- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041026229
作品紹介・あらすじ
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一報、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。
感想・レビュー・書評
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H30.1.3 読了。
・地上波で映画「君の名は。」が初放送されると知って、読み始めた。こんなに引き込まれる物語だったなんて。もっと、早く読んでおけばよかったと思うくらい素晴らしい作品だった。映画も楽しみ。
・「人にとって最も残酷なことはなにか?当然それは死だ。ずっとそう思っていた。でも、死よりも残酷なことがある。それは、生きながら愛する人を忘れていくことだ。」解説で川村元気氏が書かれていた言葉。言い得て妙ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画公開前からずっと興味を持っていたが、まさかこんなに大ヒットするとはと、そのパワーに気圧され気味だった。ようやく先日映画を観に行き、予想以上の美しく切ない世界観にすっかり魅了された。ただ、一度見ただけでは理解しにくかった部分もいくつかあり。あらかじめ張り巡らされていた伏線を活字で確認したいと思い、文庫版も手に取ってみた。
監督自ら執筆した原作小説だから世界観はそのままに、あの感動を追体験することができた。展開は分かっているにもかかわらず、夢中で一気に読了。
男女の入れ替わり、地方の美しい風景を存分に生かした描写、というと、世代的に大林宣彦作品を彷彿とさせられるが、個人的には「君の名は。」の方が好みかな。中盤の、彗星による自然災害の場面は、3.11を思い出してキツイなという面もあったけど、そこからのクライマックスへの流れは、泣けてしょうがない。多くの人がそうしたように、私もRADWIMPSを聴きながら活字を追いました。
何より、文庫版を読んでよかったと思ったのは、新海氏によるあとがきだ。「この物語はもちろんファンタジーだけれど、でもどこかに、彼らと似たような経験、似たような想いを抱える人がいると思うのだ。大切な人を失い、それでももがくのだと心に決めた人。未だ出逢えぬ何かに、いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。そしてそういう想いは、映画の華やかさとは別の切実さで語られる必要があると感じているから、僕はこの本を書いたのだと思う。」
この言葉が、深く深く心に響き、また涙が出そうになった。新海氏のそんな想いが届いているから、2016年の文庫売上1位を獲得したのだと思う。是非、映画と対で読んで欲しい。 -
映画を見なよ〜と何人もから勧められるけど、あんまり勧められてしまうと…私ってあまのじゃくだよな…ヤダヤダ。
この本…思わず一気読み。ストーリーも面白いのに、これにキレイな映像がつくなんて。
皆んなが勧めてくれるわけです。ナットク。 -
えー、小説のレビューではなく、映画を2度見ての感想です。申し訳ありません。<(_ _)>
※映画のレビューとはいえ、私がブクログにレビューを書くのは半年ぶりです。せっかくフォローして頂いている多くの方々の期待に応えられず、申し訳なく思っております。それでも、読んで頂ければありがたく存じます。
「君の名は」を東京の六本木と仙台で2回観て、観客席の微妙な反応の違いについて考えてみた。
思わず笑ってしまうようなシーンや台詞がところどころにあるのだが、何故か東京の劇場では笑い声が聞こえてこなかった。
今日の仙台では、結構笑い声が聞こえてきた。この違いは何なのだろう? 考えてみたが、よく分析できない。
あまり書くとネタバレになるので、奥歯に物が挟まったような言い回しになるが、町が消滅し、何百人が死亡する(かもしれない)というシーン。
このシーン、逆に仙台では、この事実に触れる場面になると、固唾を飲むような雰囲気になった。これは、やはり震災のことを多くの観客が頭に浮かべたからだと思う。実際に私も、東京で観たときは、それが頭を過ぎるようなことはなかったのに、今日の仙台では震災を思い出し、かなり気分が動揺した。
震災は東北の人にとって、やはりまだ重い事実なのだと思う。
六本木の観客は、そのシーンで震災をイメージした人は少なかったのではなかろうか。
「君の名は」は、中1週の間しか取らず、2回目を観ても、かなり面白い映画だった。
前回気付かなかった場面の意味だったり、言葉の意味だったり、2回目で「ああ、なるほど。そういうことか」と分かったのが新鮮だったということもある。
映像は当然美しいし、音楽の歌詞も今回は真剣になって聴き直した。
あらためてよくできたエンタメ作品であり、感動作品でもあると思う。
ここで、私的な2度目の感想を述べれば、前回、「聖地巡礼」(笑)をしたこともあり、「この映像は実際のどの場所か?」 というのを今回はかなり注目して観た。
もちろん“村”は分からないのだけれど、東京のシーンは殆どがどこの場所か私には分かった。
広告代理店勤務時代、東京中を歩き回ったせいもあるし、土日になると、この映画によく出てくる四谷近辺を自転車で散策したせいもあるし、千駄ヶ谷近辺などはラグビーを見に行く度に通った道でもあるからだ。
「ああ、これはあそこだ」と実際の場所が分かると結構楽しいものである。
見終わった後にツタヤに寄り、劇中曲のCDがあれば借りようと思ったが、私と同じ考えの人は多いらしく、CD自体は9月10日からレンタル開始になったが、全て貸し出し中とのことだった。
まとまりのない文章になったけれど、「君の名は」は、評判通りに面白く、二度見てもおつりの来る作品である。
まだご覧になっていない方は、是非劇場へ。-
koshoujiさ~ん、早速拝見してまいりました!
