暁花薬殿物語 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 180
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040727868

作品紹介・あらすじ

医師を志しながらなぜか入内することになってしまった暁下姫。有力貴族四家の姫君が揃い、若き帝を巡る女たちの闘いの火蓋が切られた……のだが、暁下姫が宮廷内の健康法に口出ししたことが思わぬ闇をあぶり出し?

感想・レビュー・書評

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  • 最初漢字の読み方が難しくて「ちょっと読みづらいかも…」と心配だったんだけど、結構面白い!! ただ、キャラはみんないいキャラしてるけど、いまだに大臣の違いがわからない…まぁいいか(笑) 2巻も楽しみ〜!

  • 猫は重いな

  • 平安風宮廷ファンタジー。

    いきなり円満離婚のために大蒜丸齧りとは中々にぶっ飛んだヒロインだと思ったが、自身に仕えてくれる女官たちへの気遣いや、自身の振る舞いが彼女たちに影響することをしっかりと理解してくれるのは中々に好感が持てる。
    帝様も型破りな部分が目立つがよく見れば芯の通ったいい男。
    とりあえず暁下姫お付きの成子には頑張ってと言いたい。
    冒頭から期待を裏切ることなく、薬の要素が自然と物語にアクセントを加えている。ライト文芸作品であることを差し引いても、言葉遣いにお付きの者や官吏の振る舞いも後宮モノとして違和感を感じるようなものはない。

    ただどっかで見たことないか?と聞かれると否定はできない。もっとも今時みんなそうだし、それに作品として面白いし。

  • なかなかの野生っぷりがよいとおもう

  • 突如として東宮になった人に、突如として嫁ぐ事に。

    すぐ終わる人に、教養ある娘を嫁がせたくない、というのは
    分かりますが、終わらなかったら、どうするのでしょう?
    名前だけの、と言われて、別に嫁がせられるのはいいですが
    言い聞かせて育てていたら、あれ? と本人が
    首傾げたりしないのでしょうか??

    猫によって若干頭がでた状況の、皇后候補主人公。
    やられてる事が、光源氏のようでしたが
    本人が突っ込んでいる事に納得。
    現実でやると、誰が片付ける? という話です。

    そうしてこうして、どうにか目的は果たしたわけですが
    残り3人も残ったわけですし、しかも皆様事情ありで
    一番大丈夫(?)そうなのは、一番面倒そうな物件。
    全員生き残るのか、一人ずつ排除されていくのか。
    そこもちょっと気になります。

  • 後宮での立后を題材とする平安朝風ファンタジー。

    主人公は一族の本命の后がねの姫の身代わりになった、傍流の姫。
    といっても、まったく悲劇的な雰囲気はなく、本人が目指せ、円満離縁と口にするほど。

    その闘争心ゼロの姫君、千古。
    虫愛づる姫君ではなく、薬草にご執心。
    その知識が、帝の信頼をかち得ていくのだが…。

    自分が傀儡に過ぎないと自覚した帝と、寵を得ることにまったく興味がない中宮の今後は?
    彼らは世の中を変えられるのか?
    そして立后レースの敗者となった有明ら、ほかの姫君も、結局しきたりから離れて後宮にとどまることになり、さらにひと悶着ありそうな雰囲気。

    枕草子に親しんできた身としては、登花殿と聞くだけで、ちょっとときめく。
    渡殿に汚物ぶちまけという、源氏を思わせるエピソードも登場し、桐壺更衣とはおそらく違う、たくましい解決策がとられ、なかなか面白い。
    そういえば、これは人間世界とそっくりな、人ならぬものの世界だとか。
    やがて人間世界ともクロスすることもあるのだろうか?

    さて、自分は今後、このお話を読み続けていくべきか…。

  • なんかちょっと文章が読み難い。
    陰謀がメインなんだけど、世界は小さく、あまり縦や横の繋がりは見えてこない。
    少女小説とほぼ同じノリですが恋愛色はほぼ無いです。
    千古の性格は真っ直ぐで好きなタイプですが、何となく物足りない内容。

  • Tさんのおすすめ。

    ありがちな帝ものかと思っていたら、
    案外面白かった。

    薬師を目指して毒を試し、
    帝を選ばれないことを目標に入内する姫の
    屁理屈というか考え方が悪くなかったし、
    そうそうに登場した猫の命婦、
    主人公につきそう幼なじみの従兄弟、
    振る舞いが悪ければ姫を手刀で落とすという乳母と
    個性的な登場人物たちも良かった。
    ああ、雛で育った変り者の帝も。

    全体的に平安貴族の文化をちゃかしているとも言えるが、
    女官たちに気を配り、
    自分を「姫」としてくれる女官たちの期待に応えようと
    「姫」となり「正妃」となっていく流れも面白かった。

    是非、姫とその従兄弟の「暁下妃」が妖妃となるまでを見てみたい。

  • 話が動き出すまでが、ちょっと退屈。続き物の一巻だからこんなものかな、と思って読まないと苛々するかも。キャラたちも総じて顔見せ的な登場なので、面白くなるとするなら次巻以降かな。次に期待。

    帝のキャラクターは好きです。

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著者プロフィール

1992年雑誌JUNE「野菜畑で会うならば」でデビュー。BLやファンタジー、ホラー、あやかしものなどの様々なジャンルで活躍中。

「2017年 『ばんぱいやのパフェ屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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