- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041009918
作品紹介・あらすじ
シリーズ累計3300万本を超えるヒット作「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」を完全ノベライズ。コブラ部隊、ザ・ボスとの対決。「メタルギア ソリッド」始まりの物語。
感想・レビュー・書評
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私がプレイした初めてのMGSシリーズが、このスネークイーターだった。子供ながらに映画のようなゲームに魅了されて、今までで累計300回以上はクリアしてきただろう。ノベライズになっているのは知っていたが、あまり触手が伸びずに今更読み始めている。
ストーリーはゲームのシナリオ通りに進むが、小説にする上でリアリティを出すために、荷物を持ち過ぎなかったり、敵を無闇に倒さない、武器を奪う、などの付け足しは非常に良かった。流れを重視するために、ラストのオセロットとの対戦を無くしたのは英断だったと思う。
コブラ部隊との対戦の前に、彼らの過去やザ・ボスとの繋がりが書かれていて面白かった。これは小島監督から聞いたりしたのかな。このシーンを見るだけでもMGS3ファンは読んで見るべきだと思う。
スネークは感情が豊かで、まだ歴戦といった感じではない。ヴァーチャス・ミッションが終わったら、ザ・ボスと会えると思ってワクワクする様は子供のようだ。ソリッドと違って、ネイキッドはこれくらいの人間臭さがあって良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲームはしたことがない、伊藤計劃版のメタルギアソリッド4のノベライズを読んですっかりはまった…という流れで大変に楽しみにしてたこれ。で、素晴しかった!最初から泣ける気で読んでいたにもかかわらず、想像以上に夢中になった!そして泣いた。ゲーム自体本当に丁寧に作り込まれ練り上げられているんだろうなというのがよくわかる…。うー、すごいっ。自分は完全にゲーム音痴なのでゲームに仕組まれているらしい小ネタ群を体験できないのが悲しいところ。
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ゲームはしていないんだけれど、遊んでみたくなるような、良いノヴェライズでした。
そうか、こんな話だったのね。
なんだか、メタルギアのステルスアクションの印象とは違うけれど、最近の作品はきっとこうなんでしょうね。
スパイものとして充分楽しい話でした。
オセロットとか、シリーズ登場人物の若い頃のエピソードも良かったです。
さて、ゲームもちょっとさわってみますかね。 -
メタルギアソリッド3のノベライズ。
よくできたノベライズで面白かったが、伊藤計劃や野島一人のノベライズと比べると、いまいちかと思った。 -
ゲームをやったことがあるので超大作だけどどんどん読んだ!
メタルギアソリッドファンなら是非読んで見てほしいくらいの作品
ゲームと違い(ゲームのほうが好きだけど)細やかな設定もあったりしてめちゃよかったです -
そして、壮大な物語が始まる。エピソード・ゼロ的なハナシ。でもって、ゲームではどこに当たるとか、ちょっともう終えていないですが、一度でもPLAYしていれば、その感覚を追体験できるような作品になっております。当然、ゲームでは描き切れない部分を補うのに小説は最適です。でも、巨大な躯体、圧倒的な地形やらってのはビジュアルの補完も大きい。なので、加減は微妙ですが、今の自分には良い加減で楽しめる感じと相成りました。
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ゲームになかった現場の設定、説明によってゲーム以上にリアリティを感じられた。
序盤から中盤にかけてのスネークの感情の起伏も、ゲームをしているときには感じられなかった『物語』を楽しめた。
ただ、前作にあったような政治的背景が前作に比べるとあまり描かれてなく、各人の描写が多かったので、政治チックな展開が好きな私にとってはちょっとくどかった。作品のシナリオ上、仕方ないけど。 -
正しくは再読というべきなのだろう。多大な影響を受けたゲームであるメタルギアの、好きなSF小説の3本指に入る物語を手がけた長谷敏司によるノベライズ。自分にとっての長谷敏司との出会いでもある。
高校3年生のときに読んだと記憶しているが、よくもまああのゲームをこれだけ上手く、冒険活劇風に仕上げたとものだと、当時は思った。細かい部分は忘れているにせよ、ゲーム、ノベライズと既に二度ストーリーを辿っているから、当初の感動はもうないけれど、やはり非常に良くできたノベライズであったと思う。
ゲームならではの寄り道要素は当然カットされているにせよ、随所に小説ならではの趣向が凝らされ、展開の整合性を上手く調整している。カットシーンの部分だけは、ちょっと不自然な部分はあった気もするが。単にゲームを文章に起こす(他の媒体よりも、それ自体が非常に難しい作業であるとは思うが)のみならず、スネークの心の動きをより微細に描き、複雑な背後関係を整理しつつ織り込んで、小説の強みを活かして、一本の物語として完成させた快作であると感じた。 -
原作付でもいつもの文体なのね
良いのか許されるのかと余計な心配
4が小説化されたあとの3なのでなかなか難しいところだが
さすがに上手く省いたお話になっていて安堵
もっとも原作を知っていればこそで
単にスパイもの冒険小説として楽しめるのかといえば否であり
どこまでもゲームの小説化な一冊
そういう面で原作を否定する気はまったくないが
だからといって4や5についていくほど好きでもない