この映画、すごい人気ですよね~。
階段の下の方に写ってる人々も、聖地巡礼の方なん...koshoujiさ~ん、早速拝見してまいりました!
この映画、すごい人気ですよね~。
階段の下の方に写ってる人々も、聖地巡礼の方なんでしょうね。
六本木と仙台、空気がそんなに違うんですか。
つらい記憶がよみがえるシーンはなんかわかる気がするんですが、
くすっと笑うところとなると。
なぜなんでしょうね。
ますます観に行きたくなりました。
ところで、ちょっとお知らせです。
先日寝られなくて夜中見ていた番組で、感動したのがあって、
日テレのドキュメンタリーだったんですが、
センパイもこういうのお好きかもと思って。
「おしゃべりアパート」
建築家を志す学生がアパートを設計し、実際に建設するプロジェクトに取り組む石川県の金沢工業大学。今回挑むのは、おしゃべり好きな老夫婦が営む学生寮をアパートに建て替えようというもの。取り壊しが決まった寮には、当時を懐かしむOBたちが次々とやってきます。寮には楽しい思い出や仲間同士の絆があることに気づいた建築家の卵たち。建築によって、昔ながらのコミュニティーを残そうと奮闘する姿に密着した。
再放送
9月25日(日)11:00~ BS日テレ
9月25日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24」
学生時代の写真の笑顔を見ていたら、
胸がいっぱいになりました。
お忙しくて無理かもしれませんが、もしよければどうぞ!
いつも素敵な業務連絡をしてくれるセンパイのまねをしてみました。(笑)
季節の変わり目で、体調を崩されませんように…。2016/09/20 -
koshoujiさん、あけましておめでとうございます!
お返事が遅くなってしまい大変申し訳ありません。<(_ _)>
「泣かせ歌...koshoujiさん、あけましておめでとうございます!
お返事が遅くなってしまい大変申し訳ありません。<(_ _)>
「泣かせ歌」~!絶妙な表現ですね。まさにその通りです。
「奇蹟」「風に立つライオン」いいですよね。私も好きです。
特に「風~」は映画化されて嬉しかったです。(大沢たかおさんの大ファンなので♡)
「主人公」も期待しています。
もちろんレビューも忘れていません(笑)
では、今年もこのワガママな後輩をよろしくお願い申し上げます(*^-^*)2017/01/05
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小説を読んでから映画を見て、今回2回目。
私は映画よりも小説の方が2人の思いとかが分かりやすくて良いなーと感じた。
新海誠さんの他の作品は読んだこともないし見たこともないから、機会があれば触れてみたい... -
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mariさん。こんにちは!
実は今、新海誠さんのほかの作品を図書館で借りてきてあります。まだ、全然中身を確認していないのですが、悲しい結末...mariさん。こんにちは!
実は今、新海誠さんのほかの作品を図書館で借りてきてあります。まだ、全然中身を確認していないのですが、悲しい結末なんですね・・・。
でも、読んでみようと思っています!
『君の名は』はフレッシュで(死語?)とてもよかったです。
2019/04/13
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素晴らしい作品だと思いました。
映画は知っていましたが、どうせアニメだろうと思っていたので内容までは全く知りませんでした。
が、巷で噂になっているし評判が良いようなので、今回この小説を読むことにしました。
そしたら読んでいる途中、何回か鳥肌が立ちましたし、涙もも出てきましたよ。ホントに感動しました。最後のシーンもいいですね。
今度は映画を観てみようと思います^_^ -
読めば映画が思い出せるのでオススメします!
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新海誠監督の大ファンが身近にいる。映画公開当時、見に行こうと誘ったけれどおへその曲がったその相手は、ぐずぐず言って一緒には観に行かず、地上波でようやく見た。
のだが。
刺さって刺さってどうしようもない。
辛抱が出来なくて、この本を読んだ。
なかなか辛口の評価をなさっている方から、絶賛される方までおられ、なるほど、と思った。
新海監督ご自身があとがきで述べられているとおり、この作品にはアニメーションという表現が一番しっくりくる。だから良し悪しを比較して述べるのは、あまり意味がない。
行間の呼吸や空気、風景描写。互いの存在を知った直後の、メッセージ越しのみつはと瀧の口げんか。
それをよむとやっぱり、ああ、同じ方が違う形で表現していても、芯の大事なところは同じで、たしかにこれはあの世界だなと腑に落ちる。文章で追体験するのもいいし、映像で見てから読むとこうなるのかと思うのもいい。
ただ私が言えるのは。
困難だか逢えないんだか遠いか知らないが、どうしてもこの人でなくてはならない時があり、距離も違いも時間もぶっ飛ばしてでも…愛しいものがあるということ。
最終的に私たちに星は降り注ぎ、みつはと違って失っていくのかもしれないし、神様にも常識にもケンカを売りまくってでも、愛しいひとといられるかもしれない。失えば胸に穴が開くし、塞がらないこともある。
でも、それでも。
この作品に描かれているような、どうしてもの思いに手を伸ばした事があるか。
それとも一度もないかで、私達の人生はまるっきり違ったものになるだろう。
私は、愛しい人の名前を知っている。
知っているけど、問いかけてみる。
君の、名前は。
そして
私の、名前は。