牧野富太郎の植物愛 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022952141

作品紹介・あらすじ

幕末に生まれて94年。無類の植物学者、牧野富太郎が生涯を懸けて進めた研究は、分類学と呼ばれる、多様性を可視化させる研究だ。多種多様な植物が地球上に生息することを知らしめ、物言わぬ命の豊饒さを書物に残したその存在を、植物分類学の第一人者が悠々たる筆致で照らす書き下ろし。2023年度NHK連続テレビ小説「らんまん」モデルを知るための絶好の書!第1章 牧野富太郎の誕生  誕生日が諸説ある身上/天涯孤独の一人っ子/乳母の生家での原体験/「義校」名教館で深めた学び/『本草綱目啓蒙』との邂逅 etc.  第2章 植物学開眼  生物の「多様性」を発見/頼もしきは友なり/図解を重んじる植物学へ/若旦那初の上京 /寝る間も惜しんで標本作り etc.  第3章 疾風怒濤の植物愛  郷里を捨て、岸屋を捨て/青長屋で三博士と出会う/矢田部宣言の明と暗/幻と消えたロシア行き/東京帝国大学助手に就く etc. 第4章 比類なき富太郎の植物画  精神の融合としての画作/画作以前の植物愛/完成度の高い植物画/サクラを描き、サクラで埋めよ etc.  第5章 植物愛が結実した出会い  植物の愛好家たちとの交流/何百人もの生徒を得る植物博士/『植物学講義』発刊  『植物研究雑誌』創刊 etc.  第6章 植物と心中する博士  父母におわびのよいみやげ/東京大学を辞職する/「図鑑のマキノ」の膾炙/名付け親の植物愛 etc.  終章 姿が見えない真の牧野富太郎『牧野富太郎自叙伝』は事実か否か/魅了された愛好家たち/博士を支えた博士たち etc.

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 特別公開『東大植物学と植物画 – 牧野富太郎と山田壽雄vol.4』 | 東京大学
    https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0301_00200.html

    『らんまん』のモデル 牧野富太郎ってどんな人? | NHK
    https://www.nhk.or.jp/kochi/lreport/article/000/87/

    牧野富太郎博士が朝ドラに どんな人? 「植物学の父」地元沸く:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/160705

    朝日新聞出版 最新刊行物:新書:牧野富太郎の植物愛
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24160

  • 小学校中退の異例の学者で、本当に珍しい人物。
    教授に会うまでずいぶんと時間がかかったこと、上京するまでの迷い、英語での論文執筆の苦労など。
    学位は友の心に報いること、父母へのみやげと言っている。なんとなくわかるなぁ。
    でも本当にやりたい人には人が集まり、輪が広がっていくんだね。
    手書きの年賀状や写真も楽しい。

  • 【請求記号:289 マ】

  • ふむ

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

おおば・ひであき 1943年東京都生まれ。植物学者。東京大学名誉教授、東京大学総合研究博物館特招研究員。専門は植物分類学、植物文化史。理学博士。著書に『秘境・崑崙を行く―極限の植物を求めてー』『森を読む』『植物学と植物画』『ヒマラヤを越えた花々』『はじめての植物学 』『大場秀章著作選-植物学史・植物文化史』、編著に『日本植物研究の歴史-小石川植物園三〇〇年の歩み―』東京大学総合研究博物館など多数。

「2023年 『バラの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大場秀章の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×