窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052600

作品紹介・あらすじ

“あなたの心の謎、解き明かします!”

凸凹占いユニットが、タロットカードになぞらえて相談者たちからの難問をズバッと解決!?
感動したいあなたに贈る、可笑しくて優しい占い×人情ミステリ!

カネなし、男なし、才能なし。29歳のタロット占い師・柏木美月は人生の岐路に立っていた。
そんなある日、美月は儚げな美少女・愛莉を助ける。愛莉は見た目とは逆に、クールでずば抜けた推理力を持ち、孤独な引きこもりでもあった。
彼女を放っておけなくなった美月は、愛莉と占いユニット“ミス・マーシュ”を結成し、人々の悩みに秘められた謎に挑むが!? 
ほろりと泣ける第2回角川文庫キャラクター小説大賞《優秀賞》受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 一つ一つの占いの執着地点が幸せに繋がってる
    読み終わった後 ほわっとする

  • 何となく読み始めたけどあっという間に読んでしまった。

    わたしは占いが好きだけど、この本を読んで、ちょっと捉え方が変わったかも。
    わたしはやはり何も知らないお子ちゃまだなぁと気づいた。お恥ずかしながらもう人生折り返して数年たつけど。。

    ミステリーというほど重くなく、でも推理小説のような内容で、最後まで飽きずに読めた。気軽に読める作品。
    続編とかないかなぁ。。

  • グルメものじゃない著者の作品を初めて読んだが面白かった。占いは相手の欲しい言葉を伝えるという意味でカウンセリングにも近いけれど、なるほど探偵という側面もあるのか。窓を開けない理由は最後まで謎だったけど、続編があるのかな。

  • 不思議な話。
    作者さんが好きで最初の本を読みたくなったけど…
    心の病を抱えながら生きていく女の子と、占い師の話。
    続編あったら読みたいな。

  • 話がとっちらかっている感じはするけど面白い

  • キャラが合うかどうかってところで、自分は残念ながら合わない方でした。
    小説よりアニメが合ってそうな感じっていうのかな。

    わかりやすいく読みやすいストーリーは、普段小説を読まない人でもサラッといけそうな一冊です。

  • 生活に行き詰まった占い師の女性が、病的だけど推理が得意な女の子と占いユニットを組むお話
    占いという形で日常の謎は描きやすいのか、とてもよい
    膨大な知識に裏付けられた愛莉の推理力、美月の占いの信条である「前向きな解釈をし、相談者の背中を押す占い」とも相まって、人情系のオチが用意されていてとても僕好み

    描かれているのは4編
    ・運命の輪-彼女はふた股をかけられているのか?
    ・月-いなくなった猫はどこにいる?
    ・審判-名前も知らない彼と、いつ会える?
    ・星-少女はなぜ、手紙を読まなかったのか?

    運命の輪に関しては僕も彼の職業がわかった
    その職業の生活スタイルというかを知っていれば思いつく

    月はある程度はわかったけど、真意までは推理できなかった
    ハーブのあたりでピンときたんだけど、彼の行動がところどころちぐはぐで、かなり違和感を覚えた
    最後まで読むと登場人物全員が優しくてよい
    それぞれの心中を推測することで、行動や言動の見え方が違ってくる
    このストーリーの構成ぱねぇな

    審判はまったく見当違いの推理をしてしまった
    漫画家かな?とかね
    あと、この話が次の話の前座的な位置づけになっていると、全部読み終わってから気づいた
    家族とは?という問いかけになってるのではなかろうか

    星に関してはまったく予想ができなかった
    そんなバックグラウンドがあったとはねぇ
    でもまぁ愛莉が前向きになれてよかった



    やはり、美月の占いの使い方に同意しかない
    そもそも、占いって起こった出来事の吉凶を判断するためのもので、具体的に何をすればいいかを教えてくれるものではないんだよね
    あと、運命というか今のままではどうなるかという指針にすぎないわけで、運命が可変か不変にかかわらず、結局は自分の行動次第ということ
    なので、美月の「前向きな解釈をし、相談者の背中を押す占い」という信条は僕が解釈する占いの本質に合致している

    あと、占いはスピリチュアルな面を排除すると、カウンセリングなんだよね
    これも美月が言ってる
    僕も同じ考えで、相談者から情報を引き出すことで、自分の状況を改めて把握してもらって、どうすればいいのか自分なりの答えを導き出してあげるという作業が本質
    話を引き出したり、どうすればいいかを考えてもらうきっかけの演出として占いがあるわけでね

    この本はかなり当たりだった

    ってか、窓を開けない謎に関して僕はまったく真相がわかんなかったんだけど
    どっかにヒントがあったりしたのか?
    なかったと思うんだけど、これって続編があるってことでよいのかな?








    小説に感化されて、本棚からタロットカードを引っ張り出してきて久しぶりに占ってみたり

    ・ヘキサグラムスプレッドの結果
    今は中途半端な状態で、未来は報われない
    僕が消極的なのが問題で、自分の中ではターニングポイントだと思っている
    最終的には一人きりの孤独になる

    すっげー当たってそうなのが悲しいな(´・ω・`)

  •  語り部の美月の空回りっぷりがひどすぎてサムい。
     29歳なのに、大人げないし、とにかく空回りしすぎ。
     耐えられなくて、最後まで読めなかった。

  • カネなし、男なし、才能なし。29歳のタロット占い師・柏木美月は人生の岐路に立っていた。そんなある日、美月は儚げな美少女・愛莉を助ける。愛莉は見た目とは反対にクールでずば抜けた推理力を持ち、孤独な引きこもりでもあった。彼女を放っておけなくなった美月は、愛莉と占いユニット“ミス・マーシュ”を結成し、人々の悩みに秘められた謎に挑むが!?ほろりと泣ける第2回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞受賞作。

  • ひきこもり女子、愛莉と占い師ユニットを組んだ、お節介占い師の美月。ふだんはそっけない愛莉だけど……。もうひと踏み込みほしい。

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著者プロフィール

東京都町田市出身。映像制作会社を経て、現在放送作家・ライター。2016年に『窓がない部屋のミス・マーシュ』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞を受賞してデビュー。2020年、『だから僕は君をさらう』で第2回双葉文庫ルーキー大賞を受賞。主な著書に「ビストロ三軒亭」シリーズ、「神楽坂つきみ茶屋」シリーズ、「グルメ警部の美食捜査」シリーズ、『コレって、あやかしですよね? 放送中止の怪事件』『トラットリア代官山』『闇に堕ちる君をすくう僕の嘘』など。

「2023年 『グルメ警部の美食捜査3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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