小説 君の名は。 (角川文庫)

著者 : 新海誠
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2016年6月18日発売)
3.90
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  • レビュー :475
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026229

作品紹介

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一報、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。

小説 君の名は。 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 映画公開前からずっと興味を持っていたが、まさかこんなに大ヒットするとはと、そのパワーに気圧され気味だった。ようやく先日映画を観に行き、予想以上の美しく切ない世界観にすっかり魅了された。ただ、一度見ただけでは理解しにくかった部分もいくつかあり。あらかじめ張り巡らされていた伏線を活字で確認したいと思い、文庫版も手に取ってみた。
    監督自ら執筆した原作小説だから世界観はそのままに、あの感動を追体験することができた。展開は分かっているにもかかわらず、夢中で一気に読了。
    男女の入れ替わり、地方の美しい風景を存分に生かした描写、というと、世代的に大林宣彦作品を彷彿とさせられるが、個人的には「君の名は。」の方が好みかな。中盤の、彗星による自然災害の場面は、3.11を思い出してキツイなという面もあったけど、そこからのクライマックスへの流れは、泣けてしょうがない。多くの人がそうしたように、私もRADWIMPSを聴きながら活字を追いました。
    何より、文庫版を読んでよかったと思ったのは、新海氏によるあとがきだ。「この物語はもちろんファンタジーだけれど、でもどこかに、彼らと似たような経験、似たような想いを抱える人がいると思うのだ。大切な人を失い、それでももがくのだと心に決めた人。未だ出逢えぬ何かに、いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。そしてそういう想いは、映画の華やかさとは別の切実さで語られる必要があると感じているから、僕はこの本を書いたのだと思う。」
    この言葉が、深く深く心に響き、また涙が出そうになった。新海氏のそんな想いが届いているから、2016年の文庫売上1位を獲得したのだと思う。是非、映画と対で読んで欲しい。

  • えー、小説のレビューではなく、映画を2度見ての感想です。申し訳ありません。<(_ _)>

    ※映画のレビューとはいえ、私がブクログにレビューを書くのは半年ぶりです。
    せっかくフォローして頂いている多くの方々の期待に応えられず、申し訳なく思っております。
    でも、読んで頂ければありがたく存じます。


    「君の名は」を東京の六本木と仙台で2回観て、観客席の微妙な反応の違いについて考えてみた。

    思わず笑ってしまうようなシーンや台詞がところどころにあるのだが、何故か東京の劇場では笑い声が聞こえてこなかった。
    今日の仙台では、結構笑い声が聞こえてきた。この違いは何なのだろう? 考えてみたが、よく分析できない。

    あまり書くとネタバレになるので、奥歯に物が挟まったような言い回しになるが、町が消滅し、何百人が死亡する(かもしれない)というシーン。

    このシーン、逆に仙台では、この事実に触れる場面になると、固唾を飲むような雰囲気になった。これは、やはり震災のことを多くの観客が頭に浮かべたからだと思う。実際に私も、東京で観たときは、それが頭を過ぎるようなことはなかったのに、今日の仙台では震災を思い出し、かなり気分が動揺した。

    震災は東北の人にとって、やはりまだ重い事実なのだと思う。
    六本木の観客は、そのシーンで震災をイメージした人は少なかったのではなかろうか。

    「君の名は」は、中1週の間しか取らず、2回目を観ても、かなり面白い映画だった。
    前回気付かなかった場面の意味だったり、言葉の意味だったり、2回目で「ああ、なるほど。そういうことか」と分かったのが新鮮だったということもある。

    映像は当然美しいし、音楽の歌詞も今回は真剣になって聴き直した。
    あらためてよくできたエンタメ作品であり、感動作品でもあると思う。

    ここで、私的な2度目の感想を述べれば、前回、「聖地巡礼」(笑)をしたこともあり、「この映像は実際のどの場所か?」 というのを今回はかなり注目して観た。

    もちろん“村”は分からないのだけれど、東京のシーンは殆どがどこの場所か私には分かった。
    広告代理店勤務時代、東京中を歩き回ったせいもあるし、土日になると、この映画によく出てくる四谷近辺を自転車で散策したせいもあるし、千駄ヶ谷近辺などはラグビーを見に行く度に通った道でもあるからだ。
    「ああ、これはあそこだ」と実際の場所が分かると結構楽しいものである。

    見終わった後にツタヤに寄り、劇中曲のCDがあれば借りようと思ったが、私と同じ考えの人は多いらしく、CD自体は9月10日からレンタル開始になったが、全て貸し出し中とのことだった。

