- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784030164505
作品紹介・あらすじ
秋のおわりの寒い日に、村の一本道にかかれた、どこまでもつづく石けりの輪。女の子はとびこんで、石けりをはじめます。片足、片足、両足、両足…。ふと気がつくと、前とうしろをたくさんの白うさぎたちにはさまれ、もう、とんでいる足をとめることができなくなっていたのです。北の方からやってきた白うさぎたちにさらわれてしまった女の子のお話。5歳から。
感想・レビュー・書評
-
娘からおすすめされたお話
可愛いものしか出てこないのに、ちょっと怖い
でも、面白いお話でした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うさぎの白は、何の色?の一冊。
クリスマスカラーの洋服と長いまつ毛。
大人っぽい表情で描かれた女の子が、ぴょんととびこんだのは石けりの輪。
どこまでも続く輪に女の子の楽しさも弾む。
ところが、片足、両足、とんとんとん…前も後ろもいつしか真っ白なうさぎに囲まれた。
意外な展開にちょっとびっくり。
うさぎの白は何の色?
自分は純真無垢な可愛さの色だと思っていたけれど、こんな自然界そのものの色でもあるのね。
赤と緑と白が連れ出す不思議な時間の狭間。
無邪気さと可愛さと怖さが同居したような読み心地。 -
初雪が降った日に女の子は片足片足両足〜と遊んでいると気がつくと前と後にたくさんの白ウサギから囲まれていましたが〜
-
淡く可愛らしい絵。それに反して少し怖さも感じた。とある場所での不思議な話。
-
「よもぎ、よもぎ、春のよもぎ」
こみねゆらさんの、なんとも言えない中間色が素敵で、物語の残虐さを中和している。
キツネならいやらしいが、ウサギ!である。雪ウサギと絵が相まって、なんとも中性的な味わいを醸し出している。
大人向きの絵本なのかもしれない -
お話は、「遠い野ばらの村」に収録されています。
絵本ですが、縦書きで文字も多く、いきなり一人読みには難しい気がします。
子どもには絵からイメージがわくようまずこちらで読み聞かせ、その後、少し年齢が上がったときに遠い野ばらの村を読んで、ああ、この話知ってる、となるといいなあと思いました。 -
秋のおわりの寒い日。村の1本道に描かれたどこまでも続く石蹴りの輪。どこまで続いているのか、だれが描いたのか。
片足、片足、両足、片足、(ケン・ケン・パ・ケン)
石蹴りの輪を飛び始めた女の子は、はじめは楽しく飛んでいた。雪がちらついてきて、もう帰ろうかと思い始めたとき、自分の後ろと前に、ウサギが列をなして飛んでいることに気がついた。
ウサギたちは雪を降らせる雪うさぎ。世界のはてまで飛び続けるのだ。
女の子はいつか、おばあさんに聞いた話を思い出した。初雪の降る日は白いうさぎが北のほうからどっとやってくるのだと。もしもうさぎの群れに巻き込まれたら、もう帰ってこられなくなると・・・。
ほんわか話かと思いきや、恐怖ものに!?
でも、自然ってこういう怖さを秘めているものだとも思う。
松谷みよ子さんや斎藤竜介さんみたいに、伝承と創作の区別がつきにくいものではなく、安房直子さんのは創作とわかるし読みやすい。 -
平成23年1月28日 3年生。
-
3年3組 2012/1/24 読
3年2組 2012/2/7
3年3組 2012/1/24