偏差値37なのに就職率9割の大学 (メディアファクトリー新書)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040660561

作品紹介・あらすじ

学生数2300人足らずの、地方の地味な私立大学。偏差値37。しかし、そこの4年生たちが打ち続く就職氷河期のなか、次々に一部上場企業の内定を獲得して全国の大学関係者に注目されている。秘密は徹底したマナー磨きと「論理力」の底上げだ。少子化→大学全入→新卒の質の劣化→さらなる就活の激化という構造的な問題に「そこまでやるか!?」といわれながらも解決策を示し、ダメ学生に自信を取り戻させた「金沢星稜大学」の感動ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • ●産業構造の推移に過剰反応した大学生あまり現象です。高校求人が減り、本来だったら就職していたかもわからない、いわば行き場のなくなった高校生たちがとりあえず大学に進む。それが大学生の数を増やし、大学数な増加となって現れる。しかし仕事の質が変化して、それほど席は用意されていない…大学生の就職が「氷河期」であり続ける背景には、実はこうした現実があるのです。
    ●事業業態や業種にかかわらず、君たちは複数の企業から「来てね」と言われて初めて「選べる立場」だ。自分探しなんかするな、会社探しだ。やりたい仕事を探すんじゃない。やれる仕事を探すんだ。
    ●一人娘なので県外に出したくない、親元から通った方が安心だし経済的などと言う親御さんの意見を踏まえ、優秀な女子をターゲットにした入試。
    ●大学という名の就職予備校。

  • 就職活動に打ち勝つには…要するに本人のやる気次第。 やるべき対策は学生が本気になってこそ役立てられるもの。 これだけ熱意を持って、アイデアを打ち出せる著者だからこそ、 大学のバックアップを得て、学生の支持を集め、結果に結びついているのだろう。

    就職活動はどういうものかという点が的を得て解説されており、これからの学生や人事担当者にとっても役立つ内容だと思う。

    ひとつ、就活までフラフラしてきた大半の学生にとって、自己PRを用意することはみんなが苦労するハードルだが、これはどうやってクリアしているのだろう?

  • 金沢星陵大学の就職課による就活支援レポ。
    リクルート出身の筆者が大学を立て直していく過程を
    鮮やかに描いている。

    しかし、その内容はいたって平易なもので、
    目新しいものではない。
    しかし、それを徹底させていくことが重要なのであり
    それがいかに難しいのか、を物語っている。

    翻ってみれば、都立中堅校の進学指導は
    ある意味、ぬるま湯の雰囲気の中で、
    いかに指導していけるのかがカギとなる。

    当たり前のことを徹底する。
    肝に銘じていきたい。

  • 近隣の大学に素晴らしい就職支援・学生支援をしているところがあるということがわかりとても参考になった。学業と就職支援は両立ならずどうしても分断してしまうのだろうかという少し悲しい印象も感じた。

  • 我々の業界からすると決して進学すべきではない、だからそもそも中身を見ようともしない
    最近は有名大学よりも就職に強い大学ランキングに載る方がうける時代

    しっかり時間をかければ、そして本人にやる気があれば、

  • 金沢星稜大学の秘密。
    秘密と言ってもほとんどすべてさらけ出しているとも言えるのだが。
    すごく特別なこととか、すごく幸運が重なったとかではなく、当たり前のことを当たり前にやっている。
    しかし、この当たり前のことが大学では難しい。
    二極化はますます進むのだろう。
    大学に身を置くものとしては、絶望的な気分なる。
    絶対に真似出来ない。

  • 職場で読んだ資料に著者の記事があり、もっと知りたいと思って調べて購入した一冊。
    理由がある、というのが読んだ感想。
    かけた時間とエネルギーの蓄積が、職員だけでなく学生にも自信となっている。
    変わることは楽ではない。
    でも、変わることができるという希望が持てる一冊。

  • 著者の堀口さんが就職課課長になってから、10年間で金沢星槎大学の就職事情を50%以下から90%以上へと改革していった自伝。

    一流ビジネスマンの仕事への姿勢や実行力を大学というグラウンドを通して見ることができる。

    特段、革新的なことをしているわけではないけど、大学という機関を、入り口から学生生活、出口まで幅広く考察して、改革や新制度を実現していった点が抜きん出ている。

    就職課の職員が大学全体をここまで巻き込んで改革していくのは相当な努力量だと思う。
    また、一流のビジネスマンが尽力すれば、こんなにも大学を変えられると感じた一冊だった。

  • 書名のような偉業をいかにして達成したか順を追って紹介されている.

    ある意味でドキュメンタリーなので書評として本人をたたえればいいのか本自体の装丁等をほめればいいのか判断しかねるが,
    「逆境でもなんとかなる」
    この一言に尽きると思う.

    就活と縁がなくなってしまった人も,
    有名大学の就活生も,
    一読をすすめる.いい出来栄えの本.

  • こういう大学もありということで。

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