世界一清潔な空港の清掃人

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 309
感想 : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314665

作品紹介・あらすじ

【社会科学/経営】「現場は、自分の家だと思って掃除するんですよ」「使う人のことを思って、できることは、すべてやる」「心に余裕がないと、いい仕事ができません」……。世界一清潔な空港に選ばれた羽田空港を支える清掃職人、新津春子氏、魂の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • ”仕事のプロ”とは目標をもって、日々努力し、どんな仕事でも一生懸命に、お客様へ想いを込めることが出来る人のこと。

    仕事に対する向き合いかたについて、とても参考になる本です。
    筋の通った考え方で、誰でも出来ることをただひたすらに、愚直に、懸命にやり続けることの大切さ、、、そして、それを続けられたときに初めて”誰もが追いつけるわけではない領域”に踏み込んでいけるのだなとも思いました。

    そしてそれは、結局はすべては「誰かのために」にやるという姿勢。
    初心に帰るような見習うべき点が多い本でした。

  • 新津春子さん、すごい。本当にすごい。
    17歳のときに日本に来て、言葉もわからず、私には想像できないほどの苦労があっただろう。しかし、きついとか大変だったとかではなく、「自分の人生」として「自分」が責任を持ち、「自分」の人生を生きている。

    「自分にとって大事なことがはっきりしていれば、誰が何を言っても、左右される事は無い」

    「目標を持って、日々努力し、どんな仕事でも心を込めることができる人が、プロフェッショナル」

    人に言われたからやる、言われないからやらないのではなく、自分が何をしたいのか。見失いそうになったら、1人の時間を作ったり、紙に書き出してみたりして、自分に問いかけてみるといいかもしれない。

    自分1人では何事も成し遂げることができない。どうしても人の力を借りることになる。周りの人に助けてもらっていると思えば、感謝こそすれ、どんな人が嫌いだとか苦手だとか思う暇は無い。みんなお互いに、自分にない部分を補い合っている。

    嫌なことがあったときほど、楽しそうな顔作る必要がある。気持ちの上でプラスに働くことは間違いない。表情や態度で精一杯気持ちを表せば、きっと伝わる。

    誰でも自分にとって1番大切なことを、それぞれに持っている。その大切なことをまわりに左右されないようにすることがとても大切。

    自分にとって大事なことがはっきりしていれば、誰が何を言っても、左右される事は無い。そうなるためには、やっぱり、自分で選び取らなければいけない。

    心に余裕がなければ良い仕事はできない。自分に余裕がないと、他人にも優しくなれない。

    ささいなことでも、いつ誰とどんなことしゃべったとかそういうことを細かくメモして、覚えておくようにする。お互いに普段からそういった言葉を交わしているから、何かあるときに協力をお願いしやすいし、話しかけやすくなる。

    慣習だからとか、前例がないとか、そういう事はではなく、筋が通っているかどうか。納得できないことをそのまま受け入れることができない。

    「成果を出す」事は自分との約束、自分との戦い。自分との約束を果たす事は、とても大事なこと。

    私が人生の中でぼんやりと大切だなぁと思っていたことを、新津春子さんははっきりと言葉にして表すことができる。それだけ、自分に責任を持って生きてきたということであろう。

  • 中学生の道徳の教材によくなっている新津春子さんの著書
    サラッと読みやすく、1日で読み切る。

  • 前を向いて、できなかったことをできるようにして、役立つ。それが純粋に喜びで、続けていたら今の高みに辿り着いた。
    潔くて、まっすぐで、前向きで、ブレない。そして自分も周囲も大事にする。
    清掃のプロ、新津春子さんのあったかいメッセージの詰まった一冊。
    毎朝一時間の自宅の掃除。見習って、まずは一日、まずは短時間、自分もやってみます。

  • プロの仕事人の話
    どういう心持ちで仕事をしてるかが書いてある
    あと掃除のちょっとしたテクニックが書かれてる

    精神論に聞こえる

  • 本の帯に「清掃の地位はまだまだ低い」と書いてあって、確かに、色々なところで見かける清掃員さんを、注目したことって無かったな、とはっとしました。
    どんな職業であれ、その道のプロ、という意識を、働いている側も、お客さん側も、忘れないようにしたいな。

    本業の清掃だけでなく、楽しくなくても楽しそうに見せるのは必要、という話もあったりして、真似したいなと思った。

    新津さんの、清掃のプロであるというプロ意識と、常に探究心や向上心を持って真摯に清掃という仕事に向き合う姿勢、それらがあるから、清掃の仕事が大好き、と言えるんだと思う。

    仕事との向き合い方についても、考えさせられました。

  • オーディオブックにて

  • NHKの番組で有名になった方の著書。どんな仕事であれ誇りを持ち取り組む姿勢を大事にしたい。

  • 「世界一清潔な空港の清掃人」

    著者:新津春子
    発行:朝日新聞出版
    2015年12月30日

    羽田空港ターミナルビルの床に落ちているごみの内、一番多いものはなにか?

    羽田空港は、2013年、14年、16年、17年と、「世界で最も清潔な空港」に選ばれている(2015年は2位)。その立役者である新津春子さんが書いたエッセイ本。

    彼女は、2015年、NHKの「プロフェショナル仕事の流儀」で紹介されたプロの清掃員。この回は、同番組でこの年の最高視聴率を獲得し、スペシャル版まで放送されたという好評ぶりだった。私はどちらも見ていたが、私が見た中では、この番組史上、今に至るまでで最も面白い内容だった。

    中国残留孤児2世として17才の時に日本に来た彼女は、言葉のハンディもあり、いくつかの仕事を経験した後にこの仕事を選んだ。20年になる。彼女の手にかかれば、ほとんどなんでも落ちる。水回りにこびりついた頑固な汚れなど、ギブアップ寸前になると彼女に相談にいく。彼女はいろんな洗浄剤や道具を使い、それを落としていく。決して手品のようにではなく、ゆっくりと、見ていても納得できる形で落としていく。

    でも、彼女のすごさはそこにはない。日常の、ごく当たり前の清掃部分にある。床やガラス、手すりなどの綺麗さは、一見して違いに気づくものではないが、岡目八目というか、流行でいえばひふみんアイというか、そんな角度から見て完璧に仕上げていく、それが彼女の流儀のようだ。
    彼女の所属する清掃会社は、下請け会社を5社使い、エリア分けして担当させているが、その5社にいる責任者を束ねているのが彼女。つまり、羽田空港が綺麗になるかどうかは、彼女次第ということになる。

    この本には、エッセイに加えて清掃のこつを伝えるページも挿入されている。以前に「掃除はついでにやりなさい」という本も読んだが、今回のエッセイ本の方が面白かった。

    さてさて、羽田の床で一番多いごみ。
    答えは、キャリーケースの車輪のゴム、だそうである。

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著者プロフィール

1970年、中国・瀋陽生まれ。17歳で来日、高校に通いながら清掃の仕事に従事する。日本空港テクノ株式会社に入社後、全国ビルクリーニング技能競技会で最年少優勝。羽田空港の清掃を中心に手がけ、同空港が2013年、2014年、2016年。2017年と「世界一清潔な空港」に選出された功労者のひとりとして活躍。2015年4月からは「環境マイスター」として、技術指導や知識伝達を中心とし、後輩の育成にあたる。現在約700人いる清掃員のリーダー。

「2017年 『“世界一”のカリスマ清掃員が教える 掃除は「クロス」を使って上手にサボりなさい!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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