- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784030033702
感想・レビュー・書評
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Thunderbird=アメリカ先住民族で伝わる想像上の生き物の名前
バンクーバー島、クイーン・シャーロット諸島
カナダ極北の先住民の精神世界に触れる
バンクーバー、極北、狼に惹かれて読んでみた
なかなか面白かったが、最終的な結論は「ヒーリング」????
旅、出会い、ウルフィーとのつながり・・・・
「精神世界」は私も信じている
先住民族の自然への畏怖の心は私も触れてみたいこと
しかし、しかしなのである
なかなか良かっただけに、強引な「スピリチュアル」結末に、トホホである -
ミシェル・ペイヴァーさんの『クロニクル千古の闇』シリーズを読んでから、オオカミに惹かれていて、手に取った1冊。
著者がカナダ・バンクーバー島での旅の途中で出会った1匹のオオカミ犬・ウルフィー。
ウルフィーとの旅路、そしてネイティブの人々との交流が鮮やかな写真とともに綴られています。
中村安希さんの『インパラの朝』を読んだときもそうでしたが、20代の女性が単身バックパックを背負って旅をするということ、それが自分にはとてもできないと思いつつ、憧れを抱いて読みました。
この本では先住民族の方たちの世界観・価値観に触れることができました。
自然や動物との精神的な部分のつながり、ということに自分が惹かれていることに気付きました。
「シャチが故人の生まれ変わりとして帰ってきた」等のエピソードもとても魅力的で、自分の中のどこかがうずうずとなりました。
6000年前を舞台に描かれた『クロニクル千古の闇』(こちらはファンタジーですが…)を彷彿とさせるような、場面が多々あり、現代でもそのような文化が受け継がれ、残されていることをとても尊く感じるのです。 -
ある日出会ったウルフハウンド(おおかみ犬)がこのコでした。
いま一番読みたい本。 -
オオカミ犬・ウルフィーと出会いパートナーとなり、カナダの北方を中心に先住民や旅で出会う人々、森との記録。観光ではなくテントでのアウトドア中心で、著者の精神面で何かを追い続ける旅であり、先住民の人々や歴史・精神面から受ける出会いや理解が主です。ウルフィーを通じて森と自然の力を感じていきます。
紀行物と言うより、旅を通じて著者の内面をさまよい探し続ける記録。
そのため、この本から受ける印象は実は人により、その時の心境により様々なのかもしれません。私は途中の箇所で、目をそらしたいものを突きつけられたように感じて苦しくなりました。何か、力の感じられる本。
人の力が及ばず恐れさえ感じられる、ひんやりと湿った森の気配がします。途中から内面語りが多くなって、ウルフィーのことが少なくなったのが残念。 -
わんこ本
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正直、ジャケ買いでした…。
森やジャングルの写真に弱いところにもってきて…ウルフィーのつぶらな瞳…。これはとても素晴らしい装丁だ。中のページの絶妙なフォントや空間、写真も良かった。
そして、裏表紙にも抜粋されており、タイトルにもなっているこのくだり。
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そして、彼は「Wi' la' mola(ウィ・ラ・モラ)」という言葉を使った。英語ではない響きは、たぶん彼らの母語であり、私には理解できなかった。
「どういう意味なの?」とたずねると、彼は答えた。
「We are all traveling together, 誰もがみなともに旅を続ける仲間なのだという感じかな」
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私もこの言葉はいいなぁ…と思った。他にもカナダに住むネイティブの人々のライフスタイルや言葉には感じ入るところがある。カナダってまったく興味のない土地だったんだけど、ちょっと自然に関心が出てきたところなので、いつかカナダに行くこともあるかもしれない。
ただ、前半でフォーカスされていたウルフィーとの交流が後半はもっと広く、自然そのものとの交流になっていて、ちょっと苦手な雰囲気も感じた。でも、鼻につくほどではないギリギリの加減。もっとウルフィーにフォーカスを当ててほしかったなぁとも思う。
ところで、この「ウィ・ラ・モラ」に似た音の言葉で「ヴィラ・モウラ(VILA
MOURA)」というのがすぐに閃いた。これは、私が好きなポルトガル料理のお店の名前なのだが、ポルトガル南部の海岸線に面したリゾート地名に由来しているんだそうです。VILAは「村」とかな気がするので、モウラ村、いたいなかんじか?
似た音だけど、全然違う意味なので、ちょっとおもしろいな、と。(Mar/09)