龍に恋う 三 贄の乙女の幸福な身の上 (富士見L文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 221
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040740607

作品紹介・あらすじ

■大重版が続く超人気シリーズ、待望の第3巻!!■

 七夕の頃。銀市(ぎんいち)と旧知の神使・灯佳(とうか)を助けた珠(たま)は、礼と称してなぜか五歳の姿にされてしまう。望んでいない"礼"に困惑するが……?
 時をあわせたように、神隠しの噂が店に持ち込まれる。珠は子ども姿でも役に立ちたいと努め、解決の糸口を見出す。しかし同時に、幼い体に引きずられ、独りではままならぬ感情と経験を噛みしめる。
 人に上手く頼れぬ彼女に、銀市たちの慈しみが注がれ――自覚したのは、温かな気持ち。
 一方その背後では、隠し神の噂を皮切りに、銀市や珠を巻き込む哀しい昔物語が蘇りつつあった。

■スクウェア・エニックス「マンガUP!」にて、コミカライズも好評連載中!■

感想・レビュー・書評

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  • 珠が子供の姿になった!!!
    銀市と旧知の神使・灯佳に、子供の姿にされてしまいました。珠の台詞の部分も子供っぽく、ひらがなになっていました。表現方法が面白いと思いました。

    灯佳が現れたことで銀市の過去も少しずつ明らかになってきました。

    珠の心の変化、作品のタイトル『龍に恋う』。
    銀市に恋してるよー!珠ちゃん!!

  •  あやかし系の話は嫌いだった筈なのに、気がつくと読み進めてしまっていた。作者さんの持つ力なのか。

     子どもの頃に返ってやり直せるなら、というお題。私自身は、その頃があって今の幸せがわかるのだと思っているからやり直したいとは思わないが、主人公は擬似体験をして成長する。

     自分がどれだけ幸せなのかなんて、幸せな人には、わからないものなのだろう。不幸を数えるつもりは無いが、その経験があったからこその人格形成であり、他人がどうこう言うものではないと思うのだが…

  • まとまな子供時代を取り戻そうとさせる灯佳殿。
    狂骨さんのストーリーは悲しいけれど、珠がいたから狂骨さんは救われたんだろうなぁ。

  • 珠の変化がうれしい。銀市さんと珠の何とももどかしく微笑ましい距離感が好き。

  • 珠ちゃん、子どもになる。
    子どもの体になりながらも、一生懸命家事を頑張る姿。
    頑張れちゃうんだ、珠ちゃん。
    可愛らしく愛らしい。
    満たされれば元に戻れるというのに、珠ちゃんも、銀市さんも内心抱えている思いがあって、元に戻るまでには結構時間がかかった。
    でも、それすらも、あるキャラから見れば思惑内であるという。
    最後まで手のひらで転がされている感。
    神クラスレベルは恐ろしい。

    今回は珠ちゃんの更なる芽生え話と狂骨さんのお話。
    この狂骨さん、好きなキャラだけに、今回の掘り下げ話は嬉しくもあり、胸に来るものもあった。
    彼女の過去が過去だけに切ない!
    そこを利用されて、彼女を消滅させるしかない危機に至ったのに、ハラハラさせられたし。
    そこを救ったのが、珠ちゃんだったのは、彼女の成長の証に違いない。

    ただ身を挺しすぎて、珠ちゃん自身が生命の危機に。
    そこを救うのは勿論ヒーローの役割かつ役得である。
    そうして芽生えた想いと、それに対する答えが両者で真逆だったのが、また切ない。
    いやまあ、珠ちゃんは自覚しきっていないし、銀市さんは自分と幸せになる未来は想定していないすれ違いっぷりが切ないと言うか。

    花街の話が関わるので、女性に囲まれる銀市さんの場面もあり、珠ちゃんはその度に胸がもやもや。
    前述の蘇生シーンでも確かに胸に残った想い。
    いよいよタイトル回収となってきました。
    今回の珠ちゃんの芽生えはまさしく「初恋」
    果たしてこの先、この恋はどうなるのか。
    気になって仕方がないシリーズです。

    取り敢えず、大好きなキャラ狂骨さんに「おかえりなさい」と言って締めます。
    そう言えたことに感謝を。
    彼女が井戸にいてくれないと落ち着かないぞ。

  • 銀一との距離がかなり縮まったお話。
    メインは狂骨の物語。入りは座敷童や珠が子供になってしまって、甘えるとは何かを考え、そして吉原で朧大夫が事件を起こし、それには狂骨が関わっていて。自然に事件が繋がっていて、新登場の灯佳もこの巻を通してキャラクターとしての魅力に富んでいた。
    短編のようで全てが繋がっているなんてすごく練られたお話だと感じる。

  • 珠の心に変化が垣間見えるお話でした。

  • 小さくなった珠が狂骨と銀市と祭なんて羨ましい!!
    でもちゃんと狂骨が母らしくしまた、珠も少し素直に甘えるのも可愛い〜
    しかも祭りの買い物は思い出として残る風鈴!
    健気だ〜
    これだ思ってもらったら二人は嬉しいよね〜
    狂骨の過去を知ってもなお狂骨に戻ってきて欲しいって初めての我儘がそれ!!
    母としての狂骨は嬉しかったろうなぁ〜
    そして心配してた銀市と珠の気持の変化の行先が気になる!!

  • 珠が子供の姿になる事で甘える事が出来るようになって、微笑ましく可愛らしい。
    銀市と珠が互いにほんのり意識しているのも可愛い。

  • 子供の姿に戻るヒロイン。子供時代に友達と遊べ誰からも守って貰え無かった苦しみを侠骨や、銀市に漸く癒して貰えて良かった。
    ようやく我が儘を言える様になって、これから銀市との恋が進展しそうなので楽しみ。
    お染さんがやって来て錦玉を持って来たシーンが、微笑ましかった。

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著者プロフィール

2015年に「ドラゴンさんは友達が欲しい!(全5巻)」(アース・スターノベル)で出版デビュー。

「2020年 『アラフォー少女の異世界ぶらり漫遊記2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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