BLOOD‐CThe Last Dark (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003008

作品紹介・あらすじ

条例で青少年の自由が規制された東京。小夜は東京の実質的支配者にして、仇でもある七原文人に復讐を果たすため、東京にいた。"古きもの"に襲われていた少女・真奈を偶然助けた小夜は、文人に抵抗するネットコミュニティ、サーラットのメンバーと知り合う。心を閉ざしていた小夜だが、やがて彼らと共に戦うことを決意。一方、小夜に強い執着を抱く文人も、新たな罠を巡らせていた-。大人気アニメ劇場版を完全ノベライズ。

感想・レビュー・書評

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  • 劇場版のノベライズ版。登場人物の細かな心情や、おそらくやむなくカットしたであろうエピソードが書かれています。

    映画では確かにキャラクターの心情を明確には描かれていませんが、表情の変化で結構読み取れるのであくまで補完程度。戦闘シーンも淡々としているので、そちらは映像面の方が優れていました。

    ただ、小夜と真奈の関係
    小夜の唯芳(おとん)に対する想いはより深く書いてあって満足致しました。劇場版とノベライズ版合わせて読むと楽しめます。

  • オリジナルの"BLOOD THE LAST VAMPIRE"の小説も書いている藤咲淳一が描くアニメ"BLOOD-C"劇場版のノベライズ。藤咲さんは"BLOOD+"も携わっているので皆勤賞です。ストーリーに変更はありませんが、人物の繋がり方などで細かい部分が映画とは違ってます。また、映像化する際にカットされただろう部分もあり、各キャラの心情などを理解することができます。物語の終わり方が色々と解釈できそうなので、また違った形での新作がありそうですね。これは、文人と小夜のラブストーリーという事でOKですよね?

  • BLOOD-Cの続編
    前編を引き継いだ形の本。どちらかというとホラーと言うより
    ライトノベルの色が強い。話自体はよくまとまっているので
    読んで損はない。というよりまぁまぁおもしろかった。

  • TV版のノベライズよりはストーリーが1本通ってる分ましだと思いますが、もうひとつ設定や伏線が拾えてない感じがやっぱりある。青少年保護条例とかその保護施設とかその目的が不明だしものすごく中途半端な感じ。
    物語の根幹である文人の目的も、終わってみれば何だったの?って感じだし。結局設定倒れって感じかなぁ。

  • ハッカーは二人いる。
    伏線の使い方で、なるほどと思いました。
    ってか考えなかった私がアホ。
    3人称視点では語るところは語り、重要なことを伏せてフラグとする。
    なるほどと思いました。
    まぁ、全て語っていたら先読む面白さは確かにありませんね。
    どうなっていくという、不確かさをほどよくいれることが大事なような。

    ただ、読んでて思うのはシナリオに近いのかなぁと思います。
    具体的にいうと動きが形式的というのでしょうか。そんな感じに見えます。

    ラストバトルは、小説で読むとなるほど映画だなと思わせるものですね。
    きっと、映画を見ればおぉと思えそうな気がします。

    ラストシーンですが、色々考えさせられますね。
    小夜はどこへ行ってしまったのか、死んだのか。
    あるべき世界へと帰ったのか。

    チャット? での文章で終わるのは中々いい感じの演出だと思います。
    これにより、生きているのかいないのか……。
    似た人物があるいているという演出も同じ形ですね。

    映画見に行きます!

  • 劇場版のノベライズ。
    劇場アニメを見事に補完してる完全版とも言えそうな出来。

    小夜と真奈の縁のエピソード、
    小夜と父様こと唯芳との繋がりなど、
    痒いところに手が届くというか、
    そういった話がしっかりと描き込まれていて、
    むしろその話を何故映像化してくれなかった?
    と思うくらいに、このノベライズは素晴らしい!!

  • ラストバトルの描写が物足りなかった。
    映画をみただけでは分からなかった部分を知れて良かった。
    四月一日くん好きだ。

  • 今回はいちお茶番ではなかったか?
    オチはなんだかなと言う感じだったけど、いちお物語としてはできてたし、まだましかな。
    でも、映画見に行こうと思ったら、宇都宮か伊勢崎しかないってどうなのよ。

  •  下巻は、映画版をまとめたもの。
     映画版も、あっさりとしていたが、これも、淡々としている。
     主人公は、真奈という少女。新聞記者である父がウキシマデンセツを調べに行き行方不明になっていることが記される。
     東京都では、夜間外出の制限やネットワーク利用の制限が設けられ、条例に違反した青少年は保護施設に保護されることになっている。
     午後八時を過ぎ、青少年たちが帰路につこうというとき、地下鉄で事件が起こる。古きものが車内でヒトに喰らいついたのである。血しぶきが飛び散り人々の悲鳴、阿鼻叫喚。
     真奈もそれに気づき、逃げ出そうとするが一歩遅かった。ヒトならざるモノが真奈を見つめ、真奈は意識を失う……。

     いとしい。喰いたい。いとしいから喰いたいのか。喰らいたいほどいとしいのか。
     逡巡する。
     だが本能が優先される。喰いたい。
     喰らおうとしたそのとき、声が聞こえる。
    「それを喰らうならお前は私の獲物になる」
     逃げ出す古きモノ。そしてそれを追う、小夜。

     店が出てくる。四月一日君尋の店。ホリックである。ツバサでもあったので、まあ、驚かない。

     結局のところ、人々の阿鼻叫喚と、喰われるモノと喰うモノとがひしめき合う世の中で、ちからの強いものが勝つのである。

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