- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040653730
作品紹介・あらすじ
東大生クイズ王・伊沢拓司が、自身の「勉強法」を一から解き明かします。
高校時代、クイズ界で「知識のモンスター」として名を成すも学業がおろそかになり、成績は学年で下から数えるほどに。
そこから東大受験突破にいたるまでに伊沢氏が分析し、実践した「勉強法」を伝授します。
「がむしゃら」にがんばるだけでは目標は達成できません。
自分の能力を最大限に引き出し、結果につなげるための鍵となる「勉強の作法」を徹底解説します。
受験生はもちろん、学び直しをしたいビジネスマンにも効果的!
頭をスッキリさせて最短ルートで合格するためのエッセンスをすべて詰め込み、
最も大切なのに誰も教えてくれなかった、ひとりひとりにフィットする基礎からの「勉強攻略法」を伝授します。
伊沢氏本人の「手描き図解」による圧倒的な分かりやすさで「勉強」そのものを根底から掘り下げました。
その他、受験生のための各教科の勉強法、クイズ王の暗記術、ノート術など、伊沢氏が考える「勉強の骨肉」を一挙大公開!
第1章 なぜ受験勉強をするのか?
第2章 勉強法こそが大事だ
第3章 「受験生活」への入り方
第4章 成績の読み方が視界をクリアにする
第5章 「たかが暗記」とまだ言うか?
第6章 曇りなき思考で見定め、決める
第7章 教科ごとの特徴をつかめ
第8章 合格の先、不合格の先
感想・レビュー・書評
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これから受験勉強に臨む子に是非読んで欲しい。
でも絶対読まないと思う。
まさに受験勉強に追われている子は絶対読まない。
でも、まだ受験まで余裕のある子はそこまでの意識は無いから読まない。
というわけで、もうとっくに受験は終わったけど知性に興味のあるオジサンが読むことになる。
伊沢さんは賢い。
まず、「誰にでも当てはまる勉強法は無い」こと、けれど「これだけは外してはいけないポイント」はあるから、その『勉強の原理』を語ることを宣言する。
更に、目的は「本番で点数を最大化すること」だが、それ自体は人生の観点から見るとそんなに大事じゃないと認める。
ありがちな反論を先に認めるのだ。
そして、それでも受験には意味がある、と。
「半ば強制的に壁が立ちはだかり、それをどう攻略するか考えなければいけない『受験』という制度は、いつか必要になる自己分析の機会を無理矢理にでも創ってくれる、という点で価値がある」
なるほど、そうかも。
うん、確かにそうだ。
受験を本気でやって、確かに成長した気がする。
受験生は認めないだろうけど。
いいから成績を上げる方法を教えてくれと言うだろうけど。
具体的な勉強の方法論は、書いていくとキリがないので、割愛。
なので、グッときた部分を少しだけ引用。
(加藤諦三先生の『大学で何を学ぶか』を紹介して)「加藤先生はその著書の中で『何をするかによって、その意味は作れる』とおっしゃっています。大学で学ぶことに意味があるのか、将来使わない学問に何の意味があるのか・・・ということは、『実際に使っていない立場』からの意見でしかありません。」
うん!
スッキリするわー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勉強を通して身に付いた原理・原則は、仕事に向き合うときに生きる。さらに言えば、暗記と論理的思考力はこれからの社会を生き抜く原動力だと思う。全体的に奇をてらわず正直に本質を説いていて好感が持てる。
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(2022-05-31 2h)
ファン向け写真集感?が少し受け付けなかった。
メソッドとしては良質だと思う。中高生向け。
mitsukorsch さんが書かれているレビューに同意。
(名指しすみません)
読みにくさがあるので、周囲の大人が折に触れて教えるというもの。
読んでいて周囲の子どもをそのように導こう…と思ったので、こちらのレビューに共感した。
資格勉強にも応用できるということを著者は何度か書いていたが、やっぱりメインターゲットは中高生。
科目ごとの勉強法や受験に際しての考え方などが中心。
書いてあることは平易だし、実行しやすいものだけど、分厚めなので普段本読まない子はまず手に取るの躊躇しちゃいそうかな…。 -
自分の性格を理解し、上手く向き合っていく。それでいいはずなのに、今までサボってしまう自分に失望して諦めていました。
本書を読みハッとさせられました。そんな自分を受け入れ、如何に自分を動かすか、目標まで持っていくか、頑張ろうとおもいます。 -
どんな勉強にも役に立つ!!!
