櫻子さんの足下には死体が埋まっている 骨と石榴と夏休み (角川文庫)
- KADOKAWA (2013年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008393
作品紹介・あらすじ
平凡な高校生の僕の夏休みは、三度の飯より骨が好きなお嬢様・櫻子さんと過ごすことで、劇的に刺激的なものになる。母にまつわる事件から、人間の悲しさと美しさを描き出す、新感覚ライトミステリ第2弾。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
取材力に感心する。
櫻子さんも、彼女なりに子供には優しいという点には驚いた -
『骨』に対して強い執着を持つ20代半ばの標本士・九条櫻子と旭川市在住の高校生・舘脇正太郎が人の死に絡む事件の謎を解明していく短編集。
前回よりも『骨』との関連性が強くなっていますし、櫻子が検死に関する知識も持ち合わせているという設定も活かされており、大分こなれて来た印象を受けます。
また、今回は正太郎の他にも女子高生の鴻上百合子、3歳児・いいちゃん、警官の内海などサブキャラクターが豊富なお陰で、櫻子の変人ぶりが引き立っています。
ベストは【あなたのおうちはどこですか?】。いいちゃんが真夜中に裸足で彷徨っているという不穏な謎が興味を引きますし、真相はいいちゃんの幼児語が鮮やかに繋がります。 -
アニメ化されたのをきっかけに読み始めたシリーズ、2作目である。骨に関すること、法医学の知識を存分に発揮する櫻子さんだが、性格の面では最初の頃と比べると子供とじゃれあうシーンなど子供好きな一面もあり、とっつきやすくなっていると感じる。正太郎と櫻子さんとのぎこちなさも改善しつつある。短編となっていて軽く読める印象だが、最後の話は親族間の複雑な事情などが絡み、展開だったが、家政婦の奈々子に子供ができ、重く悲しみのあるものから温かい展開で終わる感じ。櫻子さんの家族写真が出てきて、今後二人の周辺などに期待したい。
-
多分これは2冊目なのでしょうが、図書館に一冊目がなかったのと、それでも読んでみたかったので二冊目からだけど読んでしまった。
ウジ虫の話は川瀬七緒さんの著書のを彷彿とさせられた。
ちゃんと1冊目も読んでみたいと思います。 -
普通に面白かった。
が、この2巻の櫻子さんは1巻の櫻子さんとは別人に違いない。
随分性格が違っているように思う。
まず1巻に比べて随分優しくなったというのが1点。
疑問があれば「それ、今訊かなくてもいいんじゃない?」というようなタイミングでも訊いてしまうのが櫻子基準だと思っていたのだが、空気を読んだのか質問したのは事件の1年後というていたらくなのが2点目。
普通の人っぽくなったせいか1巻よりは安心して読めた印象。
最初に書いた通り普通に面白かったので★3つ。
以下、気になった点:
櫻子さんの婚約者の影が薄いのは相変わらず。
ソウタロウ君って誰だよ?
櫻子さんに弟か妹がいたっけ?
第2話の最後、「揺るぎない確かな愛情を(略)」があっての虐待?
2巻になってもモリアーティ教授的なキャラが出てこないんだよなあ。いないのか、あるいは出てはいるけど覚醒していないのか。 -
内容(ブックデータベースより)
平凡な高校生の僕の夏休みは、三度の飯より骨が好きなお嬢様・櫻子さんと過ごすことで、劇的に刺激的なものになる。母にまつわる事件から、人間の悲しさと美しさを描き出す、新感覚ライトミステリ第2弾。
令和6年4月18日~21日 -
良い