憧れの作家は人間じゃありませんでした (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 698
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052624

作品紹介・あらすじ

文芸編集者2年目の瀬名あさひは、憧れの作家・御崎禅の担当となる。映画好きで意気投合するものの、彼は実は吸血鬼であり、人外の存在が起こした事件について、警察に協力していることがわかる。捜査より新作原稿を書いてもらいたいあさひだが、警視庁から様々な事件が持ち込まれる中、御崎禅がかつては人間であったこと、そしてそこに秘められた悲しい過去を知っていく。第2回角川文庫キャラクター小説大賞≪大賞≫受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 偶然ですが、4つ前に読んだ「妖奇庵夜話」によく似た設定だった。流行りなのかな。

    一言でいえば、妖怪が妖怪がらみの事件を解決していくというもの。なぜかどちらも座敷童が登場。人気キャラなのかな。
    「妖奇庵夜話」より、こちらのほうが軽め。
    1冊で3話入っているので展開も早くサクサク進むし、とても読みやすい。
    女性向けのライトノベルっぽい内容。
    軽めの読み物が欲しいときには良さそう。

    主人公は映画好きの新米女性編集者。
    好きな映画を言ってみろと言われて次々に挙げるのだが、その中で「キサラギ」なんてマイナーな邦画が出てきて驚いた。
    この作者とはいい酒が飲めそうだ。下戸だけど。

    同じ著者の「高槻シリーズ」というのも読んでみようかな。
    怪異っぽい話なのに、実際には怪異が出ない方が好みなんで。

    そもそもなぜこの本を”アマゾンの後で買う”にポチっとしておいたのか、自分でも謎?
    マリモさんのレビューきっかけだったかなぁ。

    • マリモさん
      土瓶さん
      あれっ、私のレビューでしたか?笑 ありがとうございます。
      高槻彰良シリーズは、怪異大好きな民俗学の准教授と、実際に怪異にあって異常...
      土瓶さん
      あれっ、私のレビューでしたか?笑 ありがとうございます。
      高槻彰良シリーズは、怪異大好きな民俗学の准教授と、実際に怪異にあって異常な聴力を持つようになった学生のペアがいいのですよ。
      いずれもラノベで、サクッと読めて楽しめるシリーズでした!
      2022/12/24
  • 憧れの作家御崎禅の担当になれた瀬名。その作家の正体は実は…ってよくある吸血鬼の設定だったけど、イヤなミステリー感もバンバイア感もなく楽しめる作品になってた。次作も楽しみ。

  • 私はスゴく好きなタイプの本でした!
    登場人物達の一癖も二癖もある性格も、著者の描写の仕方も、設定も良かったです。
    「ミステリー」という部類に入るのかなとは思うのですが、ミステリー好きにオススメするよりかは登場人物、いわゆるキャラクターを好きになれるかどうかも大事な判断基準だと思います。
    一先ず、面白かった。私の感想はこの一言に尽きます。読んでもらえると嬉しいです。ちなみに、シリーズです。
    以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。

  • 人がおすすめしているのを聞いてちょっと気になっていたシリーズ作品。吸血鬼に座敷童に、ファンタジー要素もあるけど、かなり読みやすかった。アニメ化しても面白そうだなぁ。御崎先生の人生が切ない。夏樹やあさひ等、味方になってくれる人たちがずっとそばにいてほしい。

  • 予想をちょっと裏切る面白さだった。
    ほろ苦い。けど、ユーモラス。

  • 読みやすい。「准教授・高槻彰良の推察」を先に読みましたが、同じ世界観なんですね。よい。

  • 何となくで読んだけど、この本は掘り出し物かもしれない。全4巻のようで手軽に読めそうだし、続きが気になるので多分最後まで読むと思う。楽しみ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/791261

  • ほぼ漫画ですね。
    セリフのあとに小さい「っ!」がつくのって個人的には苦手。
    憧れていた作家が実は吸血鬼だった…ってお話ですが、吸血鬼のなんでもこなせる感がすごい。被害者の血を飲めば直前の映像がテレビに映せるとか、6階まで軽々ジャンプ出来るとか、人の心も読めちゃうとか。
    作家である必要はあったのか…
    あさひがわちゃわちゃしてて苦手なタイプ。
    中学生のときとかに読んだらハマったであろう作品。おばちゃんには若すぎましたf^_^;

