異界の軍師の救国奇譚 (2) (角川スニーカー文庫)

著者 : 語部マサユキ

• KADOKAWA/角川書店 (2014年11月29日発売)

作品紹介・あらすじ

汚名返上に成功して植物研究所の所長となったティアに、隣国のアリーシャ王女から協力要請が！　意気揚々と向かう耕たちだったが、女神のルーチェから「焔の国の滅亡」という新たな予言がもたらされて!?

感想・レビュー・書評

[gaia-kanataさんの感想 · 2017年4月19日]

前作で主人公の耗くんは異世界へ召喚され、ヒロインの運命を変えるために特技の家事能力であらがうことを決意します。もちろん家事が得意なだけで国の運命は変えられません。主人公の能力の生かし方とは登場人物たちの持ち味を引き出すこと。火の国に眠る価値や、ドラゴンたちの能力を見いだし、世界をよい方向へと変えていこうとします。キャラぶれが目立ちます。火竜の長老や国王にたいして、不敬なつっこみを入れたりぶん殴ったり、「共感」や「尊敬の念」など立場の違う相手と接する中で本来浮かび上がってくるキャラクター性が見えてきませんでした。登場人物全員がまるで同年代のクラスメイトかなにかのように描写されているのは少しもったいないと感じました。

著者プロフィール

2013年第19回スニーカー大賞〈特別賞〉を受賞。『異界の軍師の救国奇譚』でデビュー。そのほかの著作に『疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが？ 』『如月さんカミングアウト』『縛りプレイ英雄記 奇跡の起きない聖女様』など。

「2022年 『神様の予言書 俺の未来がアニメでは雑魚死だったので拒否します!!』 で使われていた紹介文から引用しています。」