お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」

著者 : 大村大次郎
  • KADOKAWA (2015年12月11日発売)
3.95
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  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041032190

作品紹介

「ローマ帝国は“脱税”で滅んだ」「ナポレオンは“金融破綻”で敗れた」――お金の流れを読むだけで、歴史はよくわかる、さらに面白く見えてくる!「お金」「経済」「権力」の5000年の動きを徹底的に追跡調査!

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」の感想・レビュー・書評

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  • Audibleで聞きました。
    主張が一貫しているためとてもわかり易い。大企業に逃げられないように企業向けの税金を優遇して消費者から税金を回収するようではどんどん格差が広がっていく、というのが歴史に当てはめると納得がいった。2015年になっても本書の懸念は払拭されるどころかますます強くなり終末時計は残り2分で過去最短となった。先行き不安である。

  • これまで語られてこなかった、歴史の裏側にあるお金の流れを解き明かした一冊。

    なんとはなしに全く異なるものとして認識されがちな行政(政治)とビジネスだが、本来的にお金というものを媒介に動く、という点ではそもそも似ているものなのかもしれない。
    その意味で、本著はまるで、各国を巨大企業としてみた「国家というビジネス」の来歴を鳥瞰できる良著。

    ・国はいつの世も、税徴や法システムを適切に構築したものが業績を伸ばす
    ・高圧的な政策は、反発や逃避を増長させてしまい、良い結果を導かない
    ・資金調達に長けた国家が反映し、失敗した国家が衰退する

    こうした本著で繰り返し語られる、各国の衰勢プロセスは、現代の企業経営にも多くの示唆を与えうると感じた。



  • タイトル通りお金を中心に、世界史を振り返る本。
    切り口が斬新で大変面白かった!!!

    - なぜ、イギリスはそこまで栄えたか?
    - 狡猾な殖民地支配、産業革命の背景、海賊の容認
    - アメリカの繁栄の歴史
    - ドイツの歴史
    - インド、オスマン帝国、元の話
    - 中国の歴史 (紙幣の発行は中国 北宋が最初!?)

    - 国の繁栄と没落のパターン
    国の大胆な施策、税制改革によって、産業栄える

    徴税人の腐敗、取りっぱぐれ、貧富の差の拡大

    没落

    自身が疎かった世界史について、ザックリと復習できたし、こんな捉え方が出来たんだーー。と目からウロコだった。( 少し誇張してる部分もあるかもだが、、)

    また、エリザベス女王って実は海賊応援して悪いことしてたんだよーー。とか、ヒトラーも最初は名目あって、ノーベル平和賞候補にノミネートされたことらあるんだよーー。とか、アメリカの、、
    とか色んな喋りたくなるウンチクも手に入ります。笑

    因みに元国税の人が書いてます。

    是非!

  • よく知られた世界史のトピックを、経済面から眺めてみれば、違った風景が見えてくる。
    視座が新鮮で興味深く、平易な文章で読みやすい。
    一国の崩壊は、税金の取りはぐれが引き金になる、現在もまたその危険が無視できない、という著者の指摘が、腑に落ちる。

  • これまで知らなかった歴史の背景がすっきりとまとまっており、とても興味深く読めた。
    なにより、著者が警鐘を鳴らしているような国家の衰退の裏側にある原因は、
    現在の日本にもつながっているようでどきりとさせられる。
    もちろん、歴史がすべてこのとおりのシンプルな論理で動いていただけではないかもしれないが、
    新しい視点を得られたことで、読んで良かったといえる本。
    著者のわかりやすい語り口にも好感を持てた。

  • 歴史をお金の流れから紐解く、という面白い切り口から眺められる本。
    著者は元国税調査官とのことで、名前で検索すると大量の「こうすれば税金かかりません!」的な本がヒットします。たくさん本を書いているだけあって、それぞれの章も全体の構成も綺麗に纏まっています。
    例えば、日本が太平洋戦争に至る流れも、著者としての整理がなされています。全部が全部信じていいのか、ちょっと悩ましいところもありますが、それほど説得力のあるストーリーができている、ということで。。

    特に終盤の、貧富の差の拡大に警鐘を鳴らすくだりは考えさせられます。
    リバタリアン的な考えには説得力を感じてしまうのですが、結局それだけだと多くの人を貧困に追いやってしまう訳で。(トリクルダウンなんて、再分配機能に比べたら何でもないのではと)
    これから、世界が上手くやっていくためにはどうあるべきなのか。

  • 『お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」 』
    著者: 大村大次郎  発行日:2015年12月11日発売
    評価:★★★★☆  (所要時間:3時間)
    読破冊数: 15/100冊


    ■こんな人におすすめ
    ・今までの世界経済の一連の流れを確認したい人
    ・学生の頃、世界史とか歴史とかよく解らなかった・興味をもてなかった人
    ・経済と政治、戦争の相互作用を知りたい人
    ・怖いもの知らずの人


    ■概要
    元国税調査官が5000年の歴史にガサ入れ。
    たとえば―ローマ帝国滅亡は「脱税」が原因だった!
    楽しく読むだけで歴史の本質がつかめる。
    (amazonより)


    ■この本から学んだこと

    ☆まじでお金は大事なこと。
    1人、一国の富の独り占めから国内や世界経済の崩壊が始まること。
    大事なのは、お金の囲い込みではなく
    循環と、調和!

