トリガール! (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014509

感想・レビュー・書評

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  • 特に入りたかった訳でもない大学に入り、特に興味あるものもなかった主人公が、ひょんなことから入ることになった人力飛行機の世界に、大学生活の全てをかけて熱中していく姿に羨ましいと感じた。
    全体的にユーモア溢れる小説で読みやすかった。

  • 【前置き】
    あれは、
    5月くらいだったかな?
    訳あって、
    フライデーを買ったんですよ。
    そこでCMされていたのが「トリガール」の映画化でした。
    その時から、
    久しぶりに会いたくなったんですよ。
    「中村航」さんの作品って、
    読みたくなるんじゃなくって「逢いたく」なるんです。


    【時間】
    映画の公開が9月だから近づいたら書こうとか思ったんではなく、
    ただ、
    最近は専門書を読んでたりしてて感想を書いてなかったんですよ。
    そんで、
    家にも実家にも「トリガール」がなくて、
    「中村航」さんのほかの作品を読んでたんですが最初に「トリガール」書きたくて寝かせた。
    つか、
    最初でもないか。
    探しても探してもないから、新しいの買っちゃった!


    【風林火山】
    「鳥山ゆきな」の大学には鳥人間コンテストにでる、
    いわゆる、
    人力飛行機を飛ばすサークルがある。
    だって、
    「鳥山」ですよ!
    ドラゴンボールですよ!
    孫悟空ですよ!
    入るしかないですよ「T.S.L(スカイハイラリアット)」に!
    って、
    流されて入って、
    流されてパイロットになるし、
    「高橋圭パイロット」に連れられて、
    自転車っていうかロードバイクまで買ってるしな。


    かぐりんも鳥人間コンテストテレビで見たことあるけど、
    確かにみんな吼えてたよ。
    運動といっても、
    筋トレちょっとする程度ですが、
    辛くなると心の中では「まだまだ!」って叫びますよね!
    それが、
    声に出るか出ないかで、
    きっと、
    かぐりんだって飛んだら吼えますよ!


    「鳥山ゆきな」と同じくパイロットをやってるのが、
    「高橋圭」と「坂場大志」先輩!
    「高橋圭」とは仲が良いけど、
    初対面で微妙にやらかしちゃったんで「坂場大志」先輩とはあまり仲良くない。
    でもむかし、
    「鳥山ゆきな」がテレビで鳥人間コンテストを見て、
    15mしか飛ばなかった飛行機のパイロットが「坂場大志」先輩だったんですよね。
    そんな先輩が号泣してるのを知ってる「鳥山ゆきな」さん。

    むかし、
    「坂場大志」ことルシファーズハンマーは飛んでいた!
    でも、
    飛べなくなった!
    15mしか飛べなかったことがトラウマになったんでしょうね。
    みんなの思いを乗せた飛行機を15mしか飛ばせなかったんですもの。
    で、
    「エンジェルウイング高橋圭」は言った、
    飛べない豚はただの豚の如し!
    飛んでくれと勧誘したのが「エンジェルウイングの高橋圭」だったんですね。
    熱い男同士の世界です!


    そんな折、
    テスト飛行が行われ、
    「高橋圭」と「坂場大志」は飛ぶんですよ!
    でもね、
    事故っちゃって「高橋圭」はまさかの足を負傷。。。
    で、
    「鳥山ゆきな」が正式にパイロットに!
    もちろん、
    ペアを組むのは「坂場大志」先輩!
    「坂場大志」のよく行く居酒屋「風林火山」でのやりとりは好きよ!


    飛行機ができていく、
    パイロットは飛行機のエンジンとして身体を仕上げていく、
    「高橋圭」が退院してパイロット3人で、
    さらにその精度を上げていく。
    パイロットはいつも、
    自転車こいで鍛えていくだけだから、
    他の、
    プロペラ班や、
    電装班や、
    庶務班なんかとは付き合いがない。
    でも、
    ちょっとづつ付き合っていく「鳥山ゆきな」さん。
    そして、
    マックファイトが行われる。
    それは、
    マックのハンバーガーで乾杯するやつだ!
    そこで、
    さらに「鳥山ゆきな」は他のサークルメンバーと知り合いになっていき、
    みんなの熱い思いを受け入れ、
    身体と心を飛行するために仕上げていく。
    そうして、
    コンテスト当日。


    本番前から現地入りし、
    飛ぶ時間に自分の身体が最高に動けるように仕上げていく。
    飛行機も現地入りし、
    当日。
    高まるテンションを胸に宿しエンジンの2人がコクピットに入る!
    スタートの声がかかり漕ぐ!
    「T.S.L(スカイハイラリアット)」の飛行機「アルバトロス」は飛び立つ!
    テンションが高まり、
    声もでる!
    吼える「坂場大志」の一世一代の告白タイムですよー!
    って、
    読んでてこのシーンになるにつれてかぐりんのテンションもどんどん上がるんですよー!
    笑えるんですよー!
    にやけるんですよー!
    電車の中では読めないですよー!
    テレビに映ってるんですよー「坂場大志」先輩に「鳥山ゆきな」さん!



