- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784034270301
感想・レビュー・書評
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が絶賛放送中ですが、わが家では夫のみが視聴しています。
しかし、この大河ドラマのおかげで「あっ、そういえば久しく源平絵巻物語の続き、借りてなかった…汗」となりました。
ブクログによると第2巻「武蔵坊弁慶」を読み終えたのは、なんと2021年6月!!汗
でも第2巻の内容は結構覚えていて、むしろ第2巻を読んでからそんなに間が空いてしまっていたことにびっくりしました。
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大河ドラマの源頼朝は、兄弟も親しい人も問答無用に殺害していく人物として描かれているそうです(ドラマ見てないので又聞き)
歴史に明るくないわたしは「義経を討ったのは知ってるけど、そんな無慈悲なイメージ、頼朝にはあまりなかったなあ…」とおもいながらこの絵本を読みました。
絵本の中の頼朝も、無慈悲な部分はほぼ省かれています。
平家に倒されつかまり、打ち首になりそうなところを、平清盛の母の恩義でそれを免れ、他の土地へ流され「弓や刀を手にしない暮らしをするように」という清盛の母との約束を守りながら暮らしている…というのが前半のくだりでした。
しかし後半では、清盛の横暴な政治に不満をもつものが多くなり、平家を討ち取ろうとする波にのまれ、しかし自分を助けてくれた清盛の母との約束に悩みつつもついに頼朝は兵をあげます。
不思議な運も味方にしながら、頼朝は平家を討ち取り、鎌倉幕府を開くのです…というところで、本書はおわりになっています。
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しかし本書の最初にある、文書を書かれた今西祐行さんの前書きを読むと、相当悩まれてこの「源頼朝」の文を書かれたことがわかります。
この前書きには、絵本の本文では触れられなかった頼朝の冷酷さが書かれており、それと同時にその冷酷な行動を絵本という幼い子を読者とする媒体に「事象」として綴ることの難しさについても述べられています。
そして今西さん自身が、「(前略)この巻では、人の心の優しさによって、危うく命拾いをした少年が、逆に天下を治めることになるという、源平時代の宿命のようなものを語るにとどまってしまいました。」と書いておられました。
ドラマや本、口伝、すべての表現に言えることですが、この絵本を読んで、起こったことをどう解釈し、どう伝えるかということの難しさをひしひしと感じました。
この前書きをまだ読めない年代の子に、本書の内容はどう写ったのでしょうか?
また、前書きの内容を知ってから本書を読んだ人は、どう感じられたのでしょうか…?
源頼朝という人物は、もうこの世にはいません。
ですからその人物を自分のなかにどう描くかは、ひとりひとりに任されています。
そしてその情報は、多方面から取り入れたほうがよさそうだ…ということは、この絵本からも言えることではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
頼朝は、義経に初めて会ったとき、義経の手をとって喜んだなんて、すごくうれしかったんだろうな。
そのとき以外の頼朝は、すごい大変そう。清盛に首をはねられそうになったり、平氏に負けたり、つらそう。将軍になっても、あんまりうれしそうな顔じゃない。
よろいが本物みたいでかっこよかった。(小5) -
いざ鎌倉ね⁉️
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2012年4月25日