紳士靴を嗜む はじめの一歩から極めるまで

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308220

感想・レビュー・書評

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  • 紳士靴の深い話が面白いです。

  • 革靴の手入れ好きが高じて購入。靴や靴のメンテの雑誌等はよく購入して読んでいますが、大抵は靴のデザイン、メンテ、最新モデル、多くて素材、作り方、靴の部位やドレスコードの解説など。本書が特徴的なのは、導入が人間の足に関する解説から靴の選び方である点であり、趣味から少し原点回帰したような印象を得た。スコープが広く文章は読みやすい、でも浅い感じはしない。「嗜む」という言葉ピッタリな1冊。

  • これから靴を趣味にする人へ。

  • 紳士靴について、単なるブランドや種類の紹介ではなくて、その思想や仕様の基礎から紹介した本。とても勉強になります。
    また読もかな。

    ・この本の主軸 
     ・健康に留意してはく=靴を買う前に留意しておきたい知識
     ・品位を守ってはく=靴を買う時に活用したい知識
     ・大切に扱ってはく=靴を買った後に役立たせたい知識
    ・足の構造
     足にはドーム構造があり、3点で体重を支えるようになっている。
    ①親指付け根から踵にかかる土ふまず。
    ②親指付け根から小指の付け根にかかるもの。
    ③小指の付け根から踵にかかるアーチ。
    ・足の動き
     かかとから着地し、体重を足の外側に移動
     体重を足の外から内に移動
     最後に親指が地面を押さえつけて、体重を支えた上で地面をけり上げる→靴は本来この動きの活性化に貢献するもの。
    ・足の形状 最先端が第二指→ギリシャ型 最先端は親指→エジプト型
    ・靴でチェックすべき部位①爪先②甲周り③土ふまず④トップライン⑤踵周り
    ①指が靴にぶつからないこと。左右は親指と小指が圧迫を受けていないこと。②足と指の動きの支点となるので、ぴったり一致すること③インソールとアッパーでそっと支えられたうえで足に軽く触れている程度。④ぴったりあうか⑤大き過ぎるとぶかぶかになるので、そうならないよう。
    ・外羽根式 羽根が全開するので着脱スムーズ、フィット感調節容易。一日歩く時など活動的な場に向いている
    ・内羽根式 見た目の清楚さ、冠婚葬祭に向く
    ・クオーターブローグ 爪先にメダリオンはない
    ・セミブロ‐グ 爪先にメダリオンが付く。
    ・シューレースは都度結びなおす。1日のうちでもサイズは変わる。
    ・基本のお手入れ
    ①馬毛ブラシで誇りを落とす。コットンなどでクリーナーで汚れを落とす。
    ②乳化剤クリームで栄養補給。豚毛ブラシでブラッシング。Tシャツなどで渇き拭き
    ③油性ワックスでピカピカに。
    ・靴を揃える順番
    ①黒牛革 外羽根プレーントウ
    ②黒牛革 内羽根キャップトゥ
    ③茶牛革 フルブローグ セミブローグ

  • 靴の種類についてとても詳しい。

  • 基本項目はしっかり抑えた良書だと思います。

    ここまでの情報は要らないって人も多いかとは思いますが、
    とりあえず、これ一冊持っていれば、結構困らないかと。

    靴のカタログになってない所も◎です。

  • (紳士靴の)入門書にして決定版!という帯がついています。

    靴作りをはじめた知人が、チャットで靴用語を繰り出してくるので会話についていくために購入しました。

    靴の選び方や手入れの仕方、素材の革の性質に関しては実用的です。
    手入れに関しては男女の区別なく役立ちそうです。
    靴の製法に関しては、評価が分かれそうです。製法にかなりのページ数をさいているところは「男の子っぽい」本だと感じました(男の子って分解好きですよね?)。

    靴選びの大前提、ということでしょうか。一番最初に靴が合わないために引き起こされるといわれている足や爪の変形に関する記述があります。紳士靴の本で足の変形に関して書いてあるのは珍しい気がします。

    友人の靴作りの話について行くという目的で買った私には役立っていますが、製法には興味ないよという人には冗長に感じるかもしれません。
    婦人靴と違って紳士靴は製法を選ぶ余地がありますから知っておいて損はないことだと思います。

    靴に関して知りたくなったらとりあえず1冊目の本としておすすめできます。「どこそこのメーカーの靴がいい」とは一言も書いていないので、今後ずっと役に立つ本です。

著者プロフィール

服飾ジャーナリスト。1967年東京生まれ。大学卒業後大手鉄鋼メーカーに11年あまり勤務し、2002年に独立。紳士靴に限らず、スーツ、コート、傘、鞄など、男性の服飾品全般を執筆領域とし、歴史的背景を絡めつつビジネスマン経験を生かした視点で論じる。様々な男性服飾誌への寄稿をはじめ、インターネットガイドサイト「All About」の紳士靴ガイドとしても活躍中。また専門学校で近現代ファッション史の講師も務める。

「2017年 『大切な靴と長くつきあうための 靴磨き・手入れがよくわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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