ザ・スパイ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041058602

作品紹介・あらすじ

「わたしの最大の罪は、男たちが動かしている世界にあって自由で自立した女だったということ」――。
 1917年10月15日、パリ。第一次大戦下のフランスで、謎に包まれた一人の女性、マタ・ハリが、二重スパイの罪で銃殺刑となった。彼女は本当にスパイだったのか。
 世界的ベストセラー作家が、多くの史料にあたりながら、その美貌と妖艶な踊りで多くの男たちを虜にした女性の、悲しくも激しい数奇な人生を描いた話題作。

【もくじ】

プロローグ
第 一 部
第 二 部
第 三 部
エピローグ
著者あとがき

訳者あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 第一次大戦下で男達を魅了した女性スパイ、マタ・ハリの人生を描いた作品。史実に基づいた物語である。マタ・ハリは、フランスとドイツの二重スパイとして銃殺刑に処されてしまう。女性の尊厳を踏みにじられながらも、自由と自分らしさを求めて自らの姓を捨て、踊り子マタ・ハリの人生を演じきった。苦難に打ちひしがれることなく、自分を信じ果敢にチャレンジしてゆく彼女の姿に、私は感服した。彼女のような人こそ、最期は報われてほしかったと切に願うが、生きた時代が悪かったのだろうか。

  • 華麗な女スパイを想像していたのですが……うん、現実は……運のなかった女なのか、自分をドラマティックに魅せることに成功した女だったのか。 #マタハリ #ザスパイ #読書 #本

  • やっぱりいまいち。以前からこの作者の描く女性像に違和感を感じていた。賛美リスペクトという名の偶像化というか。そう思っていたらマタ・ハリを書いたと言う。読みやすい。そして普通。そしていつもの感じで苦々しい。

    巡礼シリーズは有無言わせぬ世界観があり美しさがあり、現在も売れているのだろう。

    なんかそれで安心してるのかなあ。切実に文章から何かを伝えたいというのが感じられない。歴史を感情的にまとめただけでないの。

    訳者の相性もあるかも。何かこういうのは本人の魂の質を下げてるようで何だか忌々しい。

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著者プロフィール

1947年ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。現代において最も影響力のある作家の一人といわれている。2002年よりブラジル文学アカデミー会員。著作の多くが世界的ベストセラーとなり、88か国語に翻訳され、これまで170以上の国々で3億2000万部以上を売り上げた。多くの名誉ある国際的な賞を受賞しており、そのなかにはフランスのレジオン・ドヌール勲章がある。2007年には国連ピース・メッセンジャーに任命された。

「2021年 『弓を引く人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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