冴えない彼女の育てかた Girls Side (ファンタジア文庫)
- KADOKAWA (2015年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040705200
作品紹介・あらすじ
『Blessing software』の原画担当・澤村英梨々とシナリオ担当・霞ヶ丘詩羽。宿命の好敵手である二人の出会いと、そして"あの事件"の裏側が今描かれる! ――そう、これは、倫也の知らない物語。
感想・レビュー・書評
-
神回でした。えりりと詩羽先輩との出会いと確執、友情だけではない嫉妬とかドロドロしたものも全部含めた信頼と尊敬と。とにかく一言では言えない複雑な関係が、巨悪()紅坂朱音によって変わるそのさまを描く。blessing softwareの離脱は単純な裏切りなんかではなく、彼女たちの涙の裏には……って何を言っているんだ僕は。7巻読んでもやっとした人はこれ読むといい(僕は別にそうでもなかったが)。少なくともクリエイターとしてのその納得はできる。しかしまた別の意味でもやっとする……かもしれない。本当の巨悪は丸戸史明。間違いないね。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二大人気“龍虎”ヒロインによる本編で倫也の絡んでない裏側の話(過去編含む)。二人の邂逅はある程度想定通りのめんどくさい感じでした(笑)お互いに素直にデレられない気質だからね、シカタナイネ。本編裏ルートは“ラスボス”本格登場。クリエイターとしての自分と倫也やサークルへの想いが交錯する中で、進むべき道を選択した龍虎の逆襲に期待します。
-
13巻に記載。
-
さえない竜虎のあいまみえ方,そして竜虎は神に挑まん.
アニメ2期でも描かれていた,倫也視点からは見えなかった少女たちの物語が綴られていた.
個人的にいたく感動したのが,英梨々が詩羽を激励し,詩羽が涙するところ.
ここから2人の戦友としての関係性が始まっていくというのが綺麗に描かれていた.
アニメ版ではさっくり仲直りしていた,恵と英梨々の関係性も小説の方では溝を残したままという描かれ方をしていて,ここから先映像媒体をは大きく展開が変わる小説第8巻以降に大きな期待が膨らむ終わり方だった. -
アニメ版の終盤にあって小説版7巻になかった話はここにあったのか。喧嘩するほど仲がいい。お互いに感じるものがあって、一応はリスペクトも持っている。この二人は意外といいコンビ。ラスト10ページ、あまり見ることはないけど「女同士の友情」ってこういう感じね。朱音がこれから寝だめして取り戻すという台詞が、直前に読んだ『一流の睡眠』と微妙にリンクした。
-
Girls Sideというタイトルだけあって英梨々と詩羽先輩メインの巻でした。
普段は何だかんだ言ってても良いコンビなんだよね、この2人……倫也がいなければもっと仲良くなってたんじゃないのか君たちー? -
英梨々と詩羽先輩が離れていった真の理由がわかる中編集。
お互いの過去の、そして今に至る関係がよくわかる話だった。
ここから第2部にどう繋がっていくか見もの。 -
本編の整合性をとるための後付けエピソードってとこでしょうか。でも面白いし国民的ロボアニメのNEWタイプも後付けだったって話だしまぁいいか。後付けバンザイ!
-
最高の出来栄えだった7巻のサイドストーリーということもあるのか、手堅く纏めずに攻めに行ったほうの短篇集。エリリと先輩のライバルであり最高のパートナーでもある関係が心地よい。
普通、物語は主人公を軸とした人間関係がほとんどでそれを抜いて作品を成り立たせることは難しいものが多いと思うしこのシリーズも当初はそうだったと考えているが、今では倫也抜きでもここまで面白い話が書けるのかと驚嘆する思いだった。