東大合格者も全員が秀才というわけではなく、努力して合格を勝ち取ったことがわかる。
その努力の仕方がわかりやすく書かれていて、とても参考になる! -
凄いものを読んでしまった。が、第一の感想。「大全」の名にふさわしい大作です。
大学受験生でなくとも、井沢さんのファンでなくとも、一読の価値ありです。
受験勉強をテーマにしているけれど、紹介される個々の勉強法はつけ足しに過ぎない。
自分がこれと決めた目標(志望校合格)に向かって、いかに分析し課題を洗い出し、自分に合った解決法を見つけ、限られた時間で最大限目標に近づいて行くか。その組み立て方を、いくつものステップ&アプローチに分けて、誰にでも再現できる汎用性のある方法論として説いてます。
受験の攻略本であると同時に課題解決の指南書でもあり、多少の哲学すら感じさせる内容でした。
一片の誤解も生まぬように、との思いからか、言葉の定義に字数を相当割いていて、それを読みづらく感じる人もいると思うし、TIPSだけが欲しい人には響きにくいかもしれない。でも私には響きまくりで、貪るように読みました…。
当方、大昔に何の分析もせずボーッと大学受験を終えたクチ。最近資格試験を終え、当面受験の予定はありません。でも、今後の仕事の進め方や勉強、趣味など、自分が「上達を求めるもの」に対してどうアプローチして行くか、沢山のヒントや勇気をもらいました。
井沢さんのことは「東大王」の人、程度の認識でしたが、この本を読んで尊敬と親しみのレベルが一気に上がりました。井沢さんの今後の活動がますます楽しみになりました。 -
勉強が出来る、ということは、勉強の方法を知っているということだと思います。自分が学生時代にこのような本があれば違う人生になったかと思いました。
子供に読ませて勉強方法を習得してほしいです。 -
言語化する誠意、という、著者の特長が良く表れた本。
天才たちの中で、好きなことで独自性を見出し、遂にビジネス化した。人柄の賜物だと思う。 -
「勉強」という活動そのものに対して、掘り下げて考察・言語化している良書。高校生(受験生)がターゲットですが、社会人が読んでも応用できるエッセンスが詰まってます。
合否が発生するゴールに向かう際に考える、合格圏に入るための勉強量と勉強法(ベクトル)の整理・可視化はすごい。ゴールと自分の現在地を明確にして、目標に対して適したアプローチ(ベクトル)をとる。
点を取る。そのための最短アプローチをいかに設計できるか。
これはビジネスでも原理としては同じと思います。まさにTobe asis GAP。ただ、やみくもに理想を掲げて走るのではなく、適切なゴール設定をして、現状把握をして適切なアプローチ(ベクトル)で向かう。特に、現状把握をしないと遠回りなアプローチを取りかねない。現在地がどこなのか、その把握が大事という原理が詰まってると思います。
受験生になる・資格試験を目指すシーンに置かれた時は、ガラリと日常を変える必要がある。これまでと一変したモードに入ることが求められますが、その際の環境を変えることのアプローチ整理も素晴らしいです。
自分をルールで律する。ルールメイキングが重要。
①誘惑を遠ざけるルールにする
②具体的な形でルールにする
③実現できるルールを作る
④途中で変更しても良い
・・まずは上記を満たすルールを作るところから始めよう。と思いました。
暗記に関して「アウトプットはインプットを兼ねる」考え方は眉唾。確かにそうだ。覚えるではなく、テストするを中心にやっていくべき。教科書眺めても仕方ない。
そして、復習は漏れをなくす完璧にするアプローチ。100%になるまでやる。
思考は言葉にしないと(メモしないと)思考にならない。徹底してアウトプットを意識するこの考え方も好きです。
・・高校時代に読みたかった。。