悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 220
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060360

作品紹介・あらすじ

乙女ゲーム世界に、悪役令嬢転生したアイリーン。前世の記憶だと、この先は破滅ルートだけ。破滅フラグの起点、ラスボス・クロードを攻略して恋人になれば、新しい展開があるかも!? 一発逆転で幸せになれるか!?

感想・レビュー・書評

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  • かつて自分がプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢「アイリーン」に転生してしまった主人公が、ゲーム終盤に死亡してしまう自分の運命を回避すべく、ラスボスである魔王の元へ自ら赴きプロポーズという名の「攻略」を試みるが・・・。

    所謂なろう小説で定番の悪役令嬢もの。
    婚約破棄イベントで自分の「前世」を思い出して物語が始まるところも、前世での知識を活かして化粧品ビジネスやったり貴族令嬢なのにお菓子作りの腕前披露したりするところも、運命に抗うべく頑張っていたら元々の正ヒーローより素敵な男性をゲットするところも、基本的には王道の展開。
    しかし王道のど真ん中を行くはずなのに段違いに面白く、Webで無料で読むのが申し訳なくなり、ついには生まれて初めてライトノベルを買ってしまった。

    この作品の素晴らしさはなんといっても作者の豊かな表現力で、特に、少年漫画を読んでいるような気分にさせるほどの躍動感を感じさせるバトル描写と、登場人物の作りこみおよびその表現が巧い。
    例えば主人公のアイリーンは時にヒロインとしてはやや過剰な程の行動力や強気さを発揮するが、その言動の裏には自らの運命を変えたいという強い意志や、困っている人や魔物を放っておけない正義感があることがちゃんと伝わってくる。他の人物たちも一人一人が異なる個性、魅力を持っていて、物語の中で本当に意思を持って動いているように感じさせてくれる。
    そしてこの登場人物たちのリアリティが、本作品の肝、つまり前世視点ではゲームの世界だけれど今はここが「現実」であり生きるべき場所なのだ、という点に説得力をもたらし読み手を物語世界の中に没入させてくれる。

    長々と語ってしまったけれど、氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスク」のような、ヒロインが自らの知恵と力と行動で運命を切り拓き望んだ未来を手にしていく物語が好きな方々には全力でお勧めできる作品。

  • 主人公カップルが可愛くて最強です!

  • クロード様、絆されるのが早い!

  • ドタバタラブコメ。キャラも良いです。
    これで完結でよい終わりですが、続きが結構出ているのですね。続きも読みたい。

  • 悪役令嬢のアイリーンが策士なのに何気に鈍くて面白い。
    最初は魔物達に恐れられ・呆れられていたのに、だんだん馴染んで仲良くなっていて笑った。
    ただ、キャラが色々出てくるのにセリフの書き分けができていなくて『今、誰がしゃべってる?』って思うことがありました。
    王子様とヒロインの頭お花畑状態はすごいね。
    自分から婚約破棄しておいて、『側室になれ』って言って実力行使って。。
    他の悪役令嬢物でも指摘されだしたけど、元平民や地位の低い貴族の令嬢に王妃教育って難しいものね。
    イラっとしたけど、それもクロードが本気を出したのと、賢明な王様のおかげで解決。

  • 絵で見た方が直感的に理解できることと、
    文で読めばわかるのに、絵で見ても入ってこないことの差は何なんだろうな。

    つもりはないんだ、よりも
    趣味はない の方が合っている気がする。

  • 本当に気の強い悪役令嬢のアイリーンだけど、意地を張ってそう見せているところが見え隠れしているところが可愛い。周りが予想できないことをして驚かせるところは面白いし。そんなアイリーンに振り回されるクロードとのやり取りも楽しかった。どんどんアイリーンから目を離せなくなっているのが伝わってくるし。今後、この2人がどうなっていくのか気になる。

  • 悪役令嬢×魔王(ワンコ系じゃない)
    お約束とオリジナリティとの戦いになる悪役令嬢モノですが2巻以降含めてシリーズとして面白かったです。複数巻あるなろう系はぐだぐだ展開で飽きる作品が多い中、区切りのある起承転結がしっかりした飽きない展開と乙女ゲームならではの魅力的な味方(2巻以降)と不思議系な性格の魔王と有能で可愛い主人公という読んでてストレスの少ない楽しいシリーズでした。

  • WEB版既読。悪役令嬢転生もの。記憶を取り戻すタイミングが悪過ぎたりで不利な状況に追い込まれるけど、それをひっくり返す痛快感。魔王様とその右腕左腕、アイリーンとオベロン商会メンバーの関係性もいいなぁ。

  • 自分が「悪役令嬢」気づいたアイリーンは、死なないために「魔王」にプロポーズしに魔王の城に向かう。とことんがめつく生き汚いけど、さっぱりしたアイリーンが痛快。

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著者プロフィール

第11回角川ビーンズ小説賞奨励賞・読者賞受賞。「精霊歌士と夢見る野菜」(全3巻)でデビュー。

「2023年 『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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