田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら 他 (角川文庫)

著者 :
制作 : 西村 賢太 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 103
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034545

作品紹介・あらすじ

ぼくはあのひとが好きでたまらない。ロサンゼルス五輪に参加する選手団を乗せた客船で、坂本は高跳び選手の熊本秋子に一目惚れした。しかし、2人の仲を同僚に揶揄され、ついには選手間の男女接触禁止令が出てしまう。オリンピックに参加した自身の体験を描いた「オリンポスの果実」、晩年作の「さようなら」ほか、珠玉の6篇を厳選。太宰治の墓前で散った無頼派私小説家・田中英光。その文学に傾倒する西村賢太が編集、解題。

感想・レビュー・書評

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  • 私が女だからだろうか、主人公(英光だろう人)の身勝手さに読んでいてムカっときてしまう。

    「あなたは、いったい、ぼくが好きだったのでしょうか」

    じゃねーよ。自分の気持ちは?

    他の作品も、妻子がいながら好きな女性と暮らしたり、その女性と喧嘩すると妻子のもとへ帰るがまた、女性のことが恋しくなって行ってしまう。

    なんて勝手なんだ!

    西村さんがハマっていた作家さんじゃなかったら、チラッと読んでリタイアしてたかも。

  • 西村賢太さんが好きだという作家なので読んでみました。
    率直に面白いです。
    そして、かなり西村賢太さんが影響を受けたことがわかりました。
    太宰治の描写がとても興味深い

  • たまらない、ダメさ。

  • ずーっとなんかいまいちっていうか、軽い日記みたいな感じで読んでたけど、量ってやっぱ大事で、量があるがゆえに、軽い日記みたいな感じの文章でも、読み終わった時に読後の満足感がある。最後の数行を読んで、読み終わった後、あぁ、そういうことだったのかと、なんか気づく。

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著者プロフィール

1913年東京生まれ。早稲田大学経済学部卒。太宰治に親近し、「オリンポスの果實」を執筆、「文學界」に掲載され池谷賞を受賞。著書に「離魂」「聖ヤクザ」「魔王」など。1949年、太宰治の墓前で自殺。

「2015年 『田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら 他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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