つめたい転校生 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041055

感想・レビュー・書評

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  • 人と人外の切ない恋がテーマでさらっと読了。ファンタジー+ミステリーが融合した短編小説で、不思議な感じ。
    ◆かわいい狙撃手
    ◆つめたい転校生
    ◆うるさい双子
    ◆いとしいくねくね
    ◆はかない薔薇
    ◆ちいさいピアニスト
    「いとしいくねくね」が特に切なく印象深かった。あと、しゃべる薔薇と堅物幹部候補生とのやりとりが意外に面白かったのに結末がちょっと切ない…。最後の話では、彼が吸血鬼なんだろうと思って読み進めていたら、まさかの主人公のほうが人外だったとは……

  • 「かわいい狙撃手」
    「つめたい転校生」
    「うるさい双子」
    「いとしいくねくね」
    「はかない薔薇」
    「ちいさいピアニスト」
    の6編。

    以前『私たちが星座を盗んだ理由』を読んだが、こういうファンタジーっぽいミステリが多いのだろうか?
    あれは「終の童話」がおもしろかった。

    今作は単行本のタイトル『人外境ロマンス』の通り、人間と人間以外の存在とのロマンスを描いた短編集。
    そんな関係性だから、単純にうまくいかないことも多くて、全体的に切なさが漂う。

    なかでも「いとしいくねくね」は、本来人間と人外との間にあるはずの「恐怖」という隔たりを上手く使っていた。
    「くねくね」というのはネットで話題の怪異だが、それを知らなくても楽しめる。

    僕はプラスの行動がマイナスの結果を生んでしまうお話はあまり好きではない。
    それでもこの作品の結末を受け入れることができたのは、人と人外は本来交わるべきではないという前提が頭にあったからだろうか。

  • 人と人でないものの切ない恋を中心にしてそこにミステリのエッセンスを散りばめた短編集。ミステリとしての要素は薄め。どの短編集も切なくなったりキュンキュンしたりしたんだけど一番好きなのは「はかない薔薇」かな。これからの二人がめっちゃ気になるのは「かわいい狙撃手」。

  • 不思議な存在との出来事を描いた短編集。
    ほんのり切ないお話が多いけどどれも楽しめました
    いとしいくねくねが一番印象に残ったかな。
    油あげが好きな理由知りたかった

  • 人ではない存在と人間との切ない交流。

  • ミステリーというより、ファンタジーというか、かわいいホラーというか……。とりあえず先入観を持たずに読んだ方がミステリー的に楽しめるかも。この作者さんの本は『私たちが星座を盗んだ理由』一冊しか読んだことがなかったのだけど、やっぱこういうファンタジー的なのが似合うな~。と思った。個人的に好きな話は『はかない薔薇』。人外は人の形から外れてる方がグッとくる。

  • 人外×ヒトの、結びつくお話。
    ほとんどが可愛らしいお話で、ゆったりと楽しめた。
    くねくねと薔薇が好き。

    1話目の恋に突っ走るというか、なんか、好きだから仕方ない!ていう感じの女の子だけは好きになれなかったなー。

著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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