箱根駅伝に魅せられて (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824673

作品紹介・あらすじ

正月の風物詩・箱根駅伝が100回大会を迎える。予選会に全国の大学が参加可能となり、注目度はさらに高まっている。なぜ人々は箱根駅伝に熱狂するのか――。40年以上箱根を追い続けてきた生島淳氏が紐解く。【目次】はじめに第1章 箱根を彩る名将たち第2章 取材の現場から1第3章 取材の現場から2第4章 駅伝紀行第5章 目の上のたんこぶ第6章 メディア第7章 箱根駅伝に魅せられておわりに

感想・レビュー・書評

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  • ◆ランナーの日常に迫る[評]満薗文博(スポーツジャーナリスト)
    <書評>『箱根駅伝に魅せられて』生島淳 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/287930?rct=shohyo

    「箱根駅伝に魅せられて」生島淳 [角川新書] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001053/

  • 自分自身、箱根駅伝が大好き!

    生島さんの読みやすいコラム40本。選手の名前、姿も自分は分かるので、尚楽しい読書時間でした。

    最後の方の瀬古さんの人生は実はめっちゃ過酷。その中でも前向きに生きてきた。との話は意外であり感銘を受けました。

    一つ組織運営に参考になった話を備忘。

    「MGCプロジェクトで瀬古さんは顔役となって、実際のルール作りや運用はスタッフが進めていく。組織が上手く行く時のパターンだ。」

  • 箱根駅伝好きにとっては、読んで損はない一冊。
    これまでの箱根の歴史、各校の特徴や監督の思惑。
    来年の箱根の前にはもう一度読んだ上で観戦したい。

  • 私は「箱根駅伝」が大好きで、「走る格闘技」と呼んでいる。本書、今年の100回記念大会の前に読んでおけば良かったと悔やんでいる。本書の内容を知った上で観ていたら数倍楽しめたと思う。

    とは言え、「箱根駅伝」に関する様々な話題に触れることができて、たいへん楽しめたことは事実。監督の苦労、厚底シューズ、3大駅伝の違いと各大学の攻略方法等々。更に小ネタ(と言ってはいけないかもしれないが)、①駅伝ルートで「小涌園」だけが紹介されるのは何故か?②池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』で、テレビ局幹部が芸人をスタジオに入れよう(=バラエティ色をつける)と試みる、③出雲駅伝に関して、出雲のスタバではコーヒーが出雲焼で提供されるとか出雲大社参道に面している「竹野屋旅館」は竹内まりやの生家、等々、「読んでみよう」、「行ってみたい」と思わせてくれる。

    「箱根駅伝」が好物の方にはおススメ!

  • まもなく箱根駅伝、昭和からの歴史を俯瞰的に捉え未来を展望する一冊。観戦のお供に。

    裏話的な内容と歴史、将来についてバランス良か配分されている。ここ最近では箱根駅伝をテーマにしたホンを最も上梓している筆者だけに、安定の出来。

  • 第100回記念大会の前にタイミングよく読めた。

    年末にでる陸上競技の専門誌の別冊特集も、今年は100回記念ということで、歴史を振り返るような記載が多いが、各エピソードに関連する人物との対談だったり、それぞれライターが違ったりで、見どころはありつつも、全体を俯瞰したものにはなっていない。

    その点、本書は著者ひとりが70年代ころから実際にラジオ中継を聴いていた体験、テレビ中継が始まったころの驚きから、職業としてスポーツライターとして携わってきた経験が活かされた、一気通貫で歴史を眺めた壮観さがある。

    特に第5章。著者自身もあとがきで記すが、「目の上のたんこぶ」という、ライバル校の存在の変遷を時代を追って解説したものが、はからずも箱根駅伝の戦後史を浮かび上がらせており面白い。

    日体大の初優勝が1969年だったのは、ベビーブーマー、いわゆる団塊の世代が大学に進学した時代で、地方から教員免許を取って故郷に錦をという学生が日体大に集まることになり、日体大のひとつの黄金期を築いたと著者は分析する。

    また、テレビ放送が開始され、箱根での活躍が大学の人気につながり、受験生の増加に繋がるのは、見ていても分かるが、その頃から、箱根出場を大学の知名度UPに使おうと出場してくる学校のユニフォームの特徴が、大学名が漢字でフルネームで書かれているというのも、面白い分析だと思う。真偽のほどは定かではないが、さもありなん。

    然様に、箱根駅伝は、話題性、ドラマ性に富み、参加する者は勿論、観る者、関わる者を魅了し続けるコンテンツであることが本書を読んでいても良く分かる。

    さぁ、100回目という節目の大会。どんなドラマがまた誕生するか。おだやかな新年の、熱き戦いを、また楽しみに拝見するとしよう。

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著者プロフィール

高知工科大学マネジメント学部講師

「2011年 『企業家に学ぶ日本経営史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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