スパイ教室03 《忘我》のアネット (ファンタジア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040737409

作品紹介・あらすじ

暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女――アネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。

感想・レビュー・書評

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  • 暗殺者『屍』のミッション達成後、ティア・モニカ・エルナ・アネットの4人は、行方不明になっていたと思っていたが、休暇を満喫していた。そこで4人はアネットの母と名乗る人物と出会うが、それがチーム最大の危機に・・・!!

    今回はアネットがメインの回。
    記憶喪失で謎だったアネットの出自が少し明らかになりました。
    TVアニメ「スパイ教室 2nd season」でも描かれていたお話です。

  • 帯に第2位って書いているのを、2巻かと勘違いして、先に読み始め、100ページほど読んでから気づいて、2巻に戻った。帯にも騙された感じ。この巻の主になるのが夢語のティアと忘我のアネット、私の推し氷刃のモニカも活躍してとても良い。最後に全ての少女スパイがリストアップされて、”蛇”に立ち向かうぞ、というステイトメントがあり、さらに続刊が楽しみ。

  • 【生きる世界は甘くなく、打ち勝つ為の残忍さが必要となる】

    チーム灯のメンバーが失踪した真相が明かされる中、アネットの母と再会する事で残酷な運命が始まる物語。

    スパイに必要なのは、仲間とのズレこそをチームの鍵とし、エゴを剥き出しにして衝突する事。
    失踪した仲間を捜索する為に抜擢されたティアは連携の取れない仲間達と試行錯誤しながらぶつかり合う。
    そして、アネットの母との再会により、純朴だった母親の素顔のベールが剥がされる。
    娘を利用して逃亡しようとする圧倒的邪悪さを前にして。

    アネットは純粋な残忍さで母に鉄槌を下すのだ。

  • 2023/4/10 読了
    次男蔵書から

    任務後の休暇中に、他国スパイと遭遇し、行方不明になる「灯」の4名。どうなるチーム「灯」!

    巻数が進むにつれて、作者様自体の能力が向上しているように読み取れました。話し自体は楽しく読み進めることができました。

    読了したのは、14版だったのですが、「手の負えない」という記述がありました。
    コンテナ番号の描写や、タネ明かしは、もう少しチカラを入れた方が盛り上がったと感じました。

  • アネットのお母さん、毒親っていうのになるのかな。
    腐れ具合がひどい。
    モニカとティアの対立、そこからの共闘みたいな感じ好き。
    8人それぞれ個性があってどの子も好き。
    今回も面白かった。

  • アネット回かと思いきやティアにも結構焦点があてられていて、一冊で二度美味しい気分。
    アネットって記憶喪失だったんだっけ…ってぐらい彼女の印象は薄かったんだけど、人気投票では1位だったそうで、見てる人は見てるんだなー。この巻でアネットが人気があるのも納得。
    明るく純真無垢な彼女だが、本性は「灯」の中で一番スパイに向いているのかもと思わせるようなものだった。
    私は最後までアネットが可哀想と思っていたが、彼女は憐れまれるような存在ではないことがよく分かった。自分がアネットの立場だったら、簡単に懐柔されて悲惨な末路を辿っていただろうな…

    今回、「灯」のメンバーの距離がまた少し近くなったようで嬉しい。あの絶対に内心を明かさないモニカですら、ティアによって秘密が明らかにされてしまう。ああ、気になる。モニカの想い人誰なんだろう。

  • 善人一辺倒のチームは瓦解する。イエスマンだけじゃ組織は成り立たないのか。これはいろんなところで当てはまるかも。組織に反対派は必要ということだね。

  • アネット、人気だったようでジャケット絵に。個人的にはアネットも可愛いがモニカが好き。今回はアネット回。まさかアネット、ティアの事をそう思っていたとは…。それにしても、前回グレーテ回だったのに表示をアネットにかっさらわれて、ちょっと不憫…。

  • 屍の撃破後、選抜チームの休暇が描かれていた。
    アネットの無邪気さというか無垢さも凄いけど、ティアの頑張りさが目立っていた。
    主人公はティアじゃない?くらいに。

    チーム同士の信頼関係が分かる話だった。

  • アネットがなぜ過去の記憶を失ったのか、
    なぜあんなにもいろんなものが作れるのか、
    アネットの過去が明白になった

    アネットのお母さんもスパイだったの⁉︎って思った
    アネットが自国水準ではない機械を作れるのは
    アネットのお母さんが敵国の研究者(?)だったから

    今回も最後まで騙されてしまいました
    アネットのお母さんが義理のお母さんだったこと
    アネットや他のみんなを利用して国に帰ろうとしたこと
    アネットを殺そうとしたこと
    そして、アネットがとてつもなくすごい子だったこと
    クラウスも言っていたことですが
    『灯』にはちゃんと冷酷さを兼ね備えた少女がいました
    相手が義理の母でその記憶をなくしていたとしても
    普通の少女にあんな決断はできない

    また1人の少女の秘密が知れたことが
    すごく嬉しいです
    次の巻ではどんなことが知れるんだろう
    とっても楽しみです

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著者プロフィール

第32回ファンタジア大賞《大賞》受賞作「スパイ教室」でデビュー。

「2023年 『スパイ教室10 《高天原》のサラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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