- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041044445
作品紹介・あらすじ
京都市内のビルで女性の不審死体が見つかる。京都府警・捜査一課の大橋砂生は、被害者が夫のブレスレットを握りしめていたことから夫を疑う。妻はDV被害を訴え、夫と離婚調停中だったが・・・・・・。
感想・レビュー・書評
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大橋砂生刑事は流産で途切れそうな捜査への参入を直訴し、真鍋文香の死去に絡む事件を担当する.文香は夫 征夫との離婚を考えており和光忠之弁護士と相談していた.征夫は愛人の坂下奈々宅から帰宅し、その直後に事件が発生したが、和光もその場に来ていた.娘 留美の行動にも不審な点があり砂生は迷う.征夫の供述が不審な点もあり逮捕して取り調べるが、嫌疑なしで不起訴となるものの、文香の遺体に不審な点を見つけ、再捜査を開始した砂生.彼女の執念が実った感じの結末だが、多くの人からの情報を的確に結びつけていく過程が楽しめた.
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もやっとしながら進み、そのまま終わってしまった。帯の「愛情とは信じるものではなく疑わないことた。」って、どれを指してのことだろう。夫婦の絆もなかったし感涙するシーンもなかったのに。
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6月-3。3.0点。
京都出身のキャリア女子刑事。
離婚係争中の妻が、心の病を抱え、自宅で転落死。
不動産会社社長の夫が、第一容疑者。
夫犯人説に違和感を感じる主人公。
うーん、何故か読むのに時間がかかった。
展開がゆっくりだからかな。
ご都合主義的な真相、真犯人。次作に期待かな。 -
面白かったです。
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結構面白かったです。
でも、最後の謎解き以外はイマイチ。 -
知らずに読み始めたけど、どうやら「見えない鎖」の続編
らしい。文庫化した時にタイトルが変更になっており、モヤモヤしたまま、最後まで読んでしまった。
前作の内容は全く覚えてなく、いきなり主人公の大橋砂生の流産シーンから始まり、意味不明だったけど、話が進むに連れ、事件の真相、冒頭の流産シーンがタイトルに繋がっていくことが分かり、納得。
不動産会社の社長の妻が自宅の階段から転落死し、その真相に迫ると言う派手さのない事件の中にいろんなメッセージが詰まっていて、奥深さを感じていただけに、ラストの落とし所が残念。
最後の最後に「見えない鎖」の内容を思い出した…
文庫買ってしまったよ〜 -
鏑木蓮『喪失』角川文庫。
文庫書き下ろし作品。鏑木蓮の作品では重い系の警察ミステリー。もう少し予想外の大きな展開を期待したのだが、小さくまとまり過ぎた感のある作品だった。
有力不動産会社社長の妻がビルの非常階段で遺体となって発見される。妻の遺体の手には夫のブレスレットが…未婚で妊娠、流産を経験し、復帰したばかりの美貌の準キャリア刑事・大橋砂生が事件に挑む。
大橋砂生の激動の人生は本編とは関わらず、勿体無いというか、無駄なように感じた。か弱い女性刑事の成長を描きたかったのか、アマゾネスのような強い女性刑事の活躍を描きたかったのか…