    ☆「本当に世界を動かしているのは、政治や戦争ではない。お金、経済なのである」
    本全体は、冒頭に書いてあるこの文句の意味がよく解る内容となっている。

    どこの国も相当の理由や思惑があって条約を結び、
    破棄し、領土を侵略し、買い上げる・・・。
    その理由や思惑こそが、お金なのだ。
    とにかくお金の影響力すごすぎ。

    ☆歴史的には非常に若い国・アメリカは、どうして押しも押されぬ経済大国になったのか?
    第一次世界大戦で「被害を受けなかったアメリカ」ばかりが取りだたされるが
    もっと大きな要因、エネルギー革命があった・・・
    エネルギー源の主流が、石炭から石油に変わったのだ。

    ・・・これによって世界の石炭産出量85%を占めていたイギリスは、超大国から滑り落ち
    大量の石油を抱えていたアメリカが、その地位に取って代わったのだ。
    (石油というと中東のイメージが強いが、これは第二次世界大戦後に、本格的に開発が始まったものばかりだそう)

    ☆世界恐慌はアメリカではなくドイツから始まった!?
    第一次世界大戦の敗北・・講和条約のベルサイユ条約で
    ドイツは、過酷すぎる損害を被ってしまう。
    (これがのちのナチス台頭の原因に!)

    なんと、賠償金が原因で通貨価値が1兆分の1のハイパーインフレに!
    産業は瀕死状態で、国内は失業者だらけ!

    ・・・ここに出てきたのがヒトラー率いるナチス。
    ヒトラーは政権に就いてわずか3年で失業者を減少させ、ドイツ経済を回復させた。
    この不況対策の成功によって、ヒトラーはドイツ国民に熱狂的に支持されるようになった。
    (狂ったように領土侵略に乗り出すのは、その後である)

    ☆ユダヤ人が経済界最強の理由
    ユダヤ教の教えを集めた「タルムード」には次のような文言があるそうだ。
    「富は要塞であり、貧苦は廃墟である」
    「人を傷つけるものが3つある。
    悩み、諍い、空の財布。そのうち空の財布がもっとも人を傷つける」

    ユダヤ人の思考が具現化したものが資本主義・・・
    そう言わしめた「遊牧民」の行く先の、都市が金融センターになる。

    実際、ユダヤ人がアムステルダムに住み着いたときはアムステルダムが、
    ロンドンに住み着いたときはロンドンが、世界の金融センターになった。

    そして近代から現代、彼らの多くはニューヨークに住んでいる。
    (イスラエルよりも多い!)

    だからアメリカは、世界の金融センターなのか。
    ・・・ユダヤ人、日本に来てくれないかなぁ。

    ☆現在、世界の富の半分は1%の富裕層が握っていると言われているそうだ。
    俗にいう「格差」問題である。

    それに輪をかけて、世界規模での富裕層の税金逃れ・・・いわゆる「タックスヘイブン」問題。
    富裕層が税金を逃れ、中間層以下にそのしわ寄せが行くとき。
    それはイコール、国が傾くとき!?

    この状態がフランス革命前のフランス社会に似ていると、著者は警笛を鳴らしている。
    このまま貧富の拡大が続けば
    世界規模でのフランス革命が勃発!?
    ・・・しないでほしい。


    ≪目次≫
    ①古代エジプト・古代ローマは“脱税”で滅んだ
    ②ユダヤと中国―太古から“金融”に強い人々
    ③モンゴルとイスラムが「お金の流れ」を変えた!
    ④そして世界は、スペインとポルトガルのものになった
    ⑤海賊と奴隷貿易で“財”をなしたエリザベス女王
    ⑤無敵のナポレオンは“金融戦争”で敗れた
    ⑦「イギリス紳士」の「悪徳商売」
    ⑧世界経済を動かした「ロスチャイルド家」とは?
    ⑨明治日本の“奇跡の経済成長”を追う!
    ⑩「世界経済の勢力図」を変えた第一次世界大戦
    ⑪第二次世界大戦の“収支決算”
    ⑫ソ連崩壊、リーマンショック―混迷する世界経済

  • モンゴル帝国と経済など、
    普段経済面が語られることがないところについて
    説明がされていて興味深い本だった。

    ただ、各歴史的出来事に対して経済面の影響力について、
    この作者が主張するほど影響力があったかどうかに関しては
    裏付ける客観的事実が物足りなかった気がする。

  • 世界史を「お金」の観点から記載した本。
    古代エジプトから始まり、古代ローマ、中国、ユダヤ、モンゴル帝国、イスラム帝国、オスマントルコ、スペイン、イギリス、ナポレオン、日本、アメリカ。ドイツ、ソ連と、各国の栄枯盛衰が描かれています。

    根底にあるのは「国が傾くのは、富裕層が特権を作って税金を逃れ、中間層以下にそのしわ寄せが行く時であり、国を長く繁栄させようと思えば、税金を逃れる特権階級を作らないこと」という著者の考えです。この考え方を歴史の事実を交えて見事に証明しています。

    また、世界史上で起こった様々な戦乱についても、その原因の多くが経済的理由によるものであることを明らかにしています。

    専門書ではないので細かな記載はそれほどないのですが、読みやすく、説得力のある本です。

  • 経済から読み解く世界史のおもしろトピック本。高校レベルの世界史が頭に入っていると、そうだったのか、というネタが詰まっていて面白い。ボストン茶会事件は、課税に反対するだけでなく、イギリスからのお茶輸入で関税を払っていなかった密輸業者が打撃を受けたので発生したとのこと。
     ヒトラーがノーベル候補に上がっていたというのも初耳だった。皮肉だったとWikipediaにも書いてあるが、筆者によるとミュンヘン会議でヒトラーの拡大停止宣言が世界平和につながると評価されたから、とのこと。宥和政策の流れの中ではあり得る話ではある。サブタイトルにあるように、「こんな見方があった!」というのが本書をよく表している。知ったからと言って世界は変わらないが、世界史の教科書では説明しきれない道理が、歴史中には無数に埋もれている。という点で歴史好きには面白い本だと思う。

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