コンセプトのつくり方

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023314849

感想・レビュー・書評

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  • 良書 帯に「この本は、まったくもってアナログだ。」と記載されていて、DXの対極にあるのがコンセプト作りとは、まったく安心させられます。アルゴリズムの集合である、人工知能ではまったく歯が立たない分野であり、デジタルに攻め込まれている方々へ強くおすすめいたします。

  • 電通で使われている発想法の本であり,思ったよりもかなり薄い。文章や内容もそんなに難しくはない。にもかかわらず実行しようと思うのはなかなか大変だ(だからこそ価値がある)。まさに帯に野中氏が書かれているとおり。
    特になるほどと思った一文は「課題はコンセプトの発見と同時に確定される」。課題よりコンセプトが上位であり,課題が唯一絶対で確立されていないのであれば,当たり前といえば当たり前である。
    個人的にはこの本を人生のビジョンを探す手助けになればと思ったのだけど,その点については残念。ビジョンは定義されている,その上でどう振る舞うかについてくれる本である。そもそも人生に「常識を覆す」コンセプトが必要なのかというのもある。「常識を覆す」よりも平凡であっても幸せと感じられればそれで良いのかもしれない。この本に非があるわけでは全く無いが。

  • コンセプトはサーチライト

    目と手と頭が一体になっていることが必要

    組織や個人の「ビジョン」と具体策「(現実9」の間を行ったり来たりする論理的な「マネジメント軸」とターゲットと商品・サービスの間を行ったり来たりする主観的で感覚的な「コミュニケーション軸」。コンセプトはこのふたつの相互作用を通じて生まれる。このふたつの軸を両立させる思考方法こそが身体的思考

    コンセプトは、「ビジョンの実現に向けて課題を解決する新しい視点」

    イノベーションは「ひとの行動・習慣・価値観にもう元には戻れないような変化をもたらすモノ・コト」

    メタファーの利用

  • 非常に良い。

    大きな気付きは、
    ・十字フレームは整理であって、発想ではない。発想はぐるぐる思考。このあたりで既に混乱する人はいるかもだが、多分その通り。例えばある種のフレームワークは多くは発想を促すのでなく整理する
    ・例えば、良いアイデアを出したいならフレームワークに従ってどうでなく、身体的に見たり聴いたり色々動いて体で考えるという節がある。その結果をまとめて考えていって、これかな?これかな?ということを言っている。
    ・そういう時にある程度整理できるといいので、そういう意味で十字フレームは優秀といえる。
    ・とくに、横軸のコミュニケーションとしてのターゲット=お客さんと、そのサービスをつなぐものと、縦軸のビジョンと具体策のマネジメントを結んだのは流石というか、なかなか気づけない。
    ・僕であればマネジメントは一旦おいているので、横軸メインだが、一方で縦軸は組織ではマネジメントだけど、多くはここではその人や起業家のマインドセットがビジョンで、具体策はそのビジョンをどう伝えるかということで理解してもられば良さそう。なのでこだわりみたいなものになるけど、それが当然課題やコンセプトにあってないとずれるというだけ。

    ・「単なるカネ儲けを超えた基本的価値観と目的意識」はジム・コリンズ氏の言葉っぽいが、とても良い。

    ・ぐるぐる思考として発想法も良い。良いのは右脳も左脳も(別にどちらでもいいし、決めなくてもいいけれど)つまり、身体と頭を両方使うバランスがいい。ぐるぐる考えていくということをイメージできるのがいい。
    そして実際にこの通りで、アイデアは頭だけで出せるものではなく、むしろ身体がないと。そして身体だけでも整理しないというところを両輪として感じられれば本書の役割は果たせていると思う。

    他の気づき
    ・P.89
    生活者視点も一方通行になる。違和感もそうかも。だからどちらかでなく両方いるよねと。それは全くその通り。
    ・P.92
    課題とコンセプトは同時に決まる。いったりきたりで。確かにだから課題とコンセプト一緒にしているのは筋がいいかも。コンセプトは別ではない。課題と一緒ってことだね。

    ・ P.96
    コンセプトは複数ある。確かに一つでなくてもいいっすね。

    最後のアーカイブネタ。事例を色々放り込んで学んでいくというところで、とくに逆引きは誰でも出来るのでオススメだと思う。そのサービスや良いと思ったものはどういう仕掛けやアイデアがあるのか?眼の前のものだけでなく、そこから何があるか。別にコンセプトだけでなく、課題でも誰向けで、どういう伝え方、ビジョンは何かと考えていけばいい。

    正解はないので、まさにこれらをぐるぐるして考えて試して、そしてあーでもこーでもないとやること。それがまさにアイデア出しであり、形にしていくそのものだと思った。

    失礼ながら想定していたものがもっと机上っぽいイメージだったので、めちゃくちゃ評価は高い。

    とはいえ、これは実践していないと「宙に浮く」感じはするので、いくつか得たものがあれば実践して試す。そして戻るということを繰り返すのが実践的でオススメ。

  • コンセプトのつくり方 山田壮夫

    ちょい理解しにくい
    ⇒具体を体験してる人が整理するものとしては良い本なのかも。するする入っては来なかった。

    ビジョン

    課題

    コンセプト

    具体策


    いったん今の常識を洗い出してみる

    ・時代社会
    ・自社の商品、サービス
    ⇒ビジョン見えてくる
    ・広く競合の商品、サービス
    ・生活者

    散らかすモード
    ・自分の中で生まれたいろいろなこびとに問いかける
    ⇒これらを考えるうちに課題が見えてくる

    発見モード
    ・課題⇒コンセプトがしっかり結びつくものを見つける

    磨くモード
    ・それぞれの専門家を集めて全体の再構築

  • マーケティングの基礎知識があると面白い。ないと、深くは理解できない。

  • シンプルにまとまってて読みやすい。
    抽象的に受け取れるようになってるためどんな業種でも参考になりそう。

  • 方法が具体的ではない。
    ただ、初歩の感覚は掴めた。
    すぐに整理しないことは大切

  • 所在:展示架
    請求記号:675.3 Y19
    資料ID:12201371
    おすすめポイント
    コンセプトを考えるときにとても参考になる一冊です。
    ページ数は多くありませんが、内容がぎゅっと詰まった本になっているのでコンセプトのことで悩んでいる方はぜひ読んでいただきたいです。

    選書担当者名 S.T.

  • コンセプトのフレームワーク(ビジョン、課題、コンセプト、具体策)とペルソナ的視点によるブラッシュアップにより、商品を決めていく過程を説明した本。
    盲目的にやると、大概はフェイクコンセプトになるし、ペルソナをしないと嬉しい商品にはならない。
    その為に、客観的な視点を何個も持ち、各自が嬉しい事、嫌なこと等の本質を捉える。
    その実現方法はある程度プロに任せる。

    コンセプトは様々な出会い、体験と人脈があり始めて実現するのだと感じました。

    勉強になりました。

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