- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041036242
感想・レビュー・書評
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読みやすかった。無駄な表現がないのですーっと感情移入できる作品。筆者がアイドルなので、現実味もあってリアル感が倍増。後半からぐんとスピードが上がり引き込まれていく。痛みを抱えた2人に光が差し込むような終わり方でよかった。
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面白かった
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加藤シゲアキ『閃光スクランブル』
2015年 角川文庫
著者2作目の小説。
デビュー作の『ピンクとグレー』があまりに素晴らしく感動したので、刊行されている文庫本をすべて購入しました。
本作も芸能界を設定、背景にしていますが、前作とは全く異なるアプローチ。
光が当たる、光り輝く場所、そして物理的な光の数々。そして光が強ければ強いほど色濃く、漆黒の闇を作る影。
光を描きながら影を表現し、影を表現しながら光を描く作品でした。
前作と違い、心に隙間や陰に深く入り込もうとするような物語。
そして閃光スクランブルの意味するものが露になったときの心の揺れが激しかったです。
閃光スクランブルの光と影、そしてそこからさらに光。
エンタテインメント性よりも人間の本位に迫る文学的な作品でした。
#加藤シゲアキ
#閃光スクランブル
#角川文庫
#KADOKAWA
#読了 -
面白かった!
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読んだ当時、中学2年のときで、
それ以降は好きな本はなにかと言われればこの本だった。
なけなしのお小遣いで、私が初めて本を買った時。
うる覚えだから、もう一度読み直したい一冊。 -
普通に文章が上手だし綺麗だね。
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アイドルとゴシップという一般人には興味深いテーマだが、著者は現役アイドルであり、被害者にもなりえる当事者である。
それだけにこのテーマで1本書くには躊躇もあっただろうが、アイドルや芸能界からといった視点だけではなく、作中に出てくる人物それぞれが人間味あふれ、作者がどうとか気にする間もなく没入した。
行動ひとつひとつの描写も生々しく描かれていて、現実で見ているような気になって吸い込まれるように読んだ。
心の機微に触れるように寄り添い、最後には勇気をもらえる一冊。