最低。

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 359
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040681979

作品紹介・あらすじ

元AV女優の母親を憎む少女。家族に内緒で活動を続ける人気AV女優。男に誘われ上京したススキノの女。夫が所持するAVを見て応募した妻――。四人の女優を巡る連作短編小説

感想・レビュー・書評

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  • ブログで彼女の文章面白いと思っていたのだけれどリズムもとてもよい。20代の若い人が書いたと思えない。すごいなぁ。

  • おしぼんボード「読み始めたら止まらない本」

  • 2019/02/21読み終わり

  • あとがきを見て思わず感情が動いた。桜庭一樹さんの小説に触れられたことのある人なんだ、この人も。
    こういう瞬間が読み手にとっての幸せなのかもしれない。無数の本を読んで、いろんな言葉を自分の中に飲み込んで、
    様々な影響をされて、そしてその影響の波及が一巡するのを目の当たりにすること。世界が重なったと少しでも思えること。

    ちょっと特徴的な文体のある作者だ。
    ときたまかなりわざとらしい言葉遣いをする。それが私は少し鼻につく。
    でも一方でとても成熟した文章が並ぶときもある。
    なんだか、成長途中を感じる書き方。というと偉そうだけど、いろんな書き方を試みてるんだな、感覚を伝えようとしているんだな、とその稚拙さも含めて共感してしまう作者である。

    作者が自分を投影したという、「彩乃」、そしてそれに関連する「桃子」の章がやはり良くできている。
    感覚が現実味を持って立体的に立ち上がる。大人の世界に少し戸惑いながら、愛嬌とか器用さをさぐる主人公が愛おしい。
    「おしっこするとちょっと痛いんだよね」という女性特有の性への悩みへの男性の対応の描写も、なんともリアル。
    残りの二章は創作なんだろうな、こういうキャラを描いてみたかったんだろうな、と感じる。
    だから逆に表現が妙に大人びたところもあるのだけど。

    むらのある感じが逆にちょっと感覚や想像を刺激する本だった。
    不完全さが人を動かすってこういうことだと思う。

  • 2018/08/26読了。

    AV女優を主人公とした4つのオムニバス小説。

    文体がすっきりしていることや、かなりストーリー展開が素早くて読みやすい。

    Amazonのレビューにも書いている人がいたが、年齢を重ねると女性の価値が下がる、との考え方が根底にあって(彼女たちの仕事についても、そもそも女性としても)、それに付随して大人になることとか、環境が変わることに対しての心情の描写がなされていく。

    人生が華やかな部分の描写はなく、ただ日常の連続が描写されている点が面白かった。
    あんま感情移入ができる内容ではなく、ヒューマンウォッチング的に読む内容になっている印象。

  • 内容はともかく、偏見は否定しないがAV女優が書いた文章とは思えないところはある。

  • 表紙が可愛くて買ってちゃった(*^^*)

  • 現役AV女優紗倉まなの書いた短編小説集。
    さまざまな立場からAV業界との関わりをもっていった女の子たちの話です。
    紗倉まな自身に興味があったのと、文学界隈の有名人からの評判も上々なので期待して読んだけど、まぁこんなもんだよなっていうぐらいの感想。悪くはないけど、何かがいろいろと惜しい。紗倉まなが書きたかったことは書き切れてないような不完全燃焼さを感じる。
    桃子のキャラクターだけなんとなく紗倉まなに似ていた気がするけれど、多分すべての女の子にそれぞれ彼女の一部分は投影されているのだと思う。

  • 最初はまだ読めたけどつまらなすぎて途中でやめた

  • AV女優が書いた小説なんて大したことないだろうという偏見は持ちたくないと思いつつ、どこかでそんなに期待はできないと思って読んでしまった自分をバカだったと思わせるほどに、しっかり文学。

    セックスシーンというのは他の小説でも効果的に用いられているが、本作ではAVにおけるセックスとプライベートにおけるセックスの対比が浮かび上がるように物語が構成されており、そこが上手い。
    まさにAV女優であり、文才に優れる紗倉まなさんにしか書けない作品だと思った。

    次作も読みたい。

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著者プロフィール

紗倉まな(さくら・まな)
1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。
15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。
著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、
エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)
『働くおっぱい』(KADOKAWA)スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

「2023年 『春、死なん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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