あやかし双子のお医者さん 四 妖刀と孤独な術者 (富士見L文庫)
- KADOKAWA (2017年10月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040724768
作品紹介・あらすじ
あやかしのお医者さんである双子・晴と嵐と、弟子の莉莉。彼女は双子とともに傷ついたあやかしを癒しながら、弱い者を放っておけない二人の人柄を知っていった。
進級する春、莉莉は古物展示会の手伝いで妖刀の付喪神・兼光と出会う。彼は人の役に立ちたいと願いながらも、昔、殺生を望まぬ持ち主に封印されていた刀だった。兼光はあやかしがみえる莉莉に、自分を役立てて欲しいと願う。しかしそのとき、突然見知らぬ術者が現れて兼光を攻撃する。あやかしは全て消えるべき有害な存在だと断定する術者に、莉莉は――?
感想・レビュー・書評
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「其の一」
妖は全て人に害を及ぼす敵。
彼の言葉に当てはまる者も時には居るだろうが、一括りにし無差別に退治して居たら相手も同じ様に思うのでは。
役に立ちたいと思う気持ちは分からなくもないが、彼の場合は使う用途が少し特殊すぎるからな。
「其の二」
良からぬ気配を求めて現れ。
自ら出向いてまで妖を探して歩き、見つければ切るの一択というのは少々強引過ぎではないだろうか。
主の最期の望みとはいえ、何一つ思い合う事が出来ない相手と居るのは苦痛なのでは。
「其の三」
後を付けてまで退治した訳。
彼の過去は分かったが、だからと言って敵意すらない相手に対してする行為にしては酷すぎないか。
歯止めが効かないというのは分かったが、レベルが段違いに違いすぎて少し恐怖を感じたな。
「其の四」
一度失った身体を取り戻し。
彼女のとっさの行動が彼を救ったが、年頃の娘が傷を負って帰って来たら誰だって悲しむだろうな。
呪術を使った者の正体も分かったが、彼を探し出し行動を止める事は実際に出来るのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
莉莉がとつとつとしているからか、妖を治さずにいられない優しい子というより考えなしな子に見えちゃう所は1巻から変わらず。もうちょっと莉莉のどうしてもという心情が見えると嬉しいかなぁ。
キャラが増えているし、吉野という今までと違うタイプの人も登場したので、皆の変化と成長を期待します。 -
作られた本懐をとげたーい!
というのはなかなか大変だ
ほんとに包丁にしてもらえばよかったのに!
なかなか粘着質なお付きの者が増えた
孤独のなかでの絆は純粋であればあるほど歪んじゃうのかもしれない
晴と嵐は莉莉に会えてよかったんだと思うよー
あすは我が身だものね