- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047415
作品紹介・あらすじ
アメリカ人と付き合っているはずだった。結婚してみて大変さが身にしみた。義父はバグダッドでアメリカンスクールに通ったのち、祖国を追われ難民となったユダヤ人。義母はユタ州のモルモン教徒。フランスに留学していたクリスチャンの著者は、結婚を機に、「スイス在住」「クリスマスはイスラエル」「息子はインター」「娘はリセ」「墓参は多磨墓地」と、ごちゃまぜの人生を生きることに。フレンスのクロワッサン、旧フランス領ベトナムのフォー、トルコショップの枇杷、イスラエルのファラフェル、東京の蕎麦、ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」、魔法のスパイス「バハラット」。世界各地の香り高い料理の数々にまつわる記憶を描いたエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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食がテーマなので かろうじて
軽さが出たかな と思うほど
一人一人の人生のバックグラウンドが
見えてくると 噛み締めるように重い
クミンやコリアンダーが効いた
魔法のスパイス「バハラット」
ユダヤ系イラク人に伝わる「タビット」など
世のなかには まだ想像がつかない味が
それにまつわる郷愁がある詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者は、元雑誌編集者。80年代末にフランスに渡り、以来世界各地で生活されてきた方。
複雑なルーツを持つ夫の両親(日本人ではない)、これまで暮らしたアメリカやイギリスで出会った人々、日本で暮らしていた若いころ、ともに過ごした人々など、人の思い出とその場その場での食卓の思い出を淡々と語っている。
静かにお茶を飲みながら、かみしめるように読みたい。 -
フランス的なものが好きな方には面白いのかも
美味しそう食べてみたいとは思えず
内戦や難民などかたい話題をちょこちょこ入れてくるわりに扱いきれていない
いかに筆者が「よそから来た人たち」として生活しているかはわかる。そこの葛藤を各章ごとに入れられてもなー定住してりゃあ旅行者ほど浮ついてられないんだろうど…
一言でいうと海外で定住って羨ましい! -
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