    ちなみに、
    かぐりんは「ペラ夫」さんのポジションに憧れます!

  • 映画化に伴いスピンオフが出たから再読。
    改めて読んだけどいい話だ。
    琵琶湖に飛ばす、その日のためだけに全てを捧げる人たち。ひとりひとりの名前なんて関係ない、ただなにかに全力で取り組む、っていうそれだけが尊い。最初からやりたいことなんてないし、やり遂げた時に、ああ今までの自分はこの日のためにあったんだ、って思えればいい。
    パイロットに焦点が当たっているけれど、関わった人全員にドラマがある。奥行きを感じられる。
    飛べない先輩はただの豚、飛びたいなら飛べばいいんだ。世の中は意外と単純だ。

  • ‹内容紹介より›
    「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている」ひょんなことから人力飛行機サークルに入部した大学1年生・ゆきな。エンジョイ&ラブリィな学生生活を送るはずが、いつしかパイロットとして鳥人間コンテストの出場を目指すことに。個性豊かな仲間と過ごす日々には、たった1度のフライトにつながる、かけがえのない青春が詰まっていた。年に1度の大会で、ゆきなが見る景色とはー。恋愛小説の旗手が送る、傑作青春小説。

    ーーー
    2017年9月公開映画の原作。
    主人公は「入学できる最高レベルだから」という理由で工学系の大学に進学した女子。やりたいことも特になく、流されるままに「人力飛行機サークル」に入部します。
    気軽に話ができる先輩に誘われ、パイロット班に。
    「体重」と「出力」を目標値にあげるため、過酷なトレーニングをしていくなかで班員やサークルのメンバーたちの想いを背負っていくゆきな。
    大会で唯一の二人乗り飛行機の2ndパイロットとして、大空で彼女は何を感じるのか。
    「飛ぶ」ということにかける人間の「夢」がつまった作品。

    青春小説としても楽しめますが、「恋愛」の要素はあまり強くないかも…。

  • さくっと読めて面白かった。
    青春っていいなーー。映画もきになる

  • 一浪して工業大学に入学した主人公。理系分野に興味があるわけではなく、建築学科に入学したかったのだが悉く不合格。結果として特に興味も無かった大学に入学し、友人に流されて人力飛行機サークルに入部することになった。重大な事を任されて、徐々に気持ちが移ろいゆく心情、一つの目標に向かってひたすら走り続ける描写は青春そのものだろう。結末は読者に委ねられている。

  • 読みやすくておもしろかった!
    青春もの。熱中もの。
    登場人物のまっすぐに、全力でがんばる姿に涙がこぼれた。
    がんばれ!!!と、手に汗握る時間をありがとう。

  • よくある青春ストーリー。さらっと読める。

  • 鳥人間コンテストを目指すサークルでのお話。個人的には工学系の学科だったので、「こういうサークルあったなー」とか思いながら読み進めました。単位は??と思うところは正直あるけど、青春もののお話としては面白いと思う。

  • 鳥人間コンテスト。
    私はあんまり興味がなかったので技術的な描写や筋トレの場面は流し読み。
    みんなでひとつの目標に向かって進んでいく様子は読んでいても楽しいはずだけど、ちょっとそうでもなかった。

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著者プロフィール

建築家。博士(建築学)。株式会社MOSAIC DESIGN代表。
1978年東京都生まれ。2002年日本大学理工学部建築学科(高宮眞介研究室)卒業、2005年早稲田大学大学院修士課程(古谷誠章研究室)修了。2008年同大学博士後期課程単位取得退学、助手・嘱託研究員を経て、2010年〜16年東京大学大学院隈研吾研究室助教。2011年東南アジアのストリートの屋台に関する研究で博士(建築学)取得。同年建築設計事務所MOSAIC DESIGN設立。明治大学I-AUD、早稲田大学、日本大学などで非常勤講師を務める。店舗・住宅・ホテル・商業施設・マーケットなど、屋台からアーバンデザインまで、何か楽しいことやりましょう!をキーワードに大小さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

「2023年 『POP URBANISM』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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