怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041062609

感想・レビュー・書評

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  • もし自分が幽霊で、恨みなり八つ当たりなりを生きている人間に仕掛けて、
    驚くやろな怖がるやろなと思っていたら、
    思いっきり物理攻撃(蹴り)で応戦されたら。
    あるいは、電話口で恨み言なりを言おうとしたら、姐ちゃんに思っクソの関西弁で一喝されたら。
    パニックに陥るのも、二度とこんなところかけてやるか!と凹むのもわかる気がする…。

    いや、そういう怪談ばかりではないですが。
    めちゃくちゃ印象に残ったのは、「生きてる人間のほうが怖い(物理的&勢い的に)」話だったので…。
    意外と凡人でも「寺生まれのTさん」的なフィジカルを見せつけられるのかもしれない。

  • 面白かった。

  • 1話1話が軽い
    それゆえにシュールだなと思う話が多かった
    髪の毛が落ちてくるだけの話とか面白かった

  • 体内に怪談を300話くらい吸収したのでこれだけ読めばいつ怪奇現象が起きてもおかしくないですねな怪談狩り第四段。四季の情景を頭に思い浮かべて読めば怖さ倍増

    ○五号室
    怖くもあり切なくもなる戦後の話。情景が目に浮かんでくる
    ○卒業旅行
    怪異に対抗するにはやはりフィジカル
    ○タカシの引越し
    Mさんは踏んだり蹴ったりだけど最終的には良かったのかもしれない。2人で勝手にやってろ
    ○やめとかんね
    「息を呑んだ。まぶしいほどの、満開の桜」
    登場人物がみんな優しくて良い話。A子さんはきっといい人生を送っていけるはず。
    ○綺麗な梅林
    拝み屋がさっさと帰ろうとするほどの"凄いもの"ってなんなんだろう…神に近い何かかな。「4年目以降は保証できません」の手詰まり感
    ○赤いコート
    「ただ、顔は明らかにこっちを見ている。そこだけ、昼間と違う」
    個人的本作最怖、想像するとマジで怖い。見つけた時点で帰らない彼らもメンタル強い
    ○妙なマンション
    ホラー映画の導入で終わる話。このマンションで何かがあったのか、それとも住人が何かをしたのか…

    毎回ちゃんと印象に残る話があるのが凄い

著者プロフィール

(なかやま・いちろう)兵庫県生まれ。怪異蒐集家、放送作家、オカルト研究家。クリエーター養成塾「作劇塾」塾長。木原浩勝氏との共著『現代百物語 新耳袋』(全十夜)は、ロングセラーとなった。著書に『怪異実聞録 なまなりさん』『聖徳太子 四天王寺の暗号』『怪談狩り 市朗百物語』『怪談狩り 赤い顔 市朗百物語』などがある。

「2022年 『なまなりさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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