  • 『高槻彰良の推察』の中でこちらの作品の人物が登場していたのでこちらも読んでみました。

    出版社で働く主人公が新たに担当になった憧れの作家御崎禅は実は吸血鬼。人外のものが起こす事件では警察に協力し、人間社会の中で生活をしている。
    作家の家に出入りする警察官林原夏樹が『高槻彰良の推察』で登場した人物で同じ世界観の中で違う物語が読めるのは世界が広がって面白いです。

    話が進むにつれて御崎が何故吸血鬼になったのか、警察との複雑な関係等々が明かされて切なくなりましたが主人公と林原の明るさに救われます。

  • 憧れの作家の担当になった編集者のあさひ。
    しかしその御崎禅は担当者以外誰も知らず、夜しか会いに行けない謎の人物だった。
    その正体は吸血鬼。元は人間だった彼が不老不死になるために吸血鬼になったのは、生まれ変わる度に時間がずれていってしまうかつての恋人を探すため。
    しかし人ならざる者になってしまったことにより、恋人の気配を見失ってしまう。
    禅が探しているのが誰なのかは想像つくが、その過程を楽しみたい。

  • 読みやすく、面白かった。

  • 著者の方が同じ「高槻彰良の推察」を読んだことと、この作品の一部の登場人物が高槻シリーズに登場するのがきっかけで読み始めました。ヒロイン・あさひが憧れの作家である御崎禅、彼が協力する警察官・林原夏樹と共に奇怪な事件に巻き込まれつつも解決していく様子が描かれています。特に第三章の犯人の話は孤独故に怪物になりたいと願う人間というところが印象に残りました。

  • タイトル通り。タイトル以上。とても面白くて一気読みです。御崎先生の心情を思うと切なすぎて泣ける。異形だって感情はある。それと知っても御崎先生と対等に接することのできる夏樹の心の広さよ……!ラストも文句なし。続きも読みます。

  • タイトルに惹かれたのでオーディオブックにて。キャラクター大賞をとった澤村御影さんのデビュー作の連作短編集です。テンポよく進んで、とても分かりやすかったです。

    キャラクター大賞とったのもあり、登場人物達がとても魅力的でした。
    吸血鬼って割とよくあるお話( 貶してないです )と思っていたのですが、キャラも金太郎飴ではなく素敵でした。

    長い時を生きるのはきっと想像以上にしんどくて、悲しいのだろうなと。わたしだったらどうするのかな。

    軽く読めますし、シリーズ展開しているので、続き読むのが楽しみです。

  • 人外と人間とのあれこれの作品は好きだし、登場人物の設定がなかなか好ましくて面白かった。テンポよく読みやすい。
    一章 座敷童誘拐事件
    二章 黒い犬事件
    三章 女子大生監禁吸血事件
    御崎禅(作家 吸血鬼)、瀬名あさひ(希央社 担当)、大橋伸宏(希央社 編集長)、林原夏樹(捜一異捜刑事)、久条高良(和カフェ店主 化け狐)

  • ハマった『准教授・高槻彰良の推察』の作家の過去作があったので読んでみた。この作家は、やはりそれぞれのキャラクター設定が秀逸!サクサク読める内容で楽しい。それ以上に登場するキャラが愛おしい。

