暁の兄弟 芙蓉千里III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 238
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009659

作品紹介・あらすじ

舞姫としての名声を捨てたフミは、初恋の人・建明を追いかけて満州の荒野にたどりつく。馬賊の頭目である建明や、彼の弟分・炎林との微妙な関係に揺れながらも、新しい人生を歩みはじめるフミだったが……。

感想・レビュー・書評

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  • 赤軍白軍とか、恨みあってる経緯とか、ちゃんと書かれていたけど、私の歴史知識がなさすぎて難しい…
    名前やら地名やら人種やら、聞きなれないワードがめちゃめちゃ出てきて、フミと違って成長できない私笑

    3巻はフミが馬賊となって活動するから、グロめなシーンも多かったな。これ以上グロいのは苦手かも

  • 相変わらず面白くのめり込んで読めました。
    どんどんジャンルが変わってきていても、ワクワク読めてしまいます。
    ただ、前作、前々作は、一本の小説として、「1作目」「2作目」という形で話も纏まっていたなぁと感じたのですが、今作は、「連載時のこの章からあの章までぶつ切り」という感じで、これだったら、3、4巻まとめて1冊で最後まで読みたかったな〜と思いました。
    まあ、販売形体への不満ですので、小説としてはクオリティ相変わらず高いです!

  • 時代や小説だからとは言え、死にかけるトラブルに、ほんとによく遭遇するなぁ。大河並みのストーリーなのに、朝ドラばりの展開のはやさだ。

  • 時代背景とか好きだし一巻から楽しく読んでたんだけど、馬と一体になったかのように駆ける部分だけはさすがにここまでこうなる?!と突っ込んでしまった

  • キャラ立てが終わっていつもの感じに
    でもイベントがかなり駆け足で
    最初の構想を厳に拡げず描いているのがわかる
    もっとだらだら読みたくもあるが
    そういうのは流血女神伝で存分にしたからもうよいのか
    最後でどう転がすか期待

  • フミが突拍子もなさ過ぎて、ついていけなかった……。

  • 崖っぷちに立った時、火の球のように壁を飛び越えていくフミは健在。

    馬に乗り、拳銃を手に、舞うように戦います。

  • 1巻は女郎見習い、2巻は稀代の名芸妓、3巻は極妻物語と、同じ主人公でも全く違う生きざまが描かれている。
    現代の感覚に照らし合わせると、そんなバカな!と思うところもあるけれど、当時の緊迫して不安定だった社会情勢を考えると、フミのような生き方も有り得るのかも…?と思った。
    ただ、ロシアの人名や地名がたくさん出てくるので、少し難しい…

  • 終盤に向かってかなり駆け足っぽい。文庫化に当たって分冊ということなので、間を空けずに次を読みたいところ。
    タイトルが暁の兄弟なのに黒谷さんで終わっているのはたぶん偶然なんだろうけど、無理に分冊しなきゃいけない厚さではない気がするのでその点がちょっと不思議(分冊しないと1000円超えだろうから値段的な問題だとは思われますが)。

  •  単行本『永遠の曠野』の前編が文庫の『暁の兄弟』で、後編が『永遠の曠野』だと知らなくて、この文庫を読み終えた後に結局、分厚い単行本を手にすることになった。
    わかりにくい。文庫が『永遠の曠野』上・下巻とかじゃあ、どうしてダメなんだろう。

     建明率いる馬賊の中で、試練を共に乗り越えていくうちにフミが仲間に認められ、存在感を増していく様が痛快。面白くて、大部分はサクサクと読み進められたけれど、当時の政治情勢のくだりは、頭にすっと入ってこなくて苦戦した。当初よりも、かなり骨太な大河ロマン小説に変わってきた感じがした。

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著者プロフィール

『惑星童話』にて94年コバルト読者大賞を受賞しデビュー。『流血女神伝』など数々のヒットシリーズを持ち、魅力的な人物造詣とリアルで血の通った歴史観で、近年一般小説ジャンルでも熱い支持を集めている。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で直木賞候補。その他の著書に『芙蓉千里』『神の棘』『夏空白花』など。

「2022年 『荒城に白百合ありて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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