無縁社会からの脱出 北へ帰る列車 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 30
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009840

作品紹介・あらすじ

多摩川土手に立つ長屋で、老人の死体が発見される。無縁死かと思われた被害者だったが、一千万円以上の預金を残していた。生前残していた写真を手がかりに、十津川警部が事件の真実に迫る。長編ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 無縁社会というのが増えている。
    でも小さな幸せを脅かす犯罪…
    元住んでいた場所の廃村…
    家族の断ち切り…
    これを見て思ったことは無縁社会はいろんな孤独を作っている。
    死ぬ時も孤独…

    殺人となれば今回みたいな捜査になるが、ほとんどが捜査にならないのが現状です。

    今回、過去が殺人事件の引き金になっていたみたいです。
    このホームレスの過去とは…

    トラベルミステリーだから出来る面白い展開で、最後まで誰だがわからない。

    最後、仙台で何かが起きる…

  • あるホームレスが殺される。そのホームレスは身元が不明で、かつ謎の少女が出入りしていたことがわかる。
    なぜ殺され、なぜその老人は少女と一緒にいたのか。その鍵は、彼の故郷である岩手に隠され、彼の生き様に隠されていた。

    無縁社会をキーワードに進められる物語は、現代に潜む闇になりつつある部分に焦点を当てる意味で先進的であるだろう。
    ただ、中川さんへの二回目の尋問の時にかたくなに拒んでいた部分の供述を急にひっくり返した部分だけ、腑に落ちない。。。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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