誰がために鐘を鳴らす

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028353

感想・レビュー・書評

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  • 爽やかな青春もの。ひょんなことからハンドベルを演奏することになった高校生男子の話。

  • ラストに思わず涙。好きだったんだなぁ…ベルを鳴らす5人とカラニャンのこと。だれか1人欠けたら奏でられないってところが4人の居場所になっていく感じがいい。殴り合いながらも、ベルの魅力に引きつけられ夢中に。未来のとこ、ラストに不覚にもやられてしまった。みんなの選んだ未来に美しい鐘の音が響きますように♫

  • ハンドベルの話。

  • 図抜けているとは思いませんが安定感のある作家さんです。
    最近はお仕事小説から青春ものに方向転換ですかね。もっとも舞台が変わるだけでポジティブな基本スタンスは何も変わりませんが。
    廃校間近の高校の男子生徒だけにによるハンドベル部。ちょっと「ウォーターボーイズ 」を思わせる設定です。
    最初は女子高との合同練習を目論んで作られたハンドベル部の部員たちが、次第に演奏そのものに引き込まれていく。
    月並みといえばそうですが、まあ山本さんの持ち味で、とにかく読んでて楽しい、いかにもエンターテインメント小説です。

  • 読んだ後,顔がほころぶ物語だ.廃校間近な高校三年生の錫之助,播須,美馬,土屋と教師のダイブツがハンドベルに取り組むのだが,楽譜が読めるのは美馬だけで苦労したが,何とかものになってくる.進学しない組だが,勉学にもこのクラブ活動にも熱心で面白かった.土屋の悪先輩にベルを壊されて,錫之介の父が工場で製作する場面が良かった.絶対音感を持つ播須の妹が出てきて,錫之介の家族と懇談する場面が素晴らしかった.

  • それほどつながりのない者たちが集まってある目的にむかってまとまり突き進んでいくという鉄板ストーリー。ではあるが、理屈なく楽しめる。

  • 熱い熱い青春に、清らかな無垢なハートを忘れずに生きたいです(^^)
    54歳の私にはピァすぎて、熱い恋がしたい。

  • 愉しく読ませる安定感は抜群。ハンドベルの音色、響きにどこまで魅了されるかはわからないけど。
    本当に男だけのチームがあるのか?

  • 来春に廃校が決まっている三流高校三年の男子が
    ひょんなことからハンドベル部を立ち上げる。
    メンバーはそれまで会話どころか目を合わすこともなかったようなクラスメートと担任。
    作者らしい青春成長もの。

    【図書館・初読・11月4日読了】

  •  廃校を翌年に控えた高校で、ふとしたきっかけで男だけのハンドベル部ができてしまう。
     進路やいじめに悩む高校生たちが、ハンドベルをきっかけに友情をはぐくみ、家族や隣人たちの愛情に気づいていくハートウォーミングなストーリー。

     ある時期からオシゴト小説から離れて、最近は学園ものを書いてきた作者だが、本来の持ち味が出てきた感じ。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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