- Amazon.co.jp ・本 (55ページ)
- / ISBN・EAN: 9784030163904
作品紹介・あらすじ
震災から12日目、"てつびん"のおばちゃんに出会った。「生きとっただけでめっけもんや。くよくよしたってはじまらん。こうなったら死ぬまでりっぱにいきたるわ。」そういって、おばちゃんは「がはは」とわらった。小料理屋"てつびん"のおばちゃんの、震災との闘いの記録。小学中級から一般。
感想・レビュー・書評
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「てつびんは、みんなの再開の場となりました」
お客さんがひとりも来ない夜、そんなといのおばあちゃんは、いそがしい夜よりも、もっと疲れた顔になりました。。。
(18分)#絵本 #絵本が好きな人とつながりたい #てつびん物語 #阪神・淡路大震災 #ある被災者の記録 #奥野安彦 #土方正志 #偕成社詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1995年の阪神淡路大震災、神戸の一人の女性関美佐子さんの被災から最期まで
関さんは、「てつびん」という小料理屋を営んでいた
被災後、仮設住宅のそばでもプレハブでお店を再開。(当時64歳)
お店で料理を作り、客をもてなし、しゃべることが生きがいだったのだと思う。
そんなこころの支えが人の命を救う
しかし76歳で生涯を終える
考えてみるととても若い年齢で亡くなってしまった関さん
私たちには想像できないほどの苦労をずっと抱えていたのだろうと思う
そしてその後、私たちは東日本大震災にも見舞われ、今また別の災害ともいうべきウイルスに襲われている
なにかの仕打ちとは思わないけれども、なにかのゆがみを生み出している人間が立ち止まって考える必要があるときなのだと思う -
阪神淡路大震災で被災した高齢の女性を追ったドキュメンタリー。
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思い出す。
忘れちゃいけない。 -
東日本大震災から1年余り過ぎたある日に図書館に行った時、たまたま自分の目の前にあったので借りてきました。
神戸の人達の前向きなパワーが感じられたと同時に、復興の進まない東日本大震災の被災地や、放射能の問題を思うと憤りを感じて泣けてきました。
YAの棚にありましたが、若いコは勿論の事、口先だけで絆だ復興だなどとぬかしている大人達こそ読んで欲しいです。
日本はきっと立ち直れる、ひとりのおばちゃんの人生がそう訴えている様にも思えました。