次世代型リーダーの基準 世界基準で「話す」「導く」「考える」 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824123

作品紹介・あらすじ

GE(ゼネラル・エレクトリック)でトップ15%の社員が受けられる幹部研修
――そこで語られる「リーダーに求められる考え方」「リーダーシップを発揮するために必要なスキル」とは。
GEのリーダー育成機関「クロトンビル」で活躍するマスター・トレーナーが解説。


〈目次〉
第1部 仕事の基本
 序 章 誰もが今より「自分を進化」させられる
 第1章 「Self-awarenessがすべて」
 第2章 「費用対効果の高い意思決定を」
 第3章 「学ぶことをやめたら、会社を去れ」
 第4章 「GEでは七割オッケーならゴーです」
 第5章 「自分の運命は、自分でコントロールしなさい」

第2部 部下の育て方
 序 章「なぜ、部下を育てないといけないのか」
 第1章「あなたは部下を“エンゲージできているか」
 第2章「部下の“人生の価値観”を把握する」
 第3章「OJD&フィードバック&コーチング」
 第4章「今日から一〇〇日で部下を育てよ」

第3部 プレゼンの基本
 序 章 なぜ「簡潔さがすべてを解決する」のか
 第1章 なぜ優れた人は「聞き手を知ろう」とするのか
 第2章 なぜ「構造がシンプル」な話は効果的なのか
 第3章 なぜ簡潔な資料が「人を動かす」のか
 第4章 なぜ「一五秒で話す」と記憶に残るのか
 第5章 なぜ質問・反論を「歓迎すべき」なのか


本書は、小社より刊行された『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられている仕事の基本』(2014年)『世界最高のリーダー育成機関で幹部候補だけに教えられているプレゼンの基本』(2017年)『世界基準の「部下の育て方」』(2019年)を合本し、再編集のうえ、改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • よくまとまっていて、おもしろかった

    GEのリーダ育成機関にいた筆者が『この一冊で、リーダーとしての「仕事」「育成」「プレゼン」の基本を体系的に学べる決定版』として書き記したのが本書です。

    気になった言葉は以下です。

    ・ビジネス環境の変化に備えて自らを進化させよ

    ・「スキル」×「マインドセット」=「結果」

    ・リーダシップとマネジメントとの違い
     リーダシップは、方位磁石や羅針盤のように方向性をしめすもの
     マネジメントは、方向性をきめたら、そこにどうやったら到達するかを管理する時計のようなもの

    ・「自分が大切したい価値観」と、「自分が大切にすべき価値観」が衝突して悩むことがある。仕事での学びを大きくするためにも、「自分の持っている価値観」をきちんと意識下におく。
    ・自分の強みに投資すること。それは、弱みを改善することに投資した場合より、強みに投資した場合のほうが、結果・効果が大きくなるから。

    ・3つの視点を獲得する
     ① 自分の行う仕事がその上位目標と整合が取れているかという視点
     ② 自分が行う仕事の意味を認識する視点
     ③ 自分のキャリアを考える際に必要な視点

    ・情報検索の取り扱い 検索技術を高めるのではなく、感度を高くすることが重要

    ・自分の業績をチェックせよ。AMO理論
     P:業績は、A:能力、M:モチベーション、O:機会

    ・成果を上げるには、「重要度の高い順に上から3つに絞って重点的に取り組む」
    ・意思決定に影響を与える要素 ①衝動抑制、②問題解決能力、③現実吟味能力
    ・企業も人も研究開発投資を行わなければ成長はできない。
    ・人を大きく成長させるもの、それは、修羅場の経験とそのふりかえり
    ・完璧でなくてもいい。7割OKであれば、GO!
    ・所属する組織でしか通用しない人材ではなく、どの産業のどのような会社でも働けるプロになろう

    ・部下の育成とは、①強みを強化、②弱みを改善、③新しい能力の付加 を行うことである
    ・エンゲージメントスキル ①知る、②結びつける、③信じてまかせる、④コーチング、⑤感謝する
    ・コーチングのGROWプロセス ①目標、②現実、③選択肢、④意思
    ・行動結果の目標設定モデル SMART CAR
     S:具体的、M:測定可能、A:達成可能、R:結果志向、T:期限付き
     C:明確に理解している、A:上司と部下の互いが合意、R:必要であれば再交渉

