通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 181
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040722030

作品紹介・あらすじ

「マー君。これからお母さんと一緒にたくさん冒険しましょうね」夢にまでみたゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子も付いてきて!? 母親同伴の新感覚冒険コメディ開幕!

感想・レビュー・書評

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  • ふざけてると見せかけて、テーマの見せ方がうまい。
    コメディとシリアスのバランスが良くて引きこまれます。

  • The おかんみたいなんが出てくるんかとおもいきや、
    ずいぶんまともでかわいいおかんやった。
    次巻も買おう。

  • 政府によって、あこがれの異世界での冒険が!
    しかしその冒険には、母親が付属していた。

    一体何の略なのだろうかと思ったら…政府、恐ろしい。
    確かに母親は失ってから、離れてから
    ありがたみが分かるもの。
    が、この時期に仲良しこよしになると、それはそれで
    将来大変な事になりそうな?
    大事にしましょう、をすりこんだ方が…とか思いますが
    そんな事を言っていたら話が始まらない!w

    ここまで息子ラブなお母さんもすごいですが
    わりと母親に弱い主人公も面白い。
    そんな主人公母と対照的なのが、今回のラスボス。
    こういう人、いますけど…いますけど
    自分から切り離したい! と思いますけど
    こういうのに限って、すごくしつこい!!
    盛ってる、と娘談ですが、元は一体どんな人で??

    この展開から考えると、もう一人のプレイヤーが
    どうして一人なのか、もそのうち出てきそうです。

  • ヒロインが母親というラノベでは無理のある設定で、やはり無理があったというところ。美魔女、美熟女も真っ青の「実年齢ー20歳肌」みたいな無理を重ねても、う~ん、やっぱり無理かな。同時に2巻買っちゃったから、2巻も読むかもしれないが、3巻は読まないだろうな~。
    kindleではない電子書籍(honto)で読了。

  • おかんでは無く、お母さん。これが重要。
    お母さんは正しい事を言うけれど、素直に聞き入れられないのが子供。
    てか、この作品のお母さんは、母という称号より上の、聖母という称号を与えたいと思う

  • これは絶望せずにはいられません。男子高校生のフルダイブゲームが母親同伴という残念きわまりないおいしい設定。他人事だからこそ笑ってすませられるレベルの深刻でありながら傑作なギャグです。革ジャンを洗濯してしまう驚愕の家事センス、肌年齢が-20歳、息子を叱らない、息子にベタベタ……なにかと現実離れした母親と登場人物たちとの掛け合いはひとつひとつが楽しみでした。よかった点は、主人公とその母親だけではなくいくつかの親子が登場すること。複数の家族像を描くことで、それが一様ではないのだというひとつのテーマを表しています。ヒロイン(ヒロイン?)の真々子さんの悲しむポイント、怒りのポイントは息子を愛する母親のそれで、「同じような母親から憧れられるような理想の賢母」というより「子のが親にはこうであって欲しいと考える理想の母親」として描かれているように感じました。そのせいかストレスは少なく読むことができます。軽く読み返してふと思ったのは、母親ではなく、姉でもよかったのではということでした。たとえば、弟を溺愛する姉も、今作の真々子さんと似たような行動原理を持つのでは。そう考えてみたとき、母親とはなにかという掘り下げが描き切れていないのかなとも思いました。その惜しい部分を織り込んで星4です。白瀬さんが美味しすぎてずるいですね!

  •  ネトゲ世界に入ったも、なんと保護者同伴、しかもその世界はお母さんを中心に回っているような世界で……といった展開で描かれるコメディ作品である。
     個人的にはタイトルから誤認してしまったのだが、タイトルで述べている攻撃手段はあくまでゲーム世界で主人公の母親が得た能力であり、JRPGの伝統的なラスボスとはなんら関係しない。その点は注意が必要だろう。
     全体を通してみると、物語は親子愛を描いたライトなコメディ物だ。しかし、母親の空回りと、それに苛立つ息子というごく一般的な親子像を描き、その解消へと向かう物語の筋立てそのものはリアル寄りの描き方である。

     ただ、コメディとリアリティの配分はバランスがとれているかというと、少し疑問も残る。
     ゲーム世界とはいえ、サブヒロインが主人公の腕をぶった切るシーンなどは笑えずに普通に引いたし、リアリティの度合いをどの程度の精度で解釈すべきか、全体でややピンボケ気味の嫌いはある。
     その辺も加味しつつ、物語の納まりの良さを加算して星四つで評価している。

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著者プロフィール

井中だちま:第29回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞作「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」にてデビュー。

「2020年 『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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