本性

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 636
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023983

作品紹介・あらすじ

他人の家庭に入り込んでは攪乱し、強請った上で消えてゆく正体不明の女〈サトウミサキ〉。別の焼死事件を追っていた刑事の元に15年前の名刺が届いたことから、過去を探り始めた刑事たちは、ミサキに迫ってゆくが。

感想・レビュー・書評

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  • 最近気に入ってハマってる伊岡瞬。
    しかし読み始めて〜うん。

    やめようかなぁ、まず品がない、下劣
    ロクでもない輩ばかり〜出てくる。

    梅田尚之、小田切琢磨、青木繁子、小谷沙帆里
    一人一人をテーマにしていく、
    このやり方他の作者でもよくあるパターン、
    サトウミサキとは?
    そして刑事の宮下直人、安井隆三
    まあ宮下刑事が
    納得できるかしら

    それがなんと、全てが繋がっていった、面白い
    やはり伊岡瞬だ!
    しかし、後味は非常に悪い。

  • え、ここで終わりなの??その後どういう展開になるかとても気になるんですけど!!今までミサキの復讐劇を細かく書いてきたんだから、しっかり解決させてほしかった。

  • 「サトウミサキ」と名乗る女性を巡る、いわゆる悪女ものであり、イヤミス。
    悪女ものが嫌いではないので、ブクログのレビューを読んで手に取った一冊。
    序盤は彼女を巡る人間関係を描く連作短編集のような構成だが、後半は二人の刑事の目線で描かれる。
    行きがかり上、空きアパートで焼死体で発見された被害者の周辺を捜査することになった一匹狼の安井は、被害者が15年前のあるいじめに関わっていたことを突き止める。
    そして、その15年前のいじめに関わっていた人物が次々へと不審な事件に巻き込まれていることを知り、その裏側にいじめられていた人物の姉と思われる「サトウミサキ」の存在を疑う。
    「サトウミサキ」のパートでは、うやむやに語られていた部分を刑事パートで補うと言う、話としては納得できるし、面白い内容ではあった。
    しかし、読後感が悪いと言うより、「サトウミサキ」が悪女になりきっていないところが何とも微妙。
    動機もイマイチだった。

  • 終わりに近づくに連れて登場人物がどんどん繋がっていく感じ、とても面白い。
    そしてサトウミサキのミステリアスさもとても良かった。
    ただ、後味はあまりよくない(笑)

  • いくつかの短編から成る構成で、それぞれの章はその章ごとに登場人物の目線で物語が進んでいく。

    まず、初めの章では、40歳の私立高校の男性教諭である梅田尚之目線の物語。お見合いパーティーに通っている尚之は、なかなか良い相手に巡り会えない。あるパーティーでこれは!という女性、サトウミサキと出会う。しかし、このミサキが胡散臭い。住所も職場も名前の漢字さえも教えてくれない。それでも、尚之はどっぷりミサキにハマっていく。
    次の章では、ファミレスでバイトをしている男、小田切琢磨の物語。ファミレスでバイトをしていると、肉感的ないい女、サトウミサキから声をかけられ、トントン拍子に肉体関係を持ち、デートでは食事をご馳走になり、ホテルも常に彼女持ちだった。しかし、忽然と姿を消すミサキ。ミサキと連絡が取れなくなってから警察が現れる。
    さて、次の章。この章が個人的には一番面白かったかな。息子と孫を亡くした女性、青木繁子。繁子の世話をしに毎日のように通ってくる女性、サトウミサキ。繁子はミサキとの時間が好きだった。ミサキ以外にも繁子の元には孫の嫁である茜も通って、繁子の世話をする。どうやら茜はミサキのことを胡散臭く思っている様子。そして、繁子は実は・・・
    っていうどんでん返しを楽しめる。
    次の章は、小谷沙帆里という30歳の女性目線。沙帆里は2章の小田切琢磨の従姉妹。沙帆里は、旦那を事故で亡くしていた。酒に酔い、風呂場で溺れ死んだことになっているが、実は沙帆里が睡眠薬を飲ませて溺死させたのだ。そこに現れたサトウミサキ。彼女は保険の調査員として現れ、旦那の事故死を調査していると言う。
    その後は2人組みの刑事それぞれの目線で物語が進んでいくのだが、それぞれの人物とサトウミサキがどこでどう絡んでいくのか、そしてサトウミサキの意図は何か。章を追うごとにその輪郭がはっきりとしてきて、最初のイメージは覆される。とにかく面白かった。

    サトウミサキの意図がわかった時、読者にとっての主人公はサトウミサキになる。

  • サトウミサキ、すごく魅力的ないい女、らしいのが、いろんなところに出没して男をもてあそんでいく。狙いは何か?と読み進める。
    途中からこんな感じかな?というのが見え隠れし、細かいことは別にして、どんでん返し、という感じはない。
    途中、面白かったのだけど、終わってみたら、ふむ…、という感じ。

  • サトウミサキに翻弄される人達がどう繋がっていくのか、目的はなんなのか、気になりスルスルと頁を捲っていきましたが、ラストは好きじゃなかった。
    最後の最後ね。

  • 謎の女サトウミサキに翻弄される人々と事件を追う警察。
    サトウミサキが何者で何をたくらんでいるのかわからない所が盛り上がりで、最後はなんだか尻すぼみな感じがしてしまいました。

  • こういう感じがこの著者の私の印象でした。代償を彷彿させる強烈で目を背けたくなる描写。やりきれないラストですが、ああいった悪魔どもには現実でももっと強烈な報復を与えて良いくらいです。

  • 面白かった。ドロドロした感じがヤバい。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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