- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041004821
作品紹介・あらすじ
廃線跡、捨てられた駅舎。赤い月が昇る夜、何かが起きる――。鉄道が垣間見せる異界の姿の数々。震えるほど恐ろしく、息が詰まるほどせつない著者新境地のテツ怪談集!
感想・レビュー・書評
-
鉄道ファンとしても有名な、新本格ミステリの旗手・有栖川有栖氏の手による鉄道怪談短編集。
怪談といえば怪談。ホラーといえばホラー。ですが、綺麗な情景と、残酷な運命が絡み合う幻想小説群、という表現が一番しっくりくるように思います。
全体的にどうしようもなく運命に流されていく不安感が感じられました。鉄道の、敷いてあるレールの上しか進めないという特質が、その不安感を煽るのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホラーというほどホラーではなく
ちょっと不思議な話しくらいでした。
だから私にはちょうどよかったです。
短編だから読みやすいし、
ちょっとしたときにお手頃サイズ。 -
鉄道怪談短編集。
通勤電車に乗りながら無事読了。
とりあえず怖いめにはあってません。 -
推理小説家の著者の鉄道怪談集。怪談ということで構えていたが、怖かったのは表題作だけで、あとは怖いのが苦手な人でも読めるとおもう。恐怖要素の若干強いファンタジーとか、そういう感じ。「貴婦人にハンカチを」と「シグナルの宵」が好みの雰囲気。有栖川有栖らしいやわらかで美しい筆。
-
怪談というよりホラー感あるわ。
-
いつの間にやら文庫化されてたので中古で購入。怪談集だけど、そんなに怖くない。1番好きなのは、「貴婦人にハンカチを」かな。優しい話だった。
-
再読。鉄道が絡む物語ばかりの鉄道怪談短編集。思えば鉄道とは出会いと別れを想起させる。それを象徴するような話もあればしんみりとした話もあり、逆にわかりやすくホラーな話もあったりと鉄道怪談の中でもバラエティ豊かな一冊。
-
本格ミステリ作家による、鉄道を題材にした怪奇小説集。
ファンタジックなSF寄りから幻想譚、ブラックユーモアに怪談話、純正ホラーまで、少しずつテイストの異なる趣向を凝らした短編各種を揃えている。
我々にとって、鉄道という移動手段は、どこかで繋がっている異界との境界線を橋渡しする媒体であるという、無意識の共通認識があるのかもしれない。
容易に止まれず、異質なものを運ぶ・運ばれる違和感も含めて、鉄道の面白さと怖さをしみじみと思わせてくれる。 -
3+
-
鉄道出なくても別によい話が多いです。