こころのつづき (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.41
  • (6)
  • (15)
  • (19)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 170
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041005583

作品紹介・あらすじ

シングルマザーに育てられた奈々は、結婚を翌年に控えた12月、実の父親が軽井沢で働いていると聞き、ひとり訪ねていく。ランタンが灯る教会で聞かされたのは意外な真実だった(「ひかりのひみつ」)。愛犬を亡くし哀しみに暮れる男、ダンナの浮気を疑う妻、義母の介護を献身的に続ける主婦…毎日を懸命に生きながら少しずつ歩みを進める人たち。大切な人との絆を丁寧に描いた、心にじんわりとしみわたる8つの家族の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「家族の絆」をテーマに8つの物語があります。私が心に残ったのは、「ひかりのひみつ」「Fの壁」「ダンナの腹具合」です。特に「Fの壁」は父と息子の関係や絆について、自分の状況と重ね合わせてしまいました。鼻の奥がツンとする物語はもう読みたくないと思っても、ついつい手を伸ばして読んでしまいます。

  • 8つの短編集

    「人のこころに
    行き止まりはありません
    その先に······明日に······
    必ずつづきがあります」

    ○結婚式をひかえて実父にこっそり会いにいく女
    ○愛犬を亡くした男
    ○病気の伯母の代わりに伯母の同窓会に参加する

    ○昔の弱みにつけこまれて言いなりになる少年

    など

    傷ついたり弱くなった心に寄り添う優しい作品達
    良い作品がつまっています

    「ひかりのひみつ」
    「シッポの娘」
    「小さな傷」
    「Fの壁」
    が好き

  • 「ほのかなひかり」という前作を読んで、この本に行き当たった人もたくさんいると思う。
    もしくはこの本が、森さんの小説第1弾で読みますという人もいると思う。
    森さんの小説の良いところは、優しい文章で心が温まるところ。
    刺々しさが増す現代の世の中で、こういう本はとても重要だと思う。
    忘れてしまった心を取り戻すことができる、そんな一冊です。

  • じんわり泣ける

  • yk

  • 1、ひかりのひみつ  2、シッポの娘 3、迷い桜 4、小さな傷 5、Fの壁 6、押し入れ少年 7、ダンナの腹具合 8、お日さまに休息を
    8つの短編が収録されています。

    森さんの小説には大きな事件や殺人など一切出て来ませんが読後感は心に残り余韻に浸れ温かい気持ちになれます。

    森さんの「家族シリーズ」もお奨めですが、この短編集もとても良かったです。

    ネットや新聞で人の嫌な面を見て落ち込む事もありますがこの小説を読むと、人間の優しさに触れる事が出来てホッとさせられます。

  • 8つの家族の物語。読みやすく、一気に読了。

  • すごくいい話が盛りだくさん。
    涙もろい私にはたまりませんわ^_^

  • ひどい、ひどすぎる。小説家という職業を愚弄している。森浩美、何らかの理由でこのような作品を世に出さねばならぬなら、許す。そうでないなら、潔く軽蔑しよう。読者を馬鹿にするにも程がある。コンビニ弁当を「頑張って作った手作り料理です!」と醜い笑顔で出された気分。

  • 家族にまつわるショートストーリー。
    どの話も読むと気持ちがほっこりと温かくなる。
    オムニバスドラマを見ているよう。
    犬や河津桜など話に関連性があるのもおもしろい。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

森浩美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×