少年たちは花火を横から見たかった (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 141
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056035

作品紹介・あらすじ

やがてこの町から消える少女なずなを巡る典道とその仲間の少年たち。花火大会のあの日、彼らには何があったのか。少年から青年になる時期の繊細で瑞々しい時期の友情と初恋の物語。映像化されなかった幻のエピソードを復刻し、再構成し、劇場アニメ版にあわせて書き下ろされた、ファン待望の小説。テレビドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のOAから、24年の歳月を経てよみがえる、原点ともいえる物語。岩井版の『銀河鉄道の物語』。本書の本編のあとに書き下ろされた「短い小説のための長いあとがき」には、本作品を、始まりの部分がら深く楽しむための創作秘話が書かれている。

感想・レビュー・書評

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  • アニメ化のおかげで岩井俊二監督の映画版に出会えた世代。奥菜恵がホントにかわいい。小さい頃にはドラマ「ふたり」を毎週たのしみに観ていたことを思い出した。
    なずなが言う「今度会えるの二学期だね。……楽しみだね」の破壊力。これは、典道がナズナはもういなくなってしまうということを知らないと思うからこそではないか。
    小学生男子のあの頭のなかゲームとマンガとうまい棒みたいな感じがリアルに描かれていて、初恋とよぶにはぼんやりとした親しみの置きどころがわからない感じが懐かしい。

  • 去年夏公開の劇場アニメ「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の元になったテレビドラマ版を、岩井俊二監督自身がノベライズ化。
    こちらを知っていてもいなくても、アニメ版を観るのに支障はないと思うが、作品の成り立ちを考える時、頭に入っていると、興味深いんではないかと思う。
    文章が端正で美しい、青年期の入り口に立つ少年達の、ひと夏の物語。

  • 下から見るか?を読んだばかりなのが裏目に出たか…。雰囲気が好みじゃない。岩井さんの映像見たら印象変わるかも。

  • アニメ映画の原作版を読んでいたので、展開については予想がついていたが、映画とは描写が異なるので面白く読めた。

  • アニメがファンタジーなのに対し、
    原作の本作はリアリティー小説。
    工夫があって、面白かった。(自分が行かなかった灯台遠足は、中学、高校になって、聞いた話として描いてあったり。)
    それと、母親の違いが面白かった。
    アニメはヤンママをちょっと上品にした感じの若いお母さんなんだけれど、
    原作は、野性的と言うか、田舎でのびのび育った感じのお母さん。なずなと「一緒にお風呂入っちゃいなさいよ。」と言うところが面白かった。(いや、ま、それだけではナインですが(^^ゞ

  • 映画のノベライズ版を先に読んでいたために、読み進むに連れて先回して予測しまったせいで、ワクワクがちょっと減ってしまたかな。心のより深いところまで入っているので、感情移入はしやすい。結末がモヤモヤっとしていて物語としてはちょっと消化不良。でも現実ってそういうものかもしれないね。

  • 1993年のドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を原作者の岩井俊二が24年後の2017年にノベライズした作品。
    原点となったドラマは「if」というテレビ企画の中で進められた物で制約も多かった。その制約を無くして書き直すとしたら・・・そうして1993年のドラマ版や2017年のアニメ版とも異なるこの「打ち上げ花火」の物語ができた。

    ドラマ版の前日談として、なずなと典道が典道の部屋で一晩過ごしたり、なずなが朝の海でもしも玉を拾ったりする部分が追加されている。もしも玉はアニメ版に登場したアイテムだが、こちらではなずなはもしも玉を使うことがない=運命を受け入れる大人、として描かれている。

    また、1993年のドラマ版は「銀河鉄道の夜」がベースになっているが、このノベライズではさらに直接的な表現で「銀河鉄道の夜」が出て来る点も注目ポイント。
    小学6年の課外授業のプラネタリウムで銀河の説明を聞いて「銀河鉄道の夜」と指摘するなずな。
    駅から引き返すバスの中で、雲に映る花火の反映を見て「なんか銀河鉄道に乗ってるみたい」と言うなずな。
    なずなと典道がプールで仰向けになって浮かびながら話す夏の大三角形アルタイル、デネブ、ベガは銀河鉄道の夜に出てくる三角標だ。
    監督の構想にあった「銀河鉄道の夜」の幻想的な世界が、この物語とオーバーラップする。

    気付いた点を羅列しただけの文章になってしまったが、このノベライズのおかげで1993年のドラマの世界がより味わい深いものとなるはずであり、1993年のドラマのファンにとっては喜ばしい一冊となっていると思う。

  • 2017.9.16

    アニメから、本作。次にアニメの脚本を読もうとおもう。

    大根さんが加えた部分、消した部分、もろもろを、考えて行くと。ならほど、と、あとあとがきもふまえていろいろ繋がった気がする

  • 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の放送からもう24年も経つのか。
    『if もしも』もその前番組の『大人は判ってくれない』も大好きだったけれど、この映像は異色でテレビに釘付けになって観たのを今でもはっきり覚えてる。
    最後に流れた「Forever Friends」の余韻が花火が消えていくイメージと相まって、次の日にCD化されないのかを問い合わせるためにフジテレビとフォーライフレコードに電話したもんなぁ。
    高校生の迷惑な電話にどちらも丁寧に応えてくださった。
    何年か経って『Undo』と同時上映でスクリーンで観た時も全然色褪せていなかった。

    だからこそ、この小説を読んでいても全部、奥菜恵や山崎裕太など映像の中の役者さん達がそのまま頭の中で物語を紡いでいってくれた。
    表紙の主人公二人、見てるだけで泣けてくる。

    ドラマ版とは微妙なパラレルワールド。
    だから多少の違いがあって「あのシーンはカットされちゃったのか」とか思うところもありながら、やっぱり良いストーリーだなと再確認。
    前日談、後日談とドラマで描かれていない部分もあって、嬉しくなっちゃう作品。

    しかし、この帯のコピー酷いな…。
    テーマそこか?
    かけおちなのか?
    しかも夜じゃないし。
    これ、新作映画のコピーじゃなくてこの本の煽りだよね?

    映画観ていないからわからないが、『打ち上げ花火…』の映画化なのだとしたら、アニメじゃ無いよなぁ。
    アニメにしちゃったら何でもアリになるからタイムリープが魔法みたいになっちゃうもん。
    やっぱりどうせリメイクするなら実写がいいなぁ。
    でも、最初の壁は超えられないだろうけれど。

  • ドラマ見たことなかったな。
    読んだ限りでは誰にも感情移入できなかったな。
    何回か読んだら変わるかな。

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プロフィール

映像作家。1963年1月24日仙台市生まれ。横浜国立大学卒業。主な作品に映画『Love Letter』『スワロウテイル』『四月物語』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『ヴァンパイア』『花とアリス殺人事件』『リップヴァンウィンクルの花嫁』など。ドキュメンタリーに『市川崑物語』『少年たちは花火を横から見たかった』など。「花は咲く」の作詞も手がける。

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