    まとまりのない文章になったけれど、「君の名は」は、評判通りに面白く、二度見てもおつりの来る作品である。

    まだご覧になっていない方は、是非劇場へ。

    聖地巡礼の写真をご覧になりたい方は下記URLのブログに写真をつけたコメントも掲載していますので、是非ご覧ください。<(_ _)>

    https://blogs.yahoo.co.jp/koshouji/64765627.html

  • H30.1.3 読了。

    ・地上波で映画「君の名は。」が初放送されると知って、読み始めた。こんなに引き込まれる物語だったなんて。もっと、早く読んでおけばよかったと思うくらい素晴らしい作品だった。映画も楽しみ。

    ・「人にとって最も残酷なことはなにか?当然それは死だ。ずっとそう思っていた。でも、死よりも残酷なことがある。それは、生きながら愛する人を忘れていくことだ。」解説で川村元気氏が書かれていた言葉。言い得て妙ですね。

  • 正直、「入れ替わるって似たような作品あったよね・・・」と思っていた。
    そんな考えだから映画は興味なかったけれど、あまりに話題だから本を読んでみようと買ってみた。
    結局積読本の仲間入りになっていて、でもせっかく買ったし
    と読み始めたら、どうやら思っていたのとは様子が違った。

    入れ替わった状況や入れ替わったから生まれた思い、
    それをつかむために足掻く姿がとてもよかった。
    自分の気持ちにまっすぐに、純粋に進んでいけるのが
    素晴らしいのと同時に切なかった。

    期待していなかったから☆5つなのではないかという結果は否めませんが、
    とてもよかったです。
    そして映画を見ていないのに何ですが
    私はきっと本を読んでよかったと思うのです。

  • 小説を読みながら、映画で観たシーンがよみがえってきました。
    出会えるべき人には、時空を超えて出会えるのだと感じました。
    そんな奇跡的な、みずみずしいお話でした。

  • 根が単純なんで、凄く良かったです!

    映画は見てません。気になりつつも最近なかなか映画館に行けないので。
    TVで沢山紹介されていたから、なんとなく内容も見えてきたし・・・
    だから思った通りだったけど、それでも面白くて一気に読みました。

    そりゃ~皆さん、聖地巡礼するわな~って思った。

  • 「君の名は」というタイトルを聞いて昔の朝ドラ(鈴木京香主演)を思い出してしまった。
    今上映中のノベライズ。
    映画は見てませんが本だけでも楽しめると思う。
    東京と飛騨。
    3年のタイムラグ。彗星。
    物理的にも時間的にもかけ離れた所にいる2人。
    普通なら出逢う事なんてないであろう2人。
    これでもか。というぐらい出会わない、すれ違う2人。
    もうじれったい。と思いながら頁を捲る手が止まらなかった。
    三葉の友人2人がとても良い。
    SF?ファンタジー?恋愛?1つのカテゴリーに収めるには難しい。
    最後のセリフ、2人が同時に言えて本当に良かったと思った。

  • 映画は見ていないが、男女の心と体が入れ替わる話であることは知っており、それを知ったうえで読んでも、感動できるすばらしい小説であった。
    男女の心と体が入れ替わる話は他にもあるが、入れ替わりがある日を境に起こらなくなって、相手のことが気になり、その理由を探ろうとするところが本作品の特徴ではないだろうか。「都会の男の子」と「田舎の女の子」という組み合わせも良い。
    詩的な表現が多く見られ、文章を読んだ印象だけだと、若い女性が書いた作品ではないかと思ってしまう。瀧と三葉の一人称のパートが交互に出てくるが、三葉のパートの方がうまく描けているとも感じる。
    人と人とのつながりが本作品のテーマであると感じる。「組紐」が作品の中で効果的に使われており、「つながり」や「むすび」の象徴として描かれている。
    「黄昏(誰そ彼)」や「カタワレ時」という表現も、作品世界と良くマッチしている。
    御神体の前で実際に出逢う場面の描写がとても美しく、本作品のハイライトと言えるだろう。
    男女がお互いに探していた人を見つけ、声を掛け合うラストの場面は、この作品の世界観をいつまでも引っ張っていく余韻がある。
    現実に多くの人にこのような入れ替わりは行われている、ただ覚えていないだけだ、と思わせるような作品であった。

  • 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが…。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の新海誠監督みずから執筆した原作小説。

  • 映画のがよかったかなぁ
    でもまあ面白かった

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