父さんがかえる日まで

  • 偕成社
3.31
  • (0)
  • (7)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 98
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784033286204

作品紹介・あらすじ

船乗りの父さんが航海に出たあと、母さんはその帰りを待ちわびるだけ。まだあかんぼうの妹は、姉さんのアイダが子守りをしなければなりません。ところが、よそ見をしていたすきに、その妹がゴブリンにさらわれてしまいました。アイダは母さんのレインコートをきて、ホルンをポケットに入れ、妹の救出に向かうのですが、窓を出るとき、うっかり後ろ向きに出たために、〝ふわふわふわのうわのそら〟をさまようことになりました。

精緻に描き込まれた絵が読者を物語の奥へ奥へと誘う美しい傑作。
『かいじゅうたちのいるところ』『まよなかのだいどころ』とともに、作者自身が自らの3部作とよび、全米図書賞を受賞したモーリス・センダックの代表作。

人と人がむきあわない今の時代に、センダックから届いた美しい手紙
さあ、あなたは大切な人と見つめあって歩いていけますか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館で発見。大好きで子どもと何度も読んで、そらんじるほど楽しんだ絵本。
    表紙は「まどのそとのそのまたむこう」なのにタイトルが違うので、思わず手に取り読みました。
    アーサー・ビナードさんの訳は、今どきで優しいけれど、私は昔の「まどのそとのそのまたむこう」が好きでした。センダックの不思議な、ちょっと怖い世界をそのまま伝えてくれていたような気がするから。
    父の不在が影を落としていた印象を払拭しようとしたのか、ぼんやりしたストーリーに感じられるのが残念。時代なのでしょうか。
    ゴブリンは怖くていいのに。怖いからいいのに。
    だからこそアイダはちゃんとやったのでした、が生きるのに。

  • 図書館本。寝る前に次女と一緒に読み聞かせ。シュールなストーリーと絵と。ストライクでない絵本、私もアリです。


  • モ―リス・センダックこんな絵を描くんですね。シェパ―ドの絵は生きてるみたい。お父さんは船乗りなんですね。戦争じゃなくてよかった。

  • うーん。。。
    新装復刊されて、センダックの素晴らしいイラストレーションが再び目に触れられるのは喜ばしいことだけれど。。。

    脇明子さんの風情ある訳
    タイトル
    カバーを取ると赤い布張りだった装丁

    旧版のほうが断然好き。

  • 西洋絵画を見ているような美しい絵に引き込まれます。

    ゴブリンに幼い妹をさらわれ、姉のアイダが助けに行くストーリー。日本にも子取りなどの言い伝えがありますが、幼い子どもはよく見ていないと危険にさらされてしまうよ、というセンダックのメッセージを感じました。

    今の時代のゴブリンはネット空間にいるような気がしますが…。

  • センダックとアーサービナードの新作。
    こどもが大人になるまでの自立冒険を描く。
    踏み込むなあと思った。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。絵本作家。
アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。

「2020年 『かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

モーリス・センダックの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×