    ・プレゼンの重要性:本質的なことのみに焦点を当てる思考
     無駄な作業の排除、あらゆる仕事のスピード化、明快でわかりやすい思考

    ・プレゼンとは、自分が言いたいことをいう のではなく 相手が聞きたいことを伝えること
    ・うまく伝えることができないのは、自分が一番伝えたいコア・メッセージを本人がわかってないから
    ・プレゼンに必要なもの、簡潔さ と 情熱を表現すること
    ・聞き手を分析する、まんべんなく話のではなく、キーマンとサブに対してプレゼンを行う
    ・プレゼンの良否の判断基準
      ①相手のメリットを訴求できる魅力があるか
      ②聞き手が具体的に行動を取るために充分な説得力があるか
    ・プレゼンでは、最初に結論を 提案⇒問題⇒解決策⇒想定される効果
    ・問題と課題は違う
      問題:現状と、現時点においてあるべき姿のギャップ
      課題:現状と、将来のある時点においてあるべき姿のギャップ
    ・10・20・30の法則 10枚のプレゼンで、20分を発表、文字フォントは、30ポ
    ・キーメッセージを伝えるために、枚数を減らすとともに、1枚の文字数も減らす
    ・人間は理性より感情に反応する。Emotinal first, rational second

    ・メッセージーの強調
     間を設ける
     緩急、高低、をかえて話す
     視点を変わるために、うごき姿勢を変える

    ・質問の対処
     ご質問はありませんか ではなく、 ご質問をお願いします
     質問がでたら全身で傾聴する
     質問にお礼をいう、ご質問ありがとうございます
     もらった質問をオウムがえし、繰り返す、質問を確かめる
     回答したら回答になっているかを確認 お答えになっておりましたでしょうか

    ・リーダーシップというものは、最もよく研究されてはいるが、ほとんど何もわかっていない
     ⇒ なによりも大切なのは、リーダーシップについて、自分なりの考えでまとめておくこと

    目次

    はじめに

    第1部 仕事の基本
     序 章 誰もが今より「自分を進化」されられる
     第1章 「Self-awarenessがすべて」ー自分を「知る」
     第2章 「費用対効果の高い意思決定を」ー自分で「考える」
     第3章 「学ぶことをやめたら、会社を去れ」ー自分を「鍛える」
     第4章 「GEでは七割オッケーならゴーです」ー自分を「変える」
     第5章 「自分の運命は、自分でコントロールしなさい」ー自分を「導く」

    第2部 部下の育て方
     序 章 「なぜ、部下を育てないといけないのか」
     第1章 「あなたは部下を、”エンゲージ”できているか」
     第2章 「部下の”人生の価値観”を把握する」
     第3章 「OJD&フィードバック&コーチング」
     第4章 「今日から100日で部下を育てよ」

    第3部 プレゼンの基本
     序 章 なぜ「簡潔さすべてを解決する」のか
     第1章 なぜ優れた人は「聞き手を知ろう」とするのか Analyze
     第2章 なぜ「構造がシンプル」な話は効果的なのか Build
     第3章 なぜ簡潔な資料が「人を動かす」のか Construct
     第4章 なぜ「15秒で話す」と記憶に残るのか Deliver
     第5章 なぜ質問・反論を「歓迎すべき」なのか

    おわりに

    ISBN:9784040824123
    出版社:KADOKAWA
    判型:新書
    ページ数:464ページ
    定価:1260円(本体)
    発売日:2022年02月10日

  • リーダーの定義の違い、社員全員がリーダーになることの期待、マネジメントとの違いは人を動かすのに職務や職位に付随する権限を用いるか否か。
    自分の価値は何か、どうしたいと思うか。修羅場→内省の最強の循環。
    部下を育てる理由は。育てる際の三つの変化を促すこと。
    部下には動機付けはもちろん鼓舞すること。
    ふたつ上の上司の視点。人は自分が望む以上の者にはなれない。
    これらは会社生活の中で少なくとも一度は聞いたことあるけど失念していた、再認識。
    132冊目読了。

  • ・まずは自分を知る。self-awareness 、内省
    ・「スキル」 ×「マインドセット」 =「結果」
    ・IQ<EQ(心の知能指数)


  • ふむ

  • プレゼンテーション
     問題と課題を混同しないこと
     問題 「現状」と「現時点においてあるべき姿」のギャップ
     課題 「現状」と「将来のある時点においてあるべき姿」とのギャップ
     問題は解決するもの、課題は達成するもの

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著者プロフィール

1960年、茨城県生まれ。元GEクロトンビル・アジアパシフィック プログラム・マネジャー。株式会社TLCO代表取締役。上智大学グローバル教育センター非常勤講師。83年早稲田大学卒業。政府系シンクタンク、IT企業の企業内大学にて職能別・階層別研修や幹部育成選抜研修の企画・講師などに従事。2007年GE入社。世界最高のリーダー育成機関として知られる「クロトンビル」で、日本人として唯一リーダーシップ研修を任される。日本・アジア太平洋地域の経営幹部育成プログラム責任者として研修を実施。14年に退社し、独立。

「2022年 『次世代型リーダーの基準 世界基準で「話す」「導く」「考える」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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