折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040727127

作品紹介・あらすじ

角川文庫キャラクター小説大賞《読者賞》受賞作『地獄くらやみ花もなき』に続く、
第五回 富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉受賞の期待作が、ついに刊行!

 祖父と2人暮らしの高校生・漱也はあやかしの世との狭間「茜辺原」に迷い込む。そこで出会ったのが、青い瞳の少女・蒼生と、彼女が店主としてあやかしと人の問題を解決する「折紙堂」。
 漱也は突然彼の前に現れた<真っ黒お化け>の謎を解くためにも折紙堂に通うことに。同時に、お人好しな漱也は知人の悩み事のために蒼生の知恵を借りていく。
 折り紙とあやかしにまつわるさまざまな謎が、聡明な蒼生の知識と漱也の真心で紐解かれ――?
 折り紙が紡ぐ、現代和風ファンタジー、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • お人好しな漱也には、人の手助けをするこの仕事は合っているのかも。蒼生がかなり不思議な雰囲気だったけれど、漱也と一緒にいるときはなんとなく子供っぽくなるのが楽しかった。2人が色々な謎を解くのをもっと読みたくなった。

  • 【感想】
    ・お話そのものは悪うないと思うたんやけど。
    ・完成品だけでもええから折り紙のイラストとかあってほしかったかな。詳しくないのでどんなもんかよくわからんかった。
    ・妙に読みにくい文章やなあとまず思った。状況もわかりにくい。そのせいでなかなか入り込めなかった。何事も唐突な感じなんかな。

    【一行目】
     初めに冬が終わった。

    【内容】
    ・漱也は蒼い瞳の美少女が主をする、この世とあの世の中間にある折紙堂でアルバイトすることになった。
    ・担任である厳しい羽根川先生は化け狸を探していた。
    ・離れ森で妖怪たちにもめげず夜営している女子高生は母親に聞きたいことがあった。
    ・亡くなった祖母を慕う、蕎麦屋の娘は祖母が大切にしていた鍵に合う鍵穴を探していた。
    ・漱也の母が訪ねてきて不幸の原因は祖父だと言う。

    ▼折紙堂についての簡単なメモ

    【蒼生/あお】折紙堂の主。見た目は童女。瞳は空のような蒼色だが折紙堂から出られないらしく、常に夕暮れなので青空を見たことがない。
    【茜辺原/あかねべはら】この世とあの世の境界にあり常に逢魔が刻。
    【暁之介/あきのすけ】榊暁之介。級友。サーファーっぽいナリだが影繪神社の跡取り息子。すぐ酒を呑もうとする。
    【市ヶ谷日向/いちがや・ひなた】社会人学生。二十九歳。入院していた雛形灯子に折り紙を薦めた。イラストレーターをめざしている。
    【折紙堂】茜辺原にある。妖怪たちの起こす面倒事を解決する。
    【影繪町/かげえちょう】東京近県にあるベッドタウン。
    【一成/かずなり】久世一成。級友。造り酒屋の若旦那。暁乃介とは幼馴染み。
    【久世一成/くぜ・かずなり】→一成
    【源之助/げんのすけ】漱也の祖父。板金職人。老人扱いされているが還暦を迎えたところのようなので今のご時世を鑑みるとまだ老人ではないだろう。
    【清川庵/せがわあん】大正創業の蕎麦屋。ご近所御用達。
    【清川千晴/せがわ・ちはる】漱也のクラスメート。一成の遠縁。吹奏楽部副部長。
    【清川八千代/せがわ・やちよ】千晴の祖母。いろいろ世話をしてくれた。
    【榊暁乃介/さかき・あきのすけ】→暁之介
    【早冬志鶴/さとう・しづる】漱也の母。
    【早冬漱也/さとう・そうや】→漱也
    【漱也/そうや】早冬漱也(さとう・そうや)。主人公。高校生。離れ森の折紙堂でアルバイトをすることになる。
    【侘美/たくみ】三縞侘美。漱也の友人。柴犬似の童顔。サッカー部。
    【離れ森】影繪町北西にある六百メートル程度の山。禁足地。
    【羽根川聡人/はねかわ】学級担任。きびしい。化け狸を探している?
    【雛形陽帆/ひながた・あきほ】灯子の母。大手企業の管理職。亡くなった夫とは大学の折り紙サークルで知り合った。
    【雛形一陽/ひながた・いちや】灯子の兄。亡くなったそうだ。
    【雛形灯子/ひながた・とうこ】家出中の女子高生。離れ森にテントを張って夜営している。妖怪たちが脅しても返り討ちにあう。父は亡くなっているがフリーイラストレーターだった。母は大手企業の管理職。母と市ヶ谷日向との間に何らかの軋轢があるらしく、それがどんなことか教えてもらうために強行手段に出た。
    【三縞侘美/みしま・たくみ】→侘美
    【吉澤章/よしざわ・あきら】折り紙界の第一人者。実在の人物。亡くなられているようだ。現代折り紙の父と呼ばれているそうだ。

  • 祖父と二人暮らしの高校生の漱也は顔が真っ黒なお化けと遭遇したことをきっかけに、あやかしの世とこの世の狭間「茜辺原」に迷い込む
    あやかしと人間の問題を解決する「折紙堂」の店員蒼生の提案によりバイトすることになるお話

    茜辺原は常に夕方で青空は見えない
    蒼生の目は青空のような色で、漱也の記憶では昔何か会ったように思えるが思い出せない状況
    真っ黒なお化けの他、人の悩みを解決するために行動する漱也


    日常の謎だし、人情系の話もあるのにそんなに面白いとは思えなかった
    全部読んだ後も「どんな話だっけ?」と記憶にあまり残っていない
    読むのに時間がかかったわけでもないのにね
    なんとも不思議な読後感
    まるで自分が茜辺原で経験したかのよう

    友人たちのキャラも面白そうだし、続編あるのかな?

    ま、続編を読むとしてももう一度この本を読み返さないと思い出せない気がする

  • とてもよかった。主人公のお人好し具合も好き。けど、蒼生のイメージが表紙のイラストとどうにも一致しなくて、「地獄くらやみ」の方の表紙のイラストがチラチラして、それがちょっと残念だった。

  • 話は良いと思うのですが、なんとなく文章が荒くて読み辛い。
    そのせいで話に入って行きにくいです。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。2017年「地獄くらやみ花も無き」で、第3回角川文庫キャラクター小説大賞〈読者賞〉を受賞。同年、「折紙堂の青目鬼 -折り紙あやかし事件帖-」で、第5回富士見ラノベ文芸大賞〈審査員特別賞〉を受賞。

「2023年 『地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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