陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション (4) (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2008年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041053317
感想・レビュー・書評
-
陰獣のみ読了
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「陰獣」だけ読み終わった。「蟲」は時間切れ。
静子の体温の描写がねちっこく病的で触ってみたい感じがする。読みにくくはないけどなんか最初から最後まで気温がおかしい。
芍薬の大きな花束。
江戸川乱歩を読もうと思ったのは恩田陸の「日本に乱歩がいてくれて本当によかった」からなんだけれども、なんとなくわかるような気がする。
こういうことやってみたい、て書いてくれたっていうのは。
パノラマ島読みたい。 -
ページ数としては多くないのに、この薄気味悪い世界観にどろっと引きずり込まれる感触が(良い意味で)気持ち悪い。癖になりそうだけど、しばらく再読はいいかな…うん。「陰獣」の最後は特に蛇足とは思わなかった。
-
『蟲』のほうが印象に残ってる。暗くて気持ち悪くて江戸川乱歩って感じ。
-
H29.07.15 読了。
前々から気になっていた作品。
Amazon Kindleを購入し、全集を買ったのでまず読んでみた。
乱歩が乱歩作品のパロディをやっているという、そんな昔からそういった手法があった、ということが斬新だと思った。
ただ、個人的に乱歩氏の作品でマイナスだと感じるところは、
二転三転、とどんでん返しがすごいのは良いのだけれども、
だらだら長いよ!とだれてしまうところが結構ある点。
短編が良いよね。
タイトルの陰獣って、もっとエログロな展開なのかと思っていた。
「淫」獣ではないことに、あとがきを読んで気付いた。
新しめの文庫本だと、表紙がいやらしいので、「淫」だと勝手に思っていた。
ストーリー自体は、まさにパロディ作品って感じなので、そんなにだった。 -
うろ覚えだけど、作中に「彼のような陰獣は・・」みたいな表現があって、あれ?『陰獣』って一般的な言葉なのかい?っていう。
-
表題作以上に、『蟲』に震え上がる。蟲ってそれだったんですか……。
-
陰獣、蟲。
「陰獣」の終わり方で、乱歩さんはまだマトモな人だったのかな、と思った。