閃光スクランブル (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
3.65
  • (54)
  • (89)
  • (113)
  • (16)
  • (2)
本棚登録 : 1556
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041036242

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アイドルグループMORSEに所属する女性アイドルとパパラッチカメラマンの物語。
    死を含む描写は時に苦しく感じることもありますが、著者の優しさが登場人物に反映されていると思いました。読んでいて楽しかったです。

  • 読みやすかった。無駄な表現がないのですーっと感情移入できる作品。筆者がアイドルなので、現実味もあってリアル感が倍増。後半からぐんとスピードが上がり引き込まれていく。痛みを抱えた2人に光が差し込むような終わり方でよかった。

  • お前の魅力はなんだ?
    覚悟よ。

    終盤のジャックオランタンと亜希子のやりとりが、このお話を一気に好きになった瞬間だった。
    純粋にこの結末が好み。
    覚悟ができることが、強さであり優しさとなり美しさなのだろう…と日頃から感じていたので、亜希子がたどり着いた結論に共感できその魅力をすんなり受け止められた。

  • 面白かった

  • 加藤シゲアキ『閃光スクランブル』
    2015年 角川文庫

    著者2作目の小説。
    デビュー作の『ピンクとグレー』があまりに素晴らしく感動したので、刊行されている文庫本をすべて購入しました。
    本作も芸能界を設定、背景にしていますが、前作とは全く異なるアプローチ。
    光が当たる、光り輝く場所、そして物理的な光の数々。そして光が強ければ強いほど色濃く、漆黒の闇を作る影。
    光を描きながら影を表現し、影を表現しながら光を描く作品でした。
    前作と違い、心に隙間や陰に深く入り込もうとするような物語。
    そして閃光スクランブルの意味するものが露になったときの心の揺れが激しかったです。
    閃光スクランブルの光と影、そしてそこからさらに光。
    エンタテインメント性よりも人間の本位に迫る文学的な作品でした。

    #加藤シゲアキ
    #閃光スクランブル
    #角川文庫
    #KADOKAWA
    #読了

  • 面白かった!

  • 読んだ当時、中学2年のときで、
    それ以降は好きな本はなにかと言われればこの本だった。
    なけなしのお小遣いで、私が初めて本を買った時。
    うる覚えだから、もう一度読み直したい一冊。

  • 普通に文章が上手だし綺麗だね。

  • 巧が亜希子との逃避行を決意する過程や、亜希子を助けたいと思うようになるまでの心理描写が、興味深くて面白かった。
    巧と亜希子の逃避行がどのような終わりを迎えるのか、その後二人がどのような人生を歩むのかが気になりながら読み進めると、終盤にタイトルの意味を想像させるようなシーンがある。
    それを経たあとの二人の再生物語の始まりには心が揺さぶられたし、最後までページをめくる手が止まらないまま読み終えた。

  • アイドルとゴシップという一般人には興味深いテーマだが、著者は現役アイドルであり、被害者にもなりえる当事者である。

    それだけにこのテーマで1本書くには躊躇もあっただろうが、アイドルや芸能界からといった視点だけではなく、作中に出てくる人物それぞれが人間味あふれ、作者がどうとか気にする間もなく没入した。

    行動ひとつひとつの描写も生々しく描かれていて、現実で見ているような気になって吸い込まれるように読んだ。

    心の機微に触れるように寄り添い、最後には勇気をもらえる一冊。

全82件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤シゲアキの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
又吉 直樹
朝井 リョウ
湊 かなえ
加藤 シゲアキ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×