あかいふうせん (いわさきちひろの絵本)

  • 偕成社
3.93
  • (17)
  • (18)
  • (18)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 169
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033040707

作品紹介・あらすじ

カスタム版

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 元はフランスの映画だとのこと。
    それを知ったとき、監督、天才じゃないか、と感嘆した。
    撮り方を工夫すれば、比較的低予算で、ファンタジックでスクリーン映えする映像が撮れる。

    人の言葉がわかる赤い風船と、孤独な少年。
    赤い風船に何を象徴させるかによって、ラストの解釈が変わってきそう。

    私は少し不安になった。(他のレビュアーさんも書いていらっしゃるが)

    どうも、自分の意思ではなく、空に上がっていく、というイメージを、ここからの逃避、もしくは死、と、捉えてしまったようだ。

    どんな本でもそうだが、人によって、解釈の違いというものは驚くほどあるので、他の方がどのように読んだのか、知りたい絵本のひとつ。

    こちらの絵本はいわさきちひろさんが「絵本にしたい」と熱望し、願い叶ってこちらのいわさきちひろ絵本シリーズに入ることになったそうだ。

    いわさきさんの少し物悲しい絵がそう思わせるのかも。

  • 50年の時を経て明かされる! パスカルが語る『赤い風船』舞台裏の秘密とは… | cinemacafe.net
    https://www.cinemacafe.net/article/2008/10/10/4807.html

    偕成社のPR
    多くの人を感動させたフランス映画の傑作、「赤い風船」を絵本化。人間の言葉がわかる赤い風船と少年の友情を美しい絵で描きます。
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784033040707

  • 映画で見た「赤い風船」を絵本で読んでみました。

    ずっと前にTVで見た映画です。ストーリーは忘れていたけれど、部屋の窓からのぞいている赤い風船が。
    煙ったような色彩のパリの風景の中の、鮮やかな赤い色の記憶が時々浮かんできます。
    可愛い妖精のような男の子の後ろから、どこまでもついてくる赤い風船は、体よりも大きくてバスに乗せてもらえませんでした。こんなエピソードもある風船と男の子のお話で、1956年にフランスのアルベール・ラモリス監督が原作を書いて撮影されました。パルムドール賞やアカデミー賞を受賞した名作です。
    短い作品でしたが私は映画を見た後、夢を見るほど感動しました。

    岸田衿子さんが、ラモリス監督が書かれたものを訳して絵本にされたのを図書館で見つけました。
    いわさきちひろさんが是非絵を描きたいということで「いわさきちひろの絵本」になって生まれた本だそうです。このシリーズは「赤い靴」も借りてきましたので楽しみです。

    男の子・パスカルががふと見上げると街灯に赤い大きな風船が引っかかっていました。柱に上って風船の糸をほどいたのですが、映画では糸を口にくわえておりてくるのが可愛かったです。
    学校に行くバスで大きな風船は入れられないと断られました。それで風船をもって走っていきました。
    学校にも入れられないので守衛さんに預け帰りに連れて帰りました。
    雨が降ってきたので傘に入れてもらったのですが、風船が濡れないようにしたのでパスカルはずぶ濡れになってしまいました。
    お母さんは風船を家に入れてくれませんでした。
    「どこにも行かないで」と風船に言うと窓の外で風船は部屋を覗いてゆらゆらと揺れていました。
    それからはどこに行くにもついてきます。
    それでも風船は、可愛い青い風船を持った女の子のところに行きたかったり、日向ぼっこをしに空に昇ってみたり、男の子をハラハラさせます。
    とうとう悪ガキに見つかってしまいました。
    石を投げられて風船が破れました。
    パスカルは泣きました。
    ところが不思議なことに、街のあちこちから風船がゆらゆらと集まり始めました。
    パスカルは糸を集めて握りしめました。
    足が地面を離れ空に高く高く舞い上がっていきました。

    映画の、可愛いパスカルは監督の息子さんで、青い風船を持った女の子は娘さんだそうです。</

  • いわさきちひろさんの、こどもたちはほんとうに、やわからくて感情豊か。あかいふうせん以外にあまり色がついてないのも、演出として素晴らしいです。
    おしゃべりはできないけれど、絆でつながっているパスカルと風船。ラストの受け止め方は様々だと思いますが、それだけたくさん想像できるラストというのは、それだけでも価値があると思います。

  • フランスの「赤いふうせん」という映画を絵本にしたものだそうだ。

    猫や犬を飼いたかったけれど買ってもらえなかったパスカルのもとに赤い風船がやってきた。
    それは子犬のようにパスカルのあとをついてきて、パスカルの言うことを理解出来るようだった。

    パスカルを閉じ込めた校長先生を追い掛けたり、いじめっこに追い掛けられてパスカルが空に放したあと戻ってきたりと。
    最後、いじめっこに石を投げられるパスカルの傍を離れなかったために石が風船に当たり、風船は割れてしまう。

    すると空から七色のたくさんの風船がやってきて、紐でパスカルの体を支えると、風船とパスカルは大空へ飛び立っていった…。


    意思のある風船という存在もファンタジックだけれで、ラストはちょっと怖いと感じた。
    パスカルはどこへ行ったのだろう…。

  • 言葉がわかる不思議なふうせんと男の子のお話。
    ちひろさんの絵が神秘的な雰囲気をよりかもしだしていてとても素敵です。

  • フランスの映画を元にした絵本。

    言葉が通じるふしぎなふうせんのお話し。

    いわさきちひろさんの水彩画に眼福。

    ストーリーは切なかったり、心が温かくなったり。


  • いわさきちひろの絵が風船を更に特別な物に
    文も一つのテーマだけに終わらないふくらみを感じます。

  • 風船は、何か夢があるよねー

全20件中 1 - 10件を表示

岸田衿子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘレン・バンナー...
あいはら ひろゆ...
なかの ひろたか
エリック=カール
馬場 のぼる
トミー=アンゲラ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×