  • ツッコミどころはあれど

  • 2022/11/21 読了
    次男蔵書から

    作家先生が、人外で、職業にちなんだ解決風味は薄い感じ。

    映画のあれやこれやのくだりは、私が理解できているからなのか、楽しく読めました。

  • こちらを読んだら、高槻シリーズにも出て来た夏樹の印象がガラリと代わり、凄く良い奴ーてなりました。

  • 難しいこと考えずに読める。

    キャラクターの表現が漫画的なコミカルさがあり、想像しやすい。

    ミステリーはあるけれど、推理要素は少ない気がする。そういっためんよりも、ストーリーとキャラクターの個性を楽しむ小説のような気がする。

  •  ____例えばカフェの定員さん、例えばあなたの憧れの小説家が人ではなかったら……?
     主人公は見た目も性格もとても平凡な女性、あさひ。しかし彼女には誰にも負けないことがある。それは御崎禅の書く小説の大ファンであることだ。この物語はあさひがその小説家の担当編集になるところから始まる。御崎禅に出会ったことであさひの人生は大きく変わっていく。彼女が巻き込まれる人と人ならざる者が共生する現代ファンタジーな世界にぜひ浸ってほしい。
     この作品を読んで真っ先に感じるのは主人公の映画への愛だろう。2ページまるまるおすすめの映画で埋まるほどの語りを見てみてほしい。そこまでの彼女への印象がガラッと変わることだろう。しかしそれだけではない。あさひが抱える悩みや自信のなさはとても共感できる。ただの人間だからこそ、あさひの言葉や感情に読者が共感できる。ともに笑える。ともに泣けるのだ。あなたはきっと、小説のなかに入り込むような感覚を体験できるだろう。
     最後に、読むときはハンカチを用意することをお勧めしたい。

  • 一気に読めた。

    頭を空っぽにして、単純にストーリーを楽しむのにいい。
    続きも出ているようなので、機会があったら読んでみようと思う。

  • 序盤で脱落しかけたけど、事件が起きてからのストーリーは面白かった。

    高槻彰良の推察の原案かな?という感じで、不思議な能力を持つ超イケメンと仲良しの警察官ともう1人のバディの3人編成。

  • さらっと読める感じ。気が向いたら次の巻読もうかなーとは思うけど、ハマりはしなかった。
    この作品の良いところは高槻准教授シリーズとつながっていて、怪異は実際に存在するという高槻先生にとってプラスな世の中であるということ、これだけだと物足りない。

  • おもしろかった。准教授高槻彰シリーズで、この中の登場人物が出てきた繋がりで読みはじめました。読みやすいしおもしろい。次も楽しみです。

  • キャラがみんなしっかり設定されててみんな濃いから良い。描写が詳しいからかイメージも出来る。
    事件が起きてそれを解決していくタイプの話。
    でも最後は御崎のことについての話もあったり、最初の伏線から繋がってて良かった。
    ありえない存在だけど、異質な感じもなく自然に人間社会に溶け込んでいてそれがなんか良い。

  • 『高槻彰良の推察』シリーズに出てきた夏樹をきっかけにこちらにも興味を持って読んでみた。
    おもしろーい♪
    タイトルで明らかにしているはずの御崎禅の正体をあさひに明らかにするまでがちょっと長かった気はしたけど、まじめなのにちょっとずれた感じのあさひは好感が持てるし、それに微妙にひっぱられがちな禅のキャラも好き。くえないところがありそうな夏樹も禅といいコンビ。
    人外が起こした(と思われる)事件に駆り出される禅にくっついていくあさひの必死さが健気で可愛い。
    ファンです!をがっつり伝えられる日がくるといいね。
    ライバル?ルーナとの今後も面白そう。
    気になるのは夏樹の上司の存在だなぁ。利用するだけしておいて、保身のためにはあっさり裏切りそうだ。
    シリーズ完結は、禅のロマンスのハッピーエンドになるのかな。なんらかのこたえが出てほしい。
    この先、こちらに健司が登場することもあるのを楽しみに続きを読もう。

  • ミニコメント
    編集担当となった憧れの作家は、人間では、なかった?
    人ではない存在が起こした事件の捜査協力をしていると知り…。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/609440

  • 御崎さんが吸血鬼になった理由は切ないものがあるし、人外になってしまったことで起こった予想外のことも切なすぎる。物語を書き続ける意味すら見失いつつあって...切ない。
    あさひも事件や御崎さんに振り回されつつも、しっかり執筆を催促していてたくましい...

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著者プロフィール

神奈川県横浜市出身、在住。2016年に『憧れの作家は人間じゃありませんでした』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》を満場一致で受賞し、デビュー。同作はシリーズ化され1~3巻を数える。21年夏、「准教授・高槻彰良の推察」シリーズが実写ドラマ化され話題に。キャラクター文芸界再注目の作家。

「2023年 『憧れの作家は人間じゃありませんでした4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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