- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041060582
作品紹介・あらすじ
人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは――表題作「白昼夢の森の少女」をはじめ、現実と異界のあわいをゆうゆうと飛び越える、ダークファンタジーの傑作短編集。
感想・レビュー・書評
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10話からなる短編集。
虚ろで物哀しい緩慢な恐怖。SFを思わせるものやなんと作者の実話も。
自由な発想はそこしれないものがありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
深夜のラジオから流れてきた『古入道きたりて』が凄く心に残ったので、探した本。不思議で寂しい話が多かった本。
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恒川さんデビュー後様々な媒体で執筆されたのち、今まで収録されていない短編を集めたもの。「傀儡の路地」が不気味で良かった。出典を見ると何作かは読んでいるようなのだが記憶から零れ落ちている。
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これまで未収録の短編を集めた短編集。
色んなスタイルの作品が有って、どれもそれなりに「恒川さんらしい」と思わせるところが面白い。それぞれに味は有りますが気に入ったのは、やはり初期の「夜市」や「風の古道」を思わせる幾つかの作品。ホラーとは言えオドロオドロしくは無く、むしろ物語全体から漂う儚く繊細な美しさが沁みてきます。 -
これまでの短編集のような一つのテーマを定めて集められた短編集ではなく、著者がこれまで書いてきて惜しくも収録から外れてきた物語が集められたものです。
だからと言ってつまらないということはなく、当たり外れはありますが、当たりの作品は恒川節が全開です。
説話からファンタジー、SF、実話など、趣向に富んだ短編集です。
中でも表題作の『白昼夢の森の少女』『銀の船』『夕闇地蔵』が特に印象に残りました。
恒川氏の作品を読むと、広大な大自然を堪能したくなりますね。
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お久しぶりの恒川光太郎さん。
この方の短編は面白さがあってハマる。
船の話と、植物の話がよかった。
できるならば「世にも・・・」で実写化してほしい。