スクリューフレーション・ショック 日本から中流家庭が消える日

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310988

作品紹介・あらすじ

世界を席巻しつつある、新たな経済現象の脅威とは何なのか?米国で既に発生している中流層の貧困化とインフレが同時に起きる「スクリューフレーション」。日本でも既に起きつつある。その原因と解決策とは?気鋭のエコノミストがズバリ提言。

感想・レビュー・書評

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  • 所得の低下と生活必需品の価格の上昇のダブルパンチを表す造語らしい。
    世の中の潮流的に高齢化同様避けるのは難しく、多面的な対策をして立ち向かっていく必要があるものなのでしょうね。

  • サブタイトルは「日本から中流家庭が消える日」

    以下、気になった箇所を備忘録的にまとめ。

    スクリューフレーションとは、中間層の生活水準の低下を意味する「スクリューイング」と物価上昇を意味する「インフレーション」を掛け合わせた造語で、この2つが同時に起こる経済現象。

    日本でもスクリューフレーションが起きている。すなわち、過去10年間、世帯所得が下がり続け、消費者物価についても、贅沢品が下がる一方で生活必需品の物価は上がり続けている。

    スクリューフレーションは、日本国内の景気が少し回復した程度では解決しない。たとえ景気が良くなっても、新興国との間に大きな賃金格差がある以上、かつてのような給料の伸びは期待できない。今後も新興国の成長が続くことを考えると、少なくとも今後10年は厳しい状況が続く。

  • 中間層の貧困化とインフレが同時発生。生活必需品の高騰、雇用のミスマッチによる低所得化。エネルギーや食糧自給率の低い日本こそが危ない。

    景気が回復するまであと少しの辛抱、と思えば今のままでも頑張れるけど、回復の見込みがないとなると、別の方法を探すしかないわけで。知らずに? 何となくそのまま? 辛抱してる人が多いのかなぁ。

  • ■スクリューフレーション

    1.スクリューフレーションとは、中間層の生活水準の低下を意味する「スクリューイング」と「インフレーション」を掛け合わせた造語で、この2つが同時に起こる経済現象である。

    2.スクリューフレーションの背景には、新興国の急成長と、それに伴う先進国の地盤沈下がある。

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著者プロフィール

早稲田大学理工学部工業経営学科卒、 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。
第一生命保険に入社後、 日本経済研究センターに出向。 現在、第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 内閣府経済財政諮問会議有識者、 総務省消費統計研究会委員、 景気循環学会常務理事、 跡見学園女子大学非常勤講師。 2015年に景気循環学会中原奨励賞受賞。 著書は『給料が上がらないのは、円安のせいですか?通貨で読み解く経済の仕組み』(PHP研究所)、『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』(講談社現代新書)ほか多数。 趣味は車と体を鍛えること。 一男(大4)一女(大1)の父(書籍発売時)

「2023年 『エコノミストの父が、子どもたちにこれだけは教えておきたい大切なお金の